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都市を耕す エディブル・シティ
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『都市を耕す エディブル・シティ』に投稿された感想・評価

romio
4.6
長くなってしまいました。
こんな映画があるくらいに思っていただけたらと思います。

アメリカはサンフランシスコ。
そこには空き地で農業を始め人々に野菜を配っている人々がいた。
彼らはそのことをoccupy、占拠と呼ぶ。
ヤギが街中を散歩したり。
私の目にはそこが畑に見えたと歩道の一部をハンマーで叩き割り耕す女性がいたり。
そんな映像が流れるドキュメンタリー。

そんなことしていいの?と思う人もいるかもしれない。
しかし、2011年まで市内での農業が認められていなかった。
そういった、そんなこと今の時代にありえるの?という事実もそこにはあるのだ。
また、その空き地にしても市のものであったがただゴミが溜まるだけの放棄地であったり。門の外に出て何かされても文句は言えないそんな場所であったりする。

食べる。新鮮なものを食べる。安全なものを食べる。自分の作ったものを食べる。
そんな人が生きていくために一番大切なことが今この社会では失われていってしまっているのだ。
そして、一番の問題は誰もそのことに関心がないということだ。

農業というものは、自然というイメージがあるかもしれないが。
実際に、自然を破壊する最も大きな要因が農業であったりする。
多国籍企業、大企業が世界の農業を支配し、大規模な単一食物の栽培が推奨されていってしまっている。
自分は慣行農業は経験がないのでよく分からないが、有機でやっているといかにその生態系を守っていくことの重要性が実感できる。
その小さな畑の中ですら、害虫が増えてもその天敵が増えうまくできているのだ。非常に面白い。

現在、世界では人々の暮らしていくのに必要な量の3倍もの食料があるものの。飢えている人々が多くを占めている。
大切なことは生産ではなく分配である。
現在、皆さんは食べ物をどのようにして手に入れているだろうか?
そのほとんどが、大きなスーパーであると思う。
つまり、生産者側と消費者側にはその間に巨大な企業があるのだ。
企業というものは、いかに資本を生み出すかというものであるので分け与えるというところに焦点はない。
その社会の中でいかにして、生産者から消費者への道を作っていくのか!
それがこの映画の彼らの答えでもある。

やはり食事って楽しいよねというところを今一度、皆さんに感じてもらいたい!
自分の周りの友達、家族にも料理好きという人が少ない。
それは時間がなかったり、働いて時間がなかったり、料理する暇がなかったり。
それって、違くない??と俺はいつも強く思う。
なんで、こんなにも時間がないのだろう。
子供の頃、学校で大豆の時給率が少ないというのを習ったことを覚えていないだろうか。
しかし、実際料理を始めると、いかに大豆が必須なものであるかが分かる。
豆乳作りから始まる。
大豆をミキサーにかけて濃したらたら出来上がりだ。
こんな簡単なことすら今まで自分は知らなかったなんてクレイジーだったんだとその時自分は思った。
そうするとおからも同時にでき、おからを食べると簡単に腹が膨れる。
そこから豆腐、ヨーグルト、きな粉と始まってゆく。
どれも簡単で楽しいのでとてもオススメだ!

その食べ物がどうやって出来て、その元になるものがどう作られているのか。本当に本当に当たり前のことだったり、そのことについて考えることが失われていってしまっている。
土いじりをしたり、動物に触れることで少しでも楽しんでそんなことに意識が向けられたらと思う。

この映画では、食の楽しみ喜びといった個人のことから、人々にそのことを伝えていくかということに向かっていく。
サンフランシスコでは、その市民の活動が大きくなり、市も無視できず、今では市内での農業も認められ、その“occupy”された場所も認めている。
また、市内に200〜300の学校の校庭には畑もあるという。
学校の授業に農業があるといいなと見ていてとても思った。

