
週末の田舎の別荘。ふたりの女優が舞台の稽古を重ねていた。森を散歩していたひとりが、地中から奇妙な『何か』を掘り起こす。それは、穴も手足もない、アザラシほどの大きさの肉塊。毛に覆われ、ぬるりとした肌を持ち、音を立てて呼吸をしているだけの存在。この名もなき“生き物”は、やがてふたりの欲望と執着の対象となってゆく。ふたりはまだ知らない——自分たちが掘り起こしたのが、「ホルモンのマリア」であることを。
80年代後半〜90年代⽣まれの新進映画監督14名+アニメーション監督1名が参加。全編に共通した“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること”を、各監督が8分以…
>>続きを読む見世物小屋の支配人・サルドゥと小人の付き人は、自分たちの舞台を酷評した批評家とバレリーナを誘拐。ザルドゥは裏で人身売買を行っており、奴隷に対する拷問を見せ付けていく。目をくり抜き、四肢を切…
>>続きを読むカラダから生み出されるのは、希望か? 罪か? そう遠くない未来。人工的な環境に適応するよう進化し続けた人類は、生物学的構造の変容を遂げ、痛みの感覚も消えた。“加速進化症候群”のアーティスト…
>>続きを読む再開発が進む、渋谷。その片隅にある古い家の床は少し傾いている。ここで共同生活する愛、瑞穂、恵梨香の三人は夢を追い求めながら、悩み、もがき、飲んで、愚痴って、笑っては、泣いた。彼女たちが手に…
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