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和解せず/妥協せざる人々
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『和解せず/妥協せざる人々』に投稿された感想・評価

無自覚で「普通の」犯罪者達。
ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ。
何とも複雑で多様なテーマを含んだ作品である。
戦後西ドイツが、冷戦構造の為に旧態依然とした権力構造を採る事を痛烈に批判した物語。
敷衍すると我々戦後の日本人が、被害者意識を全面に打ち出し、「自分は直接関与しなかったから」と、当時見て見ぬ振りをしておきながら加害者としての責任を免れようとする、そんな姑息な心情への批判とも受け止められる。
戦争モノ、と云う一般的なレッテルからは広汎にはみ出た作品であり、父と子、過去との決別、個人の正義、救いを謳いながらもナチスの暴挙を傍観したキリスト教教会(日本に敷衍すると、神社仏閣等の宗教界か)、何の疑問も無く権力へ媚び従う自称『普通の』者達への疑問視を表出させた作品である。
原作は後にノーベル文学賞を受賞した、ハインリヒ・ベル。

本作は第一次大戦から第二次大戦、そして戦後ドイツの復興を見届けて来た著名な建築家、ハインリヒ・フューメルの80歳の誕生日に起きた出来事が記されている。
たった一日の出来事ではあるが、妻のヨハンナや息子ロベルト、ネトリンガーやシュレラと言ったロベルトの曾ての学友達に体育教師、彼ら各々の過去と現在が輻輳相関し、且つ順不同に描かれている為、本作を初見で理解する事は極めて困難である。
実際私は円盤で鑑賞した為、一時停止と巻き戻しを繰り返し、たった55分の作品を二時間掛けて鑑賞した。
それでもブックレットの相関図を見て、初めて腑に落ちる点も有った。

本作に於いてはまた、各登場人物の想いを語る部分が少なく、「誰が」「何を」「どうしたか」と云った過去完了ベースのウェイトが重いと云う点も特徴となろう。
この為、テーマは重いものの鑑賞後の余韻は清新であり、心象に囚われずに思想主義に思考を向けられる。

副題となる『暴力の支配するところ暴力のみが助けとなる』とはブレヒトの言であり、作中でも暴力行為は間接的に描かれている。
ただ短絡的にこの言葉を受け止めるのではなく、そこへ至る前の自省を促すブレヒトと監督の想いをこそ、我々は感得すべきであると考える。

秋の爽やかな日に、そんな事を考えながらつらつらと鑑賞したい作品である。
乱暴な脚色に唖然!! 西ドイツ文学史上最高作家ハインリヒ・ベル(のちにノーベル文学賞受賞)のかなり凄い長編群像小説『九時半のビリヤード』をもちろん私は文学部時代に読んでるからストーリー全部知ってるし、登場人物の名前も全部わかる。にもかかわらず、この映画はチンプンカンプンだった。原作内容知り尽くしてる私がチンプンなんだから、原作読んでない人にはチチンプップルルカカンポンだろうね!!!! そもそも160分ぐらいかけなきゃ描ききれないような群像劇を、ズタズタに裂いて55分にまで縮めまくってるんだからね。監督夫婦は何がやりたかったんだろう!?  まず、原作の序盤で最も印象的な第3章、クリケット八百長破り逆転勝ち試合〜男子学生二人で靄の土手を帰る、のところからいきなり映画を始めたのはポップさ狙いだと思うけど、そこをちゃちゃっとクリケット10数秒、橋の上20秒で終わらせちゃってる。どういう理由で主人公ローベルトがバットを折って地に突き刺したのか、映画鑑賞者に伝わってないよ。一事が万事そんなだ。風景をはじめ描写量のかなり多い原作だったから、ケルンの風景とかをいったいどう再現してくれるのかも期待したんだけど。膨らまして削いで(バルク&カット)は大変だからって、むやみに解体して勝手気儘に建てる感じ(スクラップ&ビルド)でしか映画化できなかった、そのビルドの結果が、こんなにもワケワカメ。。。 途中、線路沿いを美しい男女がしばらく歩くシーン(映画オリジナル。ちなみに、映画では兄妹ヨーゼフ&ルートが、原作では車中でヨーゼフとその恋人が語り合う)、画だけはよかったから、よくまあこんな薄いセリフを情感もなくぺっちゃくちゃぺっちゃくちゃ覚えて言えたもんだね〜(それとも台本見ながら早口のアテレコ?)と男優のつまんない頑張りを音消しして全然違うセリフをつけてあげてこのシーンだけで掌編映画にしちゃいたくなったりした。まあ、原作は原作で主人公級が七〜十人いて無駄に長いところもあったから、圧縮ありきの監督夫婦の気持ちもわかるけどね。
[アテネ]
ゴダール的な黒へ対応するストローブ=ユイレの白。半世紀の間に二度勃発した戦争によって対立する人々の絶交と和解、52分という尺でイントレランスと市民ケーンを同時に達成しようと試みる狂気。
既に360度パンが見られるしズームもするのに、フェイドやディゾルブを一切禁じているが故に時系列の変わり目を見失い、それでも映画は主観者を欠いたまま進行し軸であった「現在」がひたすら更新されていく。終盤の引き伸ばされた影がめっちゃ怖かった

『和解せず/妥協せざる人々』に似ている作品

第三世代

上映日:

2018年10月27日

製作国:

上映時間:

109分

ジャンル:

3.7

あらすじ

意志と表象としての世界―。彼らも、我々も、もはや何も理解できない。理解しようとはしない。暴力で構成された社会に曝され、支配され、共感し、欲望し、絶望する。怒りと悲しみとおかしみが横溢するこ…

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