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オーソン・ウェルズの フェイク
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目次

『オーソン・ウェルズの フェイク』に投稿された感想・評価

yaaa
4.0
何百億円の製作費で語られる大嘘物語のスター・ウォーズでも「はあっ!?」と息をのんで目が覚めるような驚きの瞬間はそうそう無いが、喋っているカットの積み重ねだけで出来ている本作にはそれが必ずある凄さ。
タイトル通りの本物と偽物についての映画で、きっちりと嘘つきますよと宣言している親切設計にも関わらず見事に騙される。
その語りのあくまで「真実味」のプロの醍醐味が堪能できる。
編集も攻めすぎ、弾け過ぎでノンリニア編集の現在なら容易いがフィルムガッチャンガッチャン切ってた頃にやってると思うと凄まじい。

がっつりハリウッド仕様の大作からイメージフォーラムみたいな小さい作品でも勝ち続けるオーソン・ウェルズは巨人すぎる。
小難しい作品ではなく、エロすぎる尻が堪能できる作品でもある。
継
4.0
“モディリアーニは作品が少ないんだ、だから増やした”
(エルミア・ド・ホーリー)

オーソン・ウェルズの最後の監督作は「嘘」についての物語。
冒頭で披露する手品の如く、緻密な編集の手技とフィルムのシャッフルによって虚実入り乱れる世界へ観る者を誘(いざな)い、熟練のストーリーテリングで煙に巻くように幻惑する。

'75年、キャリア晩年の製作。メタ的構造と編集による再構築は正しくテーマの手段へ用いられ、それが冷徹な観察眼と共にこの人らしい茶目っ気を持って語られ(騙られ)ます。

「次の1時間は真実だ」と宣言して流すエピソードは、
贋作画家エルミアと、その伝記を著した詐欺作家アーヴィングのそれぞれの単独インタビューと、実際に2人が面会した際の、恐らく別々の3本のフィルムを編集し、1つのプロットに再構築したもの。

ただでさえ胡散臭いペテン師2人の供述を、
互いの単独インタビューのカットを交互に映して、あたかも2人で会話しているように観せたかと思えば、
実際のツーショットのカットを敢えて映さず、わざわざ単独のカットを交互に繋ぎ、時に故意にスムーズさを欠く編集で面会の信憑性を疑わす細工を施したり...

別のカットでオープンリールのテープがわざとらしく切れるハプニングを映すのは、煩雑を極めたはずのテープの切り貼り工程の種明かしだろうか? ムカつきます(笑)

前にレビューした『フォルスタッフ』では大ボラ吹きの主人公を演じたウェルズでしたが、リスナーをパニックに陥れたラジオドラマ「宇宙戦争」を含め、己の偽りの半生を悪気はなかったと告白、真実に許しを乞います。

古代神殿に言及し、ピカソ(写真と絵で登場)を虚構のプロットに引っ張り出したのは、本物の圧倒的な強さ・存在感を誇示するかのようで、
己を守る為に塗り固めた嘘の世界に安住するエルミアの、貴族を装う出で立ちの滑稽さや、鑑定家へ罪を転嫁する卑小さ、それでも生きていける人間の逞しさを、浮き彫りにするよう(アーヴィングの「贋作」が出典という、信憑性の欠片もないWikipedia(笑)によると、捜査の手が及ぶ前に自殺。これはどうやら真実らしい)。

CG全盛のこの時代にウェルズなら何を撮るだろう。。
謎の美女 オヤ・コダールのヒップラインと、
虚実はおろか時の流れも曖昧にするような、中世の面影を色濃く遺すイビサの街並みが印象的でした。
McQ
3.6
「最初の1時間は真実である。」
虚実をないまぜにしたペテンと詐欺と嘘についての映画。

贋作画家エミリアと偽の伝記を書いた事で有名になったアーヴィング。一番胡散臭いのが語り手オーソンウェルズというのが笑いどころ。

ピカソについてのエピソードが余計であると書かれてたりするけど、そうは思わなかった。むしろそれが無いと成り立たないんでは、、

オヤ・コダールの自宅と海の往復はずっと見ていたい。笑

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