映画に求めるもの…

わたしの場合は

どれだけ日常と違った異世界に身を置けるか？
はいりこめるか？擬似体験できるか？



映画に必要なのは『陶酔できる魔力』があるかどうか

抜かりなく徹頭徹尾、完璧に誘ってほしいの

それでこの映画！

サスペリア‼️

いやはや
一歩間違うと下品で悪趣味な映画になりかねない側面を持ちながら

やってくれました！

最高です！完璧です！

どれだけ心を尽くしたか！に感動です。
つくりこみに感謝です。

なんどでも観たい映画！がこれです。


余談

グロ耐性の無い私は息子の借りてくるDVDに過剰反応してしまう節があり
息子に
「お母さんはPTA代表だからね〜」と言われ
ダメだコリャみたいに呆れ顔されちゃいますが、笑

息子よ
こんな悪魔好きでゾンビ好きなPTA代表、おらんしね〜＾＾

「サスペリア」
原題「Suspiria」
2019/1/25 公開 イタリア・アメリカ作品
2019-023

「決してひとりでは見ないでください。」このキャッチコピーが1977年度のオリジナルではブームになりましたね！
本作もポスターには、アルジェント版と同じキャッチコピーが採用されています。 またオリジナル版の主演女優であるジェシカ・ハーパーも出演してるのも見ものですね！！
そして何より、第90回アカデミー賞で4部門にノミネートされ、日本でもスマッシュヒットを記録した『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が、この伝説の同名ホラー映画をリメイクしたことが、本作がどうなるか興味を惹きます。
しかしかながら、昨年のカンヌ映画祭の初お披露目から賛否両論の嵐で大激論を呼んでいるようです。
オリジナル版と同様に70年代ドイツの名門バレエ・カンパニー“マルコス”を舞台に、まったく異なる視点で大胆にアレンジを施しています。ダンスカンパニーの背後に魔女組織がいたという物語を政治、宗教、歴史が絡み合った複雑な物語に再構築しました。
新しいサスペリアは、それほどミステリーの要素を意識していません。それよりも、心理的な深い闇を描いています。「過ぎし日の悪が消え去ることは決してない」ということを知っているがゆえの恐ろしさを、入念に描いています。また、不安をあおるサウンドデザインが印象的な、とても美しい映画でもあります。音楽はトム・ヨークが担当し、全曲を書き下ろしました。前作を盛り上げたプログレッシヴロックバンド「ゴブリン」が手がけたオリジナル版のカヴァーではありません。
さらに、予想外のエンディングが待っています。アルジェントのオリジナル版の再現では決してないのですね。
ただ、教示的でやや難解。ホラームービーだと思って観ると痛い目に！！解釈の仕方で感想は大きく変わるでしょうね。
我らがクロエちゃん！「キャリー」に続いて「サスペリア」の伝説ホラーリメイクに出演です！残念ながら後半戦のクロエちゃんは。。。。

映画史に名を刻むダリオ・アルジェントの傑作ホラーを、「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督が大胆にアレンジし、オリジナル版とは異なる視点から新たに描いた。「フィフティ・シェイズ」シリーズのダコタ・ジョンソンほか、ティルダ・スウィントン、クロエ・グレース・モレッツら豪華女優陣が共演。イギリスの世界的ロックバンド「レディオヘッド」のトム・ヨークが映画音楽を初めて担当した。撮影はグァダニーノ監督の前作「君の名前で僕を呼んで」に続き、「ブンミおじさんの森」などで知られるタイ出身のサヨムプー・ムックディープロム。

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　1977年秋、トップ・ダンサーになることを夢見て、オハイオの片田舎からやって来た少女スージー・バニヨン（ダコタ・ジョンソン）はベルリンの駅に降り立つ。手にはプロテスタントのキリスト教メノナイト派の経典を大事そうに抱えた彼女は、世界的な活動を続ける「マルコス・ダンス・カンパニー」のオーディションを受ける。オリジナル版において、母親の出自が物言う主人公の背景はここにはない。ニューヨーク公演を観て、カリスマ的振付師のマダム・ブランク（ティルダ・スウィントン）に運命を感じた彼女は、ブランクに師事する為にこの劇団の門を叩く。BGMもない中、彼女が踊り出す瞬間の殺気立つような動きに象徴されるように、ここではクラシック・バレエの優雅な動きではなく、モダン・ダンスのような極めて呪術的で土着的なステップが繰り広げられる。事実、彼女の力強いステップの音に感化され、スージーとマダム・ブランクは雷に打たれたような出会いを果たす。オリジナル版で重要な役割を担った盲目のピアニストのダニエル、ルーマニア人の下男パブロ、マダムの甥で9歳になるアルバート少年などは最初から不在で、「TANZ」と書かれた荘厳なビルは、最初から「女の園」として機能する。

　オリジナルから破棄された男性陣に代わり、今作に登場するのはジョセフ・クレンペラー博士（ルッツ・エバースドルフ）に他ならない。数日前、謎の失踪を遂げたパトリシア・ヒングル（クロエ・グレース・モレッツ）を媒介として、彼はこの奇妙なバレエ団にまつわるミステリーを紐解く。時は東西分裂後のベルリン、博士は西ドイツの検問所を通過し、かつて妻アンケ（ジェシカ・ハーパー）と暮らした東独の愛の巣を何度も訪れる。この老人の往来は、ルカ・グァダニーノお得意の徒歩により何度も繰り返される。バーダー＝マインホフ騒動があった時代、テロリズムを通じホロコーストさえも見通す監督の心眼は、アルジェントよりもニュー・ジャーマン・シネマとの強い親和性を感じずにはいられない。それはピナ・バウシュのようなマダム・ブランクの振り付けや、ファスビンダーの元妻だったイングリット・カーフェンやアンゲラ・ヴィンクラーの起用とも無縁ではないだろう。邪悪な殺傷行為に走る残酷さは剥き出しの狂気さえも孕み、スージーの野蛮な上昇志向はオルガ（エレナ・フォキナ）を傷つける残酷なデュエットとなる。骨までえぐるような鉤の倒錯美、真紅のロープに絡め取られた女たちの残酷なまでの美しさにしばし絶句した。