
地図を片手に町の変化を記録していく地図調査員の板橋優二。ある夜、自宅へ帰ると詐欺まがいの廃品回収業をしている友人西田が法外な金額で回収したソファを持ち込み寛いでいた。そこに、その部屋の”前の住人”だった中沢亮子という女が訪ねてくる。当時、一緒に暮らしていたゴトウという男に会いに来たという。その直後、西田が優二の部屋で幽霊を見たと騒ぎになる。優二は偶然再会することとなった亮子からゴトウが既にこの世にいないことを告げられるのだが・・。 町、部屋、物に残った過去の時間の手触りはやがて優二を知らない町へといざなう。そこには彼の意思とはまた別の力が働く、現実を超えた世界が広がる。
ナレーションと音楽を排して食糧の生産現場を見せつけた「いのちの食べかた」や、夜に活動する人々を描いた「眠れぬ夜の仕事図鑑」などを手がけてきたドキュメンタリー作家のニコラス・ゲイハルター監督…
>>続きを読む映画が音楽と出会ったのはいつのことだろう。19世紀末に生まれた映画と詩劇『サロメ』。その連関は映像と音声が同時に別々の物語を語ることで表現される。本作では擬人化された映画史の映像と、音声と…
>>続きを読むサンフランシスコの24時間ダイナーでカップルが政治の話をしているとき、シギリアの若い僧侶は寺院の床を箒ではいている。マルセイユの漁師がまだ日ものぼらない朝霧の中、相棒と船で沖に出ているとき…
>>続きを読むとある明け方、大きな爆発音に驚き目覚めたジェシカは、その日以来自分にしか聞こえない爆発音に悩まされるようになる。姉を訪ねてボゴタを訪れた彼女は、建設中のトンネルから発見された人骨を研究して…
>>続きを読むまるで現実を遠ざけるように毎日眠り過ぎてしまうマリノは、"床ずれ"の痛みにどうにか耐えながら喫茶店のアルバイトへ通っている。ある日、いつも皺くちゃのスーツを着ている常連客・マモルが寝具販売…
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