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先祖になる
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目次

『先祖になる』に投稿された感想・評価

4.1
池谷薫ドキュメンタリー塾オンラインにて視聴。
本編視聴の後、監督自身による作品解説とドキュメンタリーについての講義zoom付き!

とても有意義な企画に参加できました!
ありがとうございます😊

映画は、佐藤直志さんというおじいちゃんを追ったドキュメンタリーです。

佐藤直志さん 

3.11の震災により、長男を亡くし、家も半壊した陸前高田に住む、林業と農業を営む老人。

ここまで聞いて、僕もそうだが、ある一定のイメージが浮かんでくるよね、、

そう、好きな言葉ではないけど、震災もの

もちろん、本編の中でも、一回忌をむかえ、涙ぐむ被災地の方々などの映像もあるのだが、、でも、違うだよな、、

そのイメージはかなり覆されます。

監督の池谷さん自身がその後の講演で語っていた言葉を借りると、

良い映画とは、いかに観客を良い意味で裏切るかだ、と。

直志さんは、津波で一階部分が壊れた家を
行政の指導にも抗い、
その土地にまた家を建て直すと言い出すのだ!

僕が冒頭、嫌な言葉だが、震災ものという形をイメージしたと書いたが、

震災以外にも難病、障害などもこれにあたりますが、

映像を作り、伝える側が、こんな絵にしたい、こんな人物にしたいという形をあらかじめ持っていて、それに合わせた絵なり物語を、TVを中心に数多く見てきた。

しかし、この作品は根本がそれらとは大きく違うのだと感じた。

これも監督自身の言葉をそのまま借りるなら、

この作品は、その地に根ざして生活している人々を人間同士として接しながら撮っていくもの

なのなのだ!

直志さんには、ある夢がある。

それは、単に自分のために、息子さんとの思い出のためにだけ、家の建て直しを考えているのではない。

そこには、自分が先人を切って、
自分が建てた家を範にして、
もう一度、町を再興したいと願っているのだ!

そう、これは、真の復興の物語なのだ!

もちろん、ここに出てくる方々は、筆舌にに尽くし難い悲しみや絶望を経験している

ご長男を目の前で失った直志さんも登場する全ての方々が、愛するものを一瞬なして失ってしまっている。


でも、とても明るいんです!

この明るさって、
きっと歩き出した、
再び歩こうとした人だけが持っているパワーが源になっているんだと、映画を観て
感じました。

とにかく、直志さんは、ご高齢にも関わらず、病と向き合っているにも関わらず、
家を壊され、家族を失ったにも関わらず、

止まらないのです。
被災直後から働いていくのです!

さらに、この映画の奥深いところは、
前へ進む、行動することって、
万人に受け入れられるのかって、いう面も
きちんと見せていることなんです。

詳しくはネタバレになるので、書きませんが、
僕はあの方の言い分、あの方の登場が
本作をより深いものにした!と感じました。

中盤に出てる朝日を浴び、夢を語る直志さん、

序盤で、ある人の手を取り、熱く語る直志さんのシーンも、僕の心をも熱くしてくれた名場面です。

いま、こんな時代、こんな惨劇の中だからこそ、
多くの方に観てほしい映画です!
Benito
3.8
【 佐藤直志さんが取り戻したかったもの 】

CS日本映画専門チャンネル 3/11放送。

岩手県陸前高田市で農林業を営んでいた77歳の佐藤直志さんが、東日本大震災の津波で家を流され消防団員の長男も亡くしてしまう。その佐藤さんが震災直後から、元々あった場所に家を建て直す姿を追ったドキュメンタリー。

生きがいを失った彼がしたことは、元の場所に家を建て直すというもの。山に入って木を伐り、友人から田んぼを借り田植えもしていく。そして仮設住宅には何があってもいかないという強い意思で、小屋に寝泊まりしながら自ら木を切り出し、自宅を再建していく。奥さんこそ、一緒に住んでくれなかったようだけど周囲の人々も次第に彼の言動に押されてサポートしていく。

そんな彼の行動は、土地に根ざした者として、土地に生きる人々の行く末を思い率先して礎になったともいえる。

彼は、ただ日常を取り戻したかった。
それが出来たかどうかは、ラストシーンの新居でお茶を飲み朝日を見る彼の表情を観れば分かる。

佐藤直志さんは89歳まで生きられたという。しばらくは建て直した家に住めたのだと思う。良かった。
先祖になる、意味とは

陸前高田市で農林業を営む
77歳の佐藤直志さん
津波で家を流され
長男も亡くすが
知人の田んぼで米づくりに励む傍ら
元の場所に家を再建するべく奔走
 そんな彼の言動が
 周囲を突き動かす

瓦礫の中での
気仙町けんか七夕まつり
約900年の歴史を繋いでいるそうな

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