ゴッズ・オウン・カントリーの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

　英国ヨークシャー地方の寒村を舞台とした、骨太のヒューマン映画です。うらぶれた畜産農家。跡継ぎ息子の鬱々とした日々。移民青年との出合いと軋轢。性の営み。そして愛の芽生え。徹底したクローズアップ映像が…

これはとても良い作品でした。
いろんな事を諦めて投げやりで嫌な奴だったジョニーの表情がゲルゲオ （惚れてまうのわかる）と出会ってからの変化よ。
ヨークシャーの景色も1人の時と違う気がしたよ。
愛って…

重たそうで ずっと後回しにしてた。
生殖(生と死)と排泄。そこにフォーカスしてて(酪農家) 。物語を消費する事を拒むような 、生きる重さから目を背けられないトーン。

現代人、例えば 焼き肉好きー…

最初に涙が出てきたのは、死んだ子羊の皮を剥いで孤羊に被せ、母となる羊の乳を飲ませたところ(謎)。隠さない動物の解体から、その真理が分かったときに、その賢い術にとても納得した。けど、代わりの存在である…

孤独な青年ジョニーに訪れる奇跡のような出会いが優しく、この青年に幸せになってほしいと素直に思った。彼は卑屈であることに慣れすぎているのだが、その内面と環境にはそうならざるを得ない理由が存在していて、…

生まれた時から家業を継ぐことが当たり前の様に決められ、それに反発を感じつつもそこから自力で抜け出す程の活力も野望もなく、鬱々とした暮らしに身を浸している。そこに親の介護までのしかかって来るのだから、…