陽炎座の作品情報・感想・評価・動画配信

「陽炎座」に投稿された感想・評価

金髪の女を乗せて爆走する舟
崩れ落ちる舞台
水面を覆い隠す大量のほおずき

PCのスクリーンセイバーにしたい映像美の畳み掛け、実際のところは松田優作が大楠道代を追いかけてRomanticが止まらないっていうだけの話なのだと思うけど、そうじゃないかもしれないし、なんならそうじゃなくてもいい。

お子ちゃまのお遊戯はここまで、オトナの演劇はコレだ!と言わんばかりの、クライマックスの訳分かんなさに痺れる。あらゆる名高い大俳優たちが、鈴木清順が創り出す曼荼羅の中で光りまくっている。
鈴木清順監督作品。
松田優作演じる新派の劇作家松崎は、病院へと通じる石段の前で大楠道代演じる品子と出会い、再度また出会うが・・・という話。
大正浪漫三部作の二作目。

内容は難解。ある程度の大筋まで辿れるような気がするけど、細かい部分までは分からない。あの世とこの世が行き来する。

松田優作の野太く低い台詞と演技が心地いい。原田芳雄との絡みが面白かった。
独特な画が面白い。終盤に出てくる血塗れの日本画が異様で印象に残る。
泉鏡花+鈴木清順というだけで、かなりの覚悟をして観たけど、やはり想像通りでした^_^

幻想的でありながら大正ロマン的であり、主人公とともに幻惑されます。

男の妄想なのか?夢なのか?現実との境界が曖昧。

後は、美術ですね。終盤の舞台小屋が、、!見事でした^_^

そして、俳優の魅力!松田優作、原田芳雄、大楠道代、加賀まりこ、、それぞれが主張しながらこの不思議な世界に溶け込んでる。みなさん、さすがですね。

怖くない怪談 そんな感じです^_^
アノ

アノの感想・評価

3.0
画だけでやってるような映画。
階段降りるときのスローモーションには痺れたが、ツィゴイネルワイゼンのような理解できない空間に投げ込まれた浮遊感は感じられないので段々冷めてしまう。
ic

icの感想・評価

3.2
こちらまたも、幻なのか現実なのか、嘘なのか本当なのかわからない世界。惚れた女性を一心に追う松田優作にもうっとり。

また、カメラカットがやはり面白い。回想と現実が同じ枠にあったり、ちょっと舞台のような演出もあった。

女性の妖艶さと美しさ。金と権力によって好き勝手な男に悲しむ女性。ホラーとまではいかないけれどヒンヤリとした怖さは健在。髪を強調していたのも気になった。(『殺しの烙印』でも髪が流れるシーンがある)

感じたのは外見という"鎧"。
玉脇に気に入られ身なりを整えた松崎は、方々で至れり尽くせりとされている。一方で、汚い格好をした姿の者は椅子さえ出してもらえない場面。
途中、博多人形を裏返し覗くシーンがある。それを覗くや否や衝撃がおきる。
なんとなく、これは浪漫三部作の一作目で中砂が人間の骨に興味を持っていたことを思い出した。
内なるもの。
また、裏と表といった話もキーになってるのではないだろうか。

もう少し、ゆっくり考えて観たい。
mimicot

mimicotの感想・評価

4.5
泉鏡花原作「陽炎座」の幻想的な世界を鈴木清順監督が映画化

大正浪漫なのかな、、日本独特のこの妖艶な世界に入り込んでみたい。
ある時期の俺に似ていると思うのは、自惚だろうか。そう思う映画が一本あれば幸せだが、俺にとってはこれだった。
umeko

umekoの感想・評価

-
子どもら一座の歌舞伎劇と大楠道代の浄瑠璃人形
終演に近づくにつれ引きずり込まれてゆく。

儚げな淡色エフェクト、極彩色、耽美、死の匂い、鮮烈。

(大正時代を模してるけどちょいちょい80年代からみた大正という感じがして少し萎えてしまったけど、着物や日本のフラッパーガールたちから大正浪漫を充分に感じれたのでそれはそれでよしとした。)

寺山修司の『上海異人娼館』が過ったのだけど同じ1981年公開年だったのか。


自分の名前呼び合って舌を見せ合いまくる謎の行為エロすぎ。

そんでもって加賀まりこ(当時38歳)から溢れる成熟した色気…堪らない。
あんたが一等賞や!

しかし松田龍平ほんとに父親のDNA引き継いでるな〜


『恨むも惚れるもおんなじことですよ、女にとっちゃ』

恨むも地獄、惚れるも地獄。

狂気!!!
飯

飯の感想・評価

4.3
大正浪漫。水月鏡花。西洋崇拝。異色世界。

劇中劇。夢中夢。聊斎志異。叙事迷宮。
ヒチ

ヒチの感想・評価

3.5
ツィゴイネルワイゼンが良かったので鑑賞。清順度が高すぎて自分にはちょっと荷が重かった...。『ロリータ』は良いけど『アーダ』はキツいみたいな感じ。でも終盤の舞台が崩れる場面からの畳みかけには圧倒された。また観る。
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