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砂漠の白い太陽
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『砂漠の白い太陽』に投稿された感想・評価

35位[白い砂漠と青い海、或いはボルシチ・ウエスタン] 100点(オールタイムベスト)

またもや大傑作。ロシア製の西部劇ならぬ"東部劇"或いはボルシチ・ウエスタンとでも呼ぶべきか。そのジャンルではミハルコフ「光と影のバラード」を観た覚えがある気もするが、話が入り組みすぎていて全く理解できなかったことだけはよく覚えている。本作品はブレジネフ期のスターリン懐古時代に製作された作品であり、経済も停滞していた時期に国民が渇望した"ソビエト的英雄"像に主人公スーホフが合致したらしい。可愛い嫁さんに"ごめん、帰るの、ちょっと遅れるわ…"と呟きながら押し付けられた無理そうな仕事を淡々と完遂するあたりが、本当のカッコいい男という感じだろうか。真っ白な砂漠に対する緑の大地と嫁さんの赤いスカーフが愛国心を唆る気もするが、ソ連のみならず全ての国に可換である点において優れているように思える。

愛する妻カタリーナ・マトヴェーエヴナの元に帰るべく、アジアの砂漠を通過しているスーホフ。偶然通りかかった場所に埋められていたサイドという男を助け、警邏隊に"黒いアブドゥラ"という悪党の保護された9人の妻たちを要塞まで護衛する業務を押し付けられる。なんともワクワクする展開。

砂漠の切り取り方が滅茶苦茶上手いのはさて置くとしても、砂漠から唐突に海が現れるシーンに心震える。真っ白な砂漠に唐突に色が出てくる瞬間のカメラワークがカッコいいのなんの。白い砂漠を魅せるため、敢えてカメラを下に向けて空を映さず、逆に対象との距離感を浮き彫りにするカメラワークが正に天才的。

外見はナヨっとしたスーホフであるが、銃を向けられてもあっさり解決して"やれやれだぜ"という感じに流すあたりから熟練ガンマンの風格が漂い始める。要塞に残った9人の妻たちを"黒いアブドゥラ"から守るため、スーホフは活動を開始するが、サイドは自身を埋めた男に復讐するために離脱、警邏隊の若い巡査ペトルカは経験不足で使い物にならないくせに妻の一人グルチャタイに惚れて更に使えない。9人の妻たちもスーホフに惚れたグルチャタイ以外の8人はあまり協力的ではなく、スーホフは孤軍奮闘を迫られる。最初の戦闘でペトルカとグルチャタイが死亡し、二度目の戦闘に一人で備える絶望感がロングショットで切り取られる。これが滅茶苦茶キマっているんだよ。

結局石油プラントみたいなとこに隠れるスーホフと8人の妻たち。彼らを燻り出すために石油のバケツリレーをするアブドゥラ一味。動けないスーホフに代わって、街の外れの元税関建物で暮らす老人ヴェレシャーギンとサイドの協力も得て解決する。

敵は別にいいんだけど味方も死にまくる本作品にスタジオ幹部は難色を示したらしいが、偶然にもブレジネフが気に入ったおかげで公開され、1970年最大のヒット作としてのべ5000万人を動員したらしい。5000万人ってすごくない?
kyoko

kyokoの感想・評価

3.9
全然知らない映画だったけど、面白かった〜
いい感じのオープニングクレジットからの砂漠に生き埋めになった首が実にシュール。

内乱任務を終え中央アジアの砂漠を歩いて故郷に向かうスーホフは前述の生埋め男を助けたあとは悪党アブドゥラに捨てられたハーレムの女たちを保護&引率する羽目に。女たちの顔の見えなさ加減が銀河鉄道999の車掌みたいでキモかわいい。顔隠して尻隠さず。
点呼するスーホフ先生。

ソビエト版西部劇と銘打ってはいるけれど、人間ドラマ要素が強い。
モノローグと共に登場する愛妻(恐妻?)カテリーナ、元税関夫人も加わって、女の幸せとはなんぞやと考えさせられたり、若者の切ない結婚願望(お顔見せてあげたかったよ…)もあって、悲喜劇バランスがとってもグッドだった。

クライマックスがちょっとグダグダだったのが残念。
久々にオチャノ(お茶の水)に来た。黒い系の服が多くてもっとオシャレしなよと呼びかけたくなるDD(男子学生)みたいのやロングヘア率高い気がちょっとするJDみたいのが何人も歩いてて、あたしも全然若いつもりでもこの子らに比べりゃ大人なんだな~とムカツキながら(←ウソ)、アテネフランセの隣の隣のビルに貼ってある「日本犬展覧会 入場無料」のポスターなんかに惹かれついでにぶらぶら進んだら、「女坂」っていうのがぽっかり口をあけてた。渋谷駅からイメフォへ行く途中にも確か「金玉坂」っていうウケるのあったよね(←このまえ友達♀がわざとなのか声に出してそう読んだ。実際は金王坂だよ)、、どれどれ、ちょっと歩いてみようね、とビルの谷間のその「女坂」に踏み出そうとしたら、、、ぎゃゔーーぅっ!!! 何この急な下りの階段坂っ! 勾配45度以上ある! 中折れの先がどこまで下りてくのか見えないし! 最初の数歩で転げ落ちそう。これムリ。恐るべし女坂。歩くまい。「急下りの、曲がりくねった、長い」女坂なんて。まったくもう。紅白の赤組のトリで石川さゆりか誰かが「天城越え」とまちがえて鬼気迫る顔つきで唄っちゃいそうなネーミング。。。。。。

てわけで、その近くのアテネフランセにすごすご戻って、このソ連映画観た。傑作の予感、モゾモゾ。いや、少し別の意味でモゾモゾしっぱなしの映画だった。は?
主役スーホフ♂は可も不可もなく、砂漠で堀り起こしたサイード♂と、悪者アブドゥラ♂がかっこよかった。
二大脇役ペトルーハ♂(従卒)&ギュリチュタイ♀(第一夫人になる人)が味感もってただけに、その二人の “一緒くたな悲運” はあたし的には残念なほう。もちょっと彼らを見ていたかったから。
サブリミナルみたく時折登場する愛しのカテリーナさん♀、ストレンジ。赤く装っててマトリョーシカみたい。。。
映画全体の狙いはストレートに活劇なんだけど、ソ連はまずはサーカスの国だったから、サーカスは「曲芸+動物+道化」なのであって、中でも道化師な動作(と間合い)のちりばめが本作の場合は意識的な感じに鮮明だった。
そのうえで、中央アジアらしさ充満な、撃ち合い&刺し合いを淡々とキメてくる。面白さを褒めるには観おわりのくたびれを持て余したあたしだが、たるみを批判するには各人物の濃さに後味をもらいすぎてる。

とりあえずアテネを出て、夜の女坂を「わーっっ」と活劇気分で駆け下り、、、る気にはべつにならなかった。オチャノの駅まで普通におしとやかに歩いた。