女性の名前を配信している動画配信サービス

『女性の名前』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

女性の名前
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『女性の名前』に投稿された感想・評価

n
4.0
元はクリスティアーナ・マイナルディによる脚本で、この映画の成功の80%は彼女のおかげ、自分一人ではこのテーマには取り組めなかった…と監督。女性同士の連帯より分断の方が印象に残ってしまうのが苦しいけど、「反権力」「反不正」の切り口に不易のジョルダーナ節を感じて頼もしかった。
正直、どうしてこの題材をジョルダーナ監督が?と観る前は少し怪訝に思っていたのだけど、たった一人で沈黙に抗い声を上げて闘う主人公ニーナがペッピーノ・インパスタートに重なって見えたので大いに納得した。

クリスティアーナ・カポトンディが主役という時点でもう嬉しいのだけど、天使のように心優しく美しい令嬢…みたいな役のイメージが強い彼女の新たな魅力が見られてその点も大変良かった。折れない、媚びない、笑わないニーナの人柄を表すような、身軽で隙のない通勤スタイルのかっこよさよ。恋人役のステファノ・スカンダレッティはどこかで見たと思ったら『まなざしの長さをはかって』のあいつか!

ところで、ジョルダーナ監督の映画にスマホが登場するのが何かとても新鮮に感じられた。
無風の穏やかな日常に強風が吹き始める展開には一瞬引き込まれるものの、法廷劇へと縺れ込んでからは意識がぶっ飛びそうになるぐらい平板。
女性の声なき叫びを世に問うのであれば違った切り口もあったのでは
老人施設で職を得たシングル・マザー。だが、施設長によるセクシュアルハラスメントを受け、混乱と逡巡を経て、法廷での闘いに挑む。実際にあった事件をもとに、入念な取材をした女性脚本家と巨匠ジョルダーナ監督が共同脚本。

入居者のひとりで往年の名女優がヒロインにさりげなくセクシュアルハラスメントに取り組む労働組合のビラを手に取らせる。加害者の娘が父親の歪んだ性癖を目撃して以来、葛藤し続けている。あるいは、施設長に呼び出された女性従業員がそれぞれに暗い表情をして執務室の重厚な扉の前で凍りついたように立ち尽くしているシーン・・・・・・。

なんといってもヒロインが尊厳と権利を侵された怒りを透徹した意思へと昇華させていくことに打たれる。施設長に襲われかけた夜、直ちに彼女は同僚たちに「なぜ、知っていて警告してくれなかったのか」と怒りをぶつける。その段階ですでにヒロインは長年沈黙し続けてきた同僚の女性たちから一歩抜きん出ていたといえるだろう。性的な暴力に対する闘いはそのような強さと勇気を自らかき集めて立ち上がった女性たちによって切り拓かれてきたのだ。

法廷闘争では最後に加害者側の女性弁護士が−−−−彼女は利害か打算か、ひょっとして加害者とかつて情事があったのか、いずれにしろ通俗的な理由で弁護を引き受けたようだ−−−−「どうやら世論におもねったあなたの勝ちらしいわね」とイヤミを言う。それに対してヒロイン側の弁護士が毅然と、しかし穏やかに「私たちはお互いに全力を尽くしたわね。ただ、選んだ道が違っていただけ」と言い返すシーンが痛快!

@イタリア映画祭2019

『女性の名前』に似ている作品

ローマ法王になる日まで

上映日:

2017年06月03日

製作国:

上映時間:

113分
3.6

あらすじ

約600年ぶりに生前退位した先代ベネディクト16世の後を継ぎ、2013年3月13日に初の南半球出身、初のイエズス会出身のローマ法王に就任したフランシスコ。アルゼンチン・ブエノスアイレス出身…

>>続きを読む

ローザ・ルクセンブルク

製作国:

上映時間:

122分

ジャンル:

3.6

あらすじ

1906年、ロシア革命に触れたローザはその火を広めるために活動していたワルシャワで投獄された。釈放後にドイツへ帰国するも、かつては情熱的だったドイツ社会民主党が保守的になりつつあることに反…

>>続きを読む

サントメール ある被告

上映日:

2023年07月14日

製作国:

上映時間:

123分

ジャンル:

配給:

  • トランスフォーマー
3.5

あらすじ

フランス北部の町、サントメール。若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴する。被告は、生後15ヶ月の娘を海辺に置き去りにし、殺人罪に問われた女性ロランス。セネガルからフランスに留学し、完璧な美し…

>>続きを読む