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『人生案内』に投稿された感想・評価

Juzo
4.5
歴史の転換点に響く、泥まみれの少年たちの再生と絶唱。
ソ連初のトーキー映画にして、世界を震撼させた社会派ドラマの金字塔。革命後の混乱が生んだ「浮浪児」という負の遺産に対し、銃ではなく「労働と信頼」で立ち向かう教育者と少年たちの姿が、圧倒的な熱量で描き出される。
単なるプロパガンダに留まらないのは、ムスタファをはじめとする少年たちの剥き出しの生命力ゆえ。初の音声が捉えたのは、建設の響きと、友を想う悲痛な叫びだった。鉄道という未来への希望が、利己的な過去に打ち砕かれるラストシーンの衝撃。今なお色褪せないリアリズムの原点がここにある。
3.5
不良少年の再教育映画。彼らの多くは第一次大戦で親を失っており、それを反戦の契機とするのではなく、生産力へ「教育」しようという思想がエグい。

顔面と事物を切り返す、モンタージュは基本クレショフ効果に忠実だが、クロースアップの照明は見るに堪えない。

ただ、国家が青少年の教育にこれほど注力する様子は一種ユートピアにも映る。
特に工場内で起こる暴動=「悪しき革命」を、別の子どもたちが止揚する描写はエイゼンシュテインと逆転している。

ラストは『アイアン・ホース』と同じく、労働力の結晶である機関車が(犠牲者≒英雄の亡骸を先頭に乗せて)到着する。
そして人々はこれを歓声で迎えた後、一斉に帽子を脱ぐ。この厳格かつ、グリフィスを想起させる運動に不覚にも感動してしまった。
1931年のニコライ・エック監督によるソ連初のトーキー映画。これは傑作! 盗みを働く浮浪児たちを共同工場で自主的に働かせて人間性を養い更生させていく。メリハリある映像演出は見事で少年たちがとても生き生きしてるのが伝わる。珍しく娯楽的傾向が強く、とても面白い。純粋に感動したよ。

『人生案内』は、1932年度のキネマ旬報ベストテンで2位だったんだね。すごく納得。てか、この頃は、まだ日本はソ連映画を輸入してたんだ。

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