ジャッカワーン・ニンタムロン監督の『消失点』(2015)や『時の解剖学』(2021)などの撮影を担当しているプッティポン・アルンペンの監督デビュー作で、ミャンマーからのロヒンギャ難民問題を描いた寓話的ドラマ。題名は作品中にも象徴的に登場する巨大なエイの仲間でマンタとも呼ばれるオニイトマキエイのこと。第75回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門で上映され最優秀作品に与えられるホライゾン賞、第40回カイロ国際映画祭では最優秀監督に与えられる銀のピラミッド賞を受賞。日本では第19回東京フィルメックスで上映された。ミャンマー国境から逃れてきた多数のロヒンギャ難民の溺死体で埋め尽くされているタイ沿岸の村。地元で漁師をしている若者が森の中で、重傷を負い、意識不明となった1人の男を見つける。若者は男を助けるが、男は回復しても一言もしゃべらない。若者は男に友情を示し、自分の好きな歌手と同じ「トンチャイ」という名前を付け、元妻サイツァイや漁師の仕事など、自分のことを話して聞かせる。しかしある日、若者が漁に出航したまま姿を消すと、トンチャイは彼の家や仕事、元妻まで、若者の人生をしだいに支配し始めるのだった…。
インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが、正体は不明。その謎の男をラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった…
>>続きを読むシンガポールを舞台に、ある中国人移民労働者の失踪事件から明らかになっていく、 この男の過去とは?フィルム・ノワールと社会派リアリズムが奇跡的に融合した物語。
1960年代のインドネシアで紛争に巻き込まれ、親族や家族を失ったナナが、思いがけない友情を通して自分自身を解放し、自由な人生を再び希求し始める姿を描くカミラ・アンディニの長編第4作。ベルリ…
>>続きを読む貧しい北町に住む売れない漫画家・義男(成田凌)。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次(竹中直人)から自称小説家の伊守(森田剛)とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚…
>>続きを読む幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖父をも失った波(清水尋也)は、祖父のある言葉だけを胸にしまい世界から心を閉ざしていた。 しかし、志村(門下秀太郎)と長岡(田中偉登)と出会い、次第に心を…
>>続きを読む社会運動家としても精力的に活動する彼が、自らギリシャのレスボス島を中心に、23カ国を超える40箇所もの難民キャンプを訪れ、インタビューを敢行。貧困・戦争・気候変動など、様々な理由で増加し続…
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