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大いなる緑の谷
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『大いなる緑の谷』に投稿された感想・評価

Sios
4.1
燃える大地から、髭男、洗濯美女、クマ男と出てきたところで、完全に引き込まれる。

開発、罪、女卑。代々牛飼いを営む無口な男が陥る苦悶。
祈祷師の立ち位置とキャラクターが、物語に刺激と変化をもたらしていて面白い。炎の洞窟や牛飼い修行など印象深い場面も多い。

枝を掻き分けての逃走劇は、悪魔のいけにえの原型のよう。
小
4.0
2018年10月に岩波ホールで開催の「ジョージア映画祭」にて鑑賞。近代化の流れに1人乗ろうとしない牛飼いのお父さんの話。

ソサナは谷を転々としながら生活する先祖代々の牛飼いで、他の生活なんて考えたこともない男。しかし、彼の生活圏で油田開発により新しい村の建設が進んでいることもあり、妻のピリムゼは定住を強く望み、2人の関係はギクシャクしている。父を慕う息子のイオタムはそんな2人のことを心配している。

現代文明が価値あるものを破壊するといくら言ってみたところで、人間の欲望の前では敵ではないのかもしれない。冒頭、親友が牛飼いをやめて出ていき、ソサナの“アチャー”なこともあってピリムゼの気持ちが冷めていき、アレのシーンの表情なんて、寒すぎてトリハダが立っちゃいそうな感じに。

文明VS伝統みたいなことになると、アメリカ映画では文明に立ち向かう個人が勝たないまでも一矢報いて溜飲を下げる、あるいは頑張って抵抗し続ける、みたいなことになると思うけれど、哀愁、寂寥感漂うラスト。

作り物のカタルシスではなく、如何ともしがたく状況を受け止める、ダメで、弱い人間の愛らしい部分を感じることができる映画かな。
低ボイスの、ハリソンフォードふうの奥目の、心が少し広そうな牡牛タイプの男性が、ずるずるべったりな「狭ドラマ」の中に閉じ込められていて、面白い。でも、そんなポテンシャルの高い大男がずるずるべったりの中に最後までいつづけちゃうから、大傑作にはなりきれない。
画と各演技はOK。しかし、もっと突き抜けた映画であってほしかったということ。ラストに再登場した老人にはそのための補佐任務は重すぎたみたい。

[岩波ホール ジョージア(グルジア)映画祭]

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