女の子の心を映した文学、ならばとっくに存在したよね。 日露戦争に応召した弟の身を案じて与謝野晶子は「君死にたまふことなかれ」を詠んだ。そしたら非国民扱いされ、自宅に投石されるなどのいやがらせを好戦的日本社会から受けた。それに対して毅然と「少女というものは皆、戦争を嫌うものだ」と反論した。日露戦争でつくった莫大な戦費の返済のために、その後日本は第一次~第二次大戦へと突進していかざるをえなくなった。 この場所のつまらなさは、いつ始まったと思う? 今どうしたらいい? フランスやスウェーデンやロシアの映画の中の女の子たちがなぜ私たちよりも「解放されててイケてる」のか? 悪いとこもあるけど彼女たちは、幼稚じゃないんだ。日本人と違って。十八歳頃までには人前で政治的意見だってちゃんと表明できるように育ち、しかもそれを当然と知ってる。 映画を作る前に、ロックを生きろ。 エンディングの「パンチドランク・ラブソング」に合わせて私は小野洋子の「Sisters O Sisters」を口ずさんだ。もちろん英語でね(笑)。正々堂々すっぴんデコ出し黒髪ストレートロングで通した洋子は、元精神的マッチョだった夫ジョン・レノンを教育し、まったく同時期に彼にソロの最高傑作曲「Woman Is The Nigger Of The World」を書くに至らせた。 人よ、ロックを魂で聴け。