今回は、この映画にも出演しているアントニオさんがゲストに来られての上映会を行なったのだが、
その後に彼とのお話もとても面白かった。
アメリカは、バーと飛行機が農薬を撒いたりとそんなイメージがあるが、実際にはそれがいきすぎているせいか、スーパーでオーガニックや、アレルギーなど、内容の記述に関するものが多かったりする。日本は残念ながら後進国だ。
この映画では答えとなるものが定時されはしない。
まあ答えなんてないことではあるけれども。
いかに、こういった考えをもってもらうのか、会場でその質問が多く出たが、difficultというアンサー。その国では自分たちのやり方で変えていかなくてはいけないと彼らは言っていた。
自分たちの回りの小さな活動をしつつ、メディアや市政国政に対しての大きな活動をしていかなくていけない。
アメリカでは土地が余っているが、日本でこんなことしたらそっこうで終わると俺は思う。
うーん、本当に難しい!
しかし、この映画を見て、同じようなことを感じている人々がいるんだなというのが分かりとても勇気づけられた。

映画としての面白さなどは受け取り手次第だとは思うが、
そうそう!そうそう!とひたすら共感しながら見れ楽しめた。
すぐに、はいっ、自給自足なんてのはありえないですが、新鮮なものの美味しさというものを少しでも感じていただけたらと思う。
都市を耕す、まさにこれからの時代に必要な考え方。日本もこれから空き地が増えるから、どんどん畑にしたらいいとおもう。オンライン化で無くなった通勤時間を使って朝に畑仕事をする。とても健康的でよい。
chsy
4.0
昨年観た『Tomorrow〜パーマネントライフを探して 』でも描かれていた、「都市の中にいながらにして耕作しよう」という米国内の動きを追った作品。
6/21までYouTube 無料配信。

注目すべきは制作年。なんと2013年、7年前だ。『Tomorrow 』は2015年の作品で、この中でデトロイトで市民が、閉鎖になった工場の空き地を耕作していることに驚いた。
それはあそこだけの突然変異ではなく、全米の多くの都市で休眠地が耕され出している、ということなのか!
で、2020年の今はどんな感じなの?気になる〜

さて。これまでのエコロジーや農村回帰との違いは、あくまで都市で、という所。
参加する人々も、意識高い系ホワイトカラーではなく、底辺に近い人々だ。
車も持てず、地方に親の世代の土地や親類がいるわけでもない。大都市のベッドタウンに住み、不況の煽りで失業、地域社会の崩壊、生鮮食料品のあるスーパーも車なしでは遠く、近所の店には毒々しい加工品しかない。
心身ともに不調に陥る人が増えていく中、「それならここで新鮮な食べ物を作ろう!」なんて画期的な発想のムーブメントが起きた、と。

空き地になっている土地を市民らが農業のために借りられる法整備など、行政の支援がいいよね。ここが日本では難しいと思うのだけど、年代的にはオバマ政権の時かな?

しかし「空いてるから耕してもいいよ」って言うくらい、「不良債権化してた」って事だよねぇ。長期間放置され、今後も企業進出や投資の入る見込みは絶対にない!という判断。すげー。
不景気というより、米国の産業が完全に移行し終わっちゃって、もう絶対製造業や大型ショッピングモールが再び栄えることはネバーネバーナッシングぅってことなんだ。
そんなもん、そりゃそうじゃん、って、あーた。日本はまだ諦め切れてないからねぇ。もう変わったんだって!過去の栄光はないんだって!って、認めたがらない人々のせいで、新たなフェーズに移行し切れないのでは…

が、ここに来て。コロナでだいぶ人々の気持ちも変わったはず。
行政はそこの空気をちゃんと読んで正しく税金や土地などの公共材を使って欲しい。
長いこと高い税金払ってきましたから。一部の会社の利権や投資家だけでなく持続可能な取り組みへの投入、お願いしますよ!

それにしても、やっぱ新鮮な野菜果物、骨から取ったスープ…そんな基本の食品はちゃんとルートの分かる形で入手できて、安心して食べたいし、たっぷり食べられる価格であるべきだ。
日本の野菜果物が高いのはなんでだろう…。
日本の農家の生産性を持ってすれば、輸入に頼らなくても充分自給できるのでは?
今度はこの件で「専門家会議」開いて政府に提言してもらいたいな。

『都市を耕す エディブル・シティ』に似ている作品

TOMORROW パーマネントライフを探して

上映日:

2016年12月23日

製作国:

上映時間:

120分
3.8

あらすじ

“人類は絶滅する恐れがある。それも決して遠くない未来に”──2012年、21人の科学者たちが権威ある学術雑誌「ネイチャー」に、私たちが今のライフスタイルを続ければ、人類は滅亡するという論文…

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