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ある精肉店のはなし
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『ある精肉店のはなし』に投稿された感想・評価

TS

TSの感想・評価

4.4
【目を背けてはいけないいのちの最期】92点
ーーーーーーーーーーーーー
監督: 纐纈あや
製作国:日本
ジャンル:ドキュメンタリー
収録時間:108分
ーーーーーーーーーーーーー
 2022年劇場鑑賞70本目。
 ついに、ついに今作を鑑賞出来ました。今作を追い求めて数年。サブスクどころかDVD化もされておらず、あらゆるところを探しても中々見れなかった今作ですが、第七藝術劇場で公開しているとのことでやっと鑑賞。ちなみに第七藝術劇場に初めて訪れましたが、コアな映画ファンが集う由緒あるミニシアターでした。感激。作品も文句なしで傑作であり、劇場の雰囲気にも大満足。素晴らしい有給休暇を使えました笑

 さて、今作は大阪府貝塚市で屠畜業を営む精肉店、北出家を追ったドキュメンタリーです。公開が2013年ですからもう10年近く前の話ではありますが、キャッチフレーズにある通り、改めていのちを食べていのちは生きるのだということを噛み締められました。今作は、いきなり牛の屠畜シーンから始まります。慣れていない人が見ると唖然するでしょうし、気分が悪くなる人も出てくることでしょう。しかし、考えてみれば我々は普段から赤身の肉を見ているし、なんならそれを美味しそうに食しています。なのに、肝心の生き物が絶命するシーンには目を背けがちです。これではあまりにも都合が良すぎるというか、いのちを食べるからには、そのいのちが途絶える瞬間もしっかりと見ないといけないでしょう。

 とは言ってもかなりショッキングなのは否定できず、最初にハンマーのようなもので牛の脳天をわるのは良くも悪くも印象に残ります。内臓が出まくるところも苦手な人は苦手でしょう。確か『サファリ』でもそんなシーンがありましたから、自分はやや耐性がついていました。ちなみにこの職についている方々は決して「殺す」という言葉を使わないでいるようです。「わる」とか「しめる」という言葉を使うようです。殺したいからそんなことをしてるのではない。食べて生きるためにしないといけないことだからするのです。これを見て可哀想と思うのは仕方ないかもしれませんが、それではあまりにも身勝手でしょう。北出家の方々から言わせると、「あなた方も肉を食べるでしょう?」となります。無論、ベジタリアンの人もいるでしょうが、例え食べていなくても、動物の毛皮などが日用品などに入り組まれているので、やはり動物のいのちを絶たせて我々の日常生活があるということは否定できません。そうなると、こういう職を全身全霊で全うしてる人たちを1ミリも責めることはできませんし、いやむしろ感謝しないといけないくらい。我々がこうやって当たり前のように肉だの魚だのをスーパーで買って食べられるのは、動物のいのちがあり、そしてそのいのちを絶たせる職についている人がいるからなのです。僕はやはり、こういう職には技術的にも精神的にもつけないなと思うのですが、自分にできないことをこなしている人はリスペクトに値します。今作を見てさらに思いが強くなりました。

 屠畜のシーンだけ見ると、ナイフやチェーンソーのようなもので黙々と解体していくので、北出家の方々が一瞬物騒に見えてしまいますが、それは全身全霊で職に取り組んでいるから。終われば賑やかな家庭のムードになり、見ていて微笑ましい限りです。この屠場はなんと102年もの歴史がある場所だそうですが、統廃合がされていく内に、今となっては北出家のみがこの屠場を使用しているようです。そんな北出家も精肉店は続けますが、冒頭に映されたような屠畜までをするにはやや限界を感じてきている模様。このドキュメンタリーは、最後の屠畜までを追っていきますが、その間には北出家のドラマが濃密に描かれています。部落差別の問題に向き合ったり、地元のだんじりに精を尽くしたり、非常に人間味の溢れた作品なのです。

 しかし、屠畜や肉の解体も北出家にとって日常であり、生きるためには欠かせない行為。賑やかな「生」を映し出していると思えば、突如沈黙の「死」を映し出してもいて、良い意味でコントラストが効いています。和太鼓のパートが少し長いなあ、と思いましたが最終的には精肉店のパートに絞られていくので良かったと思います。

 人権映画としても度々名前があがり、学校によっては北出家の方を講演にお呼びして、生徒達に映画を見せたりしてることもあるそう。なかなかショッキングなシーンも多いので生徒に見せるには一見ハードルが高いように思えますが、冒頭にいった通り、なんでもかんでも制限すれば良いってものでもなく、こういう事実には目を背けてはいけないと思います。やはり数年追い求めていたものだけあって、満足度は非常に高かったです。今まで見たドキュメンタリー映画の中でも5本の指には入ると思います。なかなか見るのが困難な作品ですが、是非多くの方に見てほしい傑作と思いました。毎日、美味しい食べ物を食べれることに感謝。
ずっと観たかったがDVDになる予定がないという事で諦めていたのですが…ナナゲイでリバイバル上映するという事でやっと観れました。

大阪の貝塚市にある牛の飼育から屠畜、販売までを行う北出家の精肉店のドキュメンタリー。
冒頭から牛の頭をかち割るシーンから始まり目を逸らしたくなる。
しかしそうやって目を逸らしてはいけない…僕たちが普段食べている肉もこうやって届けられているんだから。
『カレーライスを一からつくる』でも描かれていた「食」に対する思い。
屠畜場で行われることは「殺す」ではないという言葉が印象的。

もう一つは部落の問題。
屠畜する地域は部落の差別を受けてきた。
しかし北出家の皆はそれを受け入れ、ある時はその運命に怒りも覚える。
そこにあるのは普通の生活なのに…

途中、必要ないなって思える部分もあったけど、大阪ならではの笑いで進んでいく姿には感銘を受けました。
纐纈(はなぶさ)あや監督による2013年のドキュメンタリー作品。

代々受け継がれている個人経営の精肉店において、牛の飼育から精肉までを一貫して行う行程、代々使用してきた屠畜場の閉鎖、部落差別の問題まで広がる内容です。

今年公開された「私のはなし部落のはなし」を観た際に、屠畜場で働く人、またはその地域が差別を受けるという事実について調べる中で、今作にたどり着き、タイミングが合い、映画館で観ることが出来ました。

以前、ドキュメンタリー映画「いのちの食べかた」で食肉工場の実情を目の当たりにしていましたが、屠畜場の現場は初めて観たので、その瞬間のショックは大きいですが、働く人たちのおかげでいのちをいただいているという事実を受け止めることはできました。

各部位の切り分けや、無駄になる部分がほとんどなく利用されていく流れや、先代の思い出や受け継がれる思い、伝統や祭り、今も残る部落の問題、多岐にわたる場面を鮮明にかつ手稲に記録されている姿勢に、感銘を受けました。

時代の中に黙殺されている事実を話せる、話せないの境目があるとは思いますが、寄り添うような目線で描かれた映像記録として、価値のある作品だと思いました。

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