青二歳

予言者と教訓の青二歳のレビュー・感想・評価

予言者と教訓(1967年製作の映画)
3.4
1967年のソ連国内向けプロパガンダアニメーション。なんの必要があってこのアニメが作られたのか…国民に知られたくない事でもあったんでしょうか。それとも西側との情報戦が熾烈を極めていた時なんでしょうか。
資本主義者や一般大衆を扇動する“予言者”が、ソ連の崩壊を予言するが、それらはすべて嘘であった。惑わされてはならぬ、というお話。

☆ロシアの富を取り返そうとするロシアの資本家たちを扇動する“予言者”
1.ロシアは革命を支持しない・干渉戦争→ソ連邦成立です。2.ソ連経済は破綻する→ソ連経済は発展しました。3.独ソ戦はソ連が敗北する→ナチスの敗北です。
☆この頃から“予言者”はフェイクニュース専門の新聞社となる。資本家というより扇動する対象は一般大衆になるらしい。
4.戦後復興は100年かかる→復興を果たしました。5.スプートニクの発射はあと20年かかる→発射成功。
こんな感じでソ連の国力を振り返るアニメーションです。悲観的なことを言うよりは前向きなことを発信する方がいいと思うので、これはこれでありだと思います。
その裏側の実態や問題点は置いといて。

要は情報戦をやっているんですよね、西側諸国と。そうしたネガテイブキャンペーンなんざ屁でも無いわ!という気概を打ち出した感じなんでしょう。
労働者代表の炭鉱夫がマッチョでかっこいい。ソビエトのアヴァンギャルドポスターからそのまま抜け出したみたいな炭鉱夫。
青二歳

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