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待つ女たち
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目次

待つ女たちの作品紹介

待つ女たちのあらすじ

ソレンティーノの助監督を務めたメッシーナが、フランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュと若手ホープのルー・ド・ラージュを迎えた監督デビュー作。大切な人が不在のなか、2人の女性の心理や関係性の変化に洗練された演出で焦点を当てる。シチリアの片田舎。邸宅で孤独な日々を過ごすアンナの元に、息子ジュゼッペの恋人のジャンヌが突然やって来る。ジュゼッペに招かれたというが、彼の姿はなかった。ヴェネチア国際映画祭コンペ部門出品作品。

待つ女たちの監督

ピエロ・メッシーナ

原題
L'attesa
製作年
2015年
製作国
イタリア
上映時間
100分
ジャンル
ドラマ

『待つ女たち』に投稿された感想・評価

Kaoru
3.8
イタリア映画祭にて鑑賞。

とってもストーリーはシンプルなの。フランスから彼を訪ねてシチリアへ来た彼女。彼のママンが迎えてくれるものの彼はいない、はていずこへ、みたいな。観客は誰もが、彼はきっとこうなんだろうな…と分かりきっていて、それを示唆させるシーンもあるのだけれど、その分かりきった結末をどう魅せるのか終盤は目が離せなくなった。アタシ、うるっとしてしまったわ。結末がどうなるんだろうという作品ではなく、誰もが分かる結末にどうたどり着くのだろうということを楽しむ作品。はて、日本で公開してくれるでしょうか…。

イタリア映画やフランス映画を観ていて感じるの。"美しい女性"という価値観が、もしかしたら日本と近いかもしれないと思ったりするの。ジュゼッペ・トルナトーレ監督のある作品の中で「オンナは悲しみを消化しながら生きている」という言葉があってそれがとても衝撃だった。
イタリアってラテンの国でしょう。底抜けに明るくて陽気でナンパなイメージかもしれないけれど、全くそんなコトはないわ。

日本と同じかもと感じるのが、憂いを持った女性、例えば寂しそうにしていたり、何か含みを持っていたり。そういう絶妙な分量の暗さを持つ女性がとても魅力的と感じている気がするわ。

この作品で年齢の違う女性同士が余計な言葉を一切交わさず、抱き合うシーンに強烈な痛みを感じた。話して判ってもらうのではなく、抱き合って分かりあえる。抱擁の文化がある国っていぃなぁと思ったわ。
akrutm
4.2
シチリアの田園地帯に佇む邸宅を舞台に、息子を失った悲しみから立ち直りつつある母親が、その事実を隠したまま彼の恋人を迎い入れて共に過ごす数日間を静かに描いた、ピエロ・メッシーナ監督の長編デビュー作となる心理ドラマ映画。脚本は監督を含む4人で4年の歳月をかけて完成させた。一般的には、イタリアの劇作家ルイジ・ピランデルロの戯曲『La vita che ti diedi(私があなたに捧げた人生)』が原作とされているが、実際には、脚本の草稿がいくつか出来上がった段階でこの戯曲との関連性を知ったようである。

母親アンナを演じるジュリエット・ビノシュと、息子の恋人ジャンヌを演じるルー・ドゥ・ラージュのほぼ二人芝居状態。上で述べた以外のストーリーはほとんどなく、悲しみから立ち直ろうとするアンナと、携帯にいくら連絡しても返事がなく不安を抱えながら彼を待ちわびるジャンヌの心理的な変化が、二人の演技だけで描かれていく。そこに、シチリアの静謐な大邸宅とか宗教的な儀式などの厳かな雰囲気、エトナ山麓の風景美などが織り込まれることで、完成度の高い芸術的な作品に仕上がっている。

もちろん、最も評価すべき点は、二人の演技であることは言うまでもない。セリフや背景説明を抑制した構成の中で、二人の演技は演者に課せられた役目を十分に果たすほどに素晴らしい出来である。ジュリエット・ビノシュは当然としても、ルー・ドゥ・ラージュの演技が光っている。特に、映画の後半の徐々に真実に近づいていく過程での、不安から喪失へと変化する感情や母親アンヌに対する複雑な心情を見事に表現している。やはり、彼女は現代で最も注目すべきフランス女優の一人である。主演女優の演技を観るだけで満足してしまう作品なんてそうそうないが、本作はそんな珍しい映画のうちの一つである。ただし、そこが響かないと、退屈な印象を受けるかもしれない。
5.0
イタリア映画祭2016。
親密に語りかける恋人の言葉に息子の欠片を求める母親。アンナの喪失感とそれを知ったジャンヌの涙が胸を締め付ける。携帯電話と復活祭場面の扱い見事。J.ビノシュの表情の移ろいや端正な映像も素晴らしい。特に重要なメッセージを放つOpの暗さからジャンヌの訪問以降増す情景の明るさ、アンナの心情を映すかの様に明暗の対比強いショットが随所に挿入される等、見事というしかない。P.メッシーナ監督…今後も大いに期待。

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上映日:

2002年01月19日

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上映時間:

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