オーソン・ウェルズの フェイクの作品情報・感想・評価

「オーソン・ウェルズの フェイク」に投稿された感想・評価

おこめ

おこめの感想・評価

3.6
芸術の価値の曖昧さ。

常識を逆手に取って楽しむオーソン・ウェルズのエンターテーナーの資質が存分に見られる作品。

出てくる人物や、出来事が知識が無いとそもそも頭がこんがらがる可能性はある。でも、それはそれで映画のメッセージと直結するからいいのかも。

最近だと、

『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』がかなり近しいモキュメンタリー映画に分類される。

こっちの方がかなり大衆的に分かりやすい作りになっているので、こちらも良かったらどうぞ。
戯連堂

戯連堂の感想・評価

5.0
デビッドカパーフィールドのTVショーで2度(2回目は死後)愉しそうに演じた手品大好きオーソン爺。絵画を好き・素晴らしさで購入と云うよりは、他人の書く'鑑定書'という紙切れ一枚の安心で買う世の構図を笑い飛ばす導入。騙されちゃいけませんよと言いつつ最後は観客も💗 本人演じる冒頭のコイン消失がカメラトリックなのも粋な仕掛け。
美とは何か、美の価値を決めるのは誰か
贋作作家と画商、そしてピカソを材料にオーソンウェルズが煙に巻く!

めちゃカッコいいカットとキレッキレの編集でやってることはネタドキュメンタリーとかね、ふざけやがって!最高!

既存の価値観をぶっ壊そうとするこの姿勢、巨匠、御意見番と呼ばれる方々には見習って欲しいところ
しを

しをの感想・評価

4.5
めちゃくちゃ面白い。圧倒的編集力…二日酔いもブッ飛ぶ、スピードについていくのに必死で気づいたら終わっちゃう。
いつもと違う頭の使い方した。
虚構と真実も二元論で語れるのかと思ってしまったりもする。
ropi

ropiの感想・評価

3.7
ホラ吹きの天才オーソン・ウェルズの遊び心が炸裂。実在した贋作作家エルミアや、彼の自伝を書いたアーヴィングのエピソードを中心に嘘とホントをごちゃまぜにしたドキュメンタリー風の作品。
ウェルズの語りがどこか胡散臭いけど、事実か虚構か曖昧にさせる演出は見事。自らを「ペテン師」と称するウェルズの巧妙なトリックに楽しませてもらいました。
アート系好きな方ぜひ。
佐村河内守の方のそれの時にもっと持ち上げられて良かったはずだが遅ればせながら

ミシェル・ルグラン劇伴ありがとう、75年ということでローズ使用、エレベの質感も最高なワルツのメインテーマ
イシ

イシの感想・評価

5.0
私も真実はあると思ってる人間だから、ウェルズでこの映画がいちばん好き♠

真実の価値はこれくらいのことでは揺るがないとわかってて、
素材を切り刻んで、言葉の上では同じ価値でしかない嘘もホントも並べ立てて、こんなにカッコよく面白くしてくれる。
それが快感すぎて本当に好き。

真実を信じて(たぶん)、その周りで思い切り遊んでくれるウェルズはええなあと思う。
やー、元気でた。
ウェルズの人となりやスタンスを表すような虚実の撹乱。なにが映されているのか、をプリミティブにしてしまう対象やら映像との距離感がクールで、思えば映画でのポストプロダクションは音楽よりも先だし、その特性からして不離一体なのであった。この映画では絵画に対してフェイクを突き合わせ、そもそもの真贋に切り込んでいく。

季節のマッチカット、贋作画家のオーバーベルトなんかもよかった。
Ryota

Ryotaの感想・評価

4.5
何かを見る男たちの顔と、色っぽく街を闊歩する女性がモンタージュで出会った時、現実とは異なる嘘としての世界が現出する。扱うテーマも贋作。

脚本
オーソン・ウェルズ

音楽
ミシェル・ルグラン(ゴダール、ドゥミ等多数)

撮影
クリスチャン・オダッソ
ゲイリー・グレーヴァー

編集
マリー・ソフィー・デュビュ(アンジェレイ・ズラウスキ多数)
ドミニク・アンジェレ
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