
レジスタンス文学の最高峰といわれるジャン・ヴェルコールの同名小説にメルヴィルが感銘を受け映画化した本作。 ドイツ占領下フランスの田舎町。自宅をドイツ軍将校の宿として提供している家族。芸術家肌の将校は、フランス語を使い家族とコミュニケーションを計ろうとするが沈黙で抵抗し続けるフランス人に歯がたたない。3 人の登場人物がほとんど会話を交わさず独白とひとり言のみで進行する異色の心理劇。戦時下での理想主義が挫折していくさまを処女作と思えない端正な映像で表現したこの作品は J・コクトーに高く評価され、メルヴィルの出発点として今なお必見の一本である。




