死んでしまったら私のことなんか誰も話さないの作品情報・感想・評価

死んでしまったら私のことなんか誰も話さない1995年製作の映画)

NADIE HABLARA NOSOTRAS CUANDO HAYAMOS MUETRO

製作国:

上映時間:104分

3.6

「死んでしまったら私のことなんか誰も話さない」に投稿された感想・評価

雪ん子

雪ん子の感想・評価

2.9
タイトルに惹かれて昔見た。
記憶が曖昧だけど、確か、主人公の女性の足に大きなクギか何かが刺さり、引き抜いているシーンがあったような…
はるか昔に観た映画。
なぜか今も心に残る。
行き詰まり感満載の人生を変えたくて、奮闘する女性を演じるアブリルの魅力が炸裂!

疲れた気だるさも全て演じきる。アブリルを見よ!

犯罪に手を染めようとしても、何だか上手くいかない。

もがいてもがいても、生きるしかない。

そうやって生きる女性の人生。
誰もがそうなんだ。

洋服を染め直して着るシーンに、何か決意を新たにした煌めきを見ました。
グロリアという女性の、もがきながらも自分で生きようとするエネルギッシュさに憧憬する。

神父と殺し屋の接触も、この映画でとても大切なシーン。罪と罰について考えさせられる。
神は決して公平ではないことも、そもそも神は存在しないということも、分かっているだろうと、これは観客にも向けられている言葉。
どんな自分でも、自分が、自分で、自分のために、生きなければならない。
それが前向きに伝わってくる。
ダメ男の哀愁ただようハードボイルドは多々あれど、ダメ女をヒロインにこんなに骨太なクライム映画ってそうそう無いのでは。

本当に、死んだら誰も思い出さないようなスペシャル感のないヒロインがとても良い。グロリアの弱さと、戻る場所のない自棄くそな逞しさに惹かれます。寡黙に見守る義母の存在がこれまた渋くかっこよいです。