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7月の物語
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目次

7月の物語の作品紹介

7月の物語のあらすじ

パリと郊外。5人の若い女と5人の若い男。二つの物語。ある夏の一日。 ギヨーム・ブラック監督が、フランス国立高等演劇学校の学生たちと作り上げた2つのパートからなる作品。 第一部「日曜日の友だち」L’Amie du dimanche 7月の晴れた日曜日、会社の同僚ミレナとリュシーは、女2人でパリ郊外セルジー=ポントワーズのレジャーセンターへ遊びにいくが、些細なことで芽生え始めた友情に亀裂が入る。 第二部「ハンネと革命記念日」Hanne et la fête nationale 7月14日、革命記念日で盛り上がるパリ。国際大学都市に住む女子留学生のハンネは、明日の帰国を前に、パリ最後の夜を楽しもうとするが……。

7月の物語の監督

7月の物語の出演者

原題
Contes de juillet/July Tales
製作年
2017年
製作国
フランス
上映時間
71分
ジャンル
ドラマ

『7月の物語』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.0
 7月のある日、廊下の壁を蹴っている女の子にもう1人の女性が詰め寄る。会社の同僚同士のミレナとリュシーは大して仲良くない2人だったが、ここではないどこかを夢見ながらパリ郊外セルジー=ポントワーズのレジャーセンターへヴァカンスへと繰り出すのだ。2人の小旅行は互いのパーソナルなことを打ち明け、打ち解ける旅でもあるのだが、レジャーセンターでジャンという青年と出会い、せっかく仲良くなった2人に亀裂が走る。パリ郊外を舞台にした1部も、パリの中心部である国際大学都市を舞台とする2部も、真にハッピーな出会いがあり彼女たちは胸躍るものの、ほんの些細な摩擦がきっかけで人々の関係に亀裂が走る。1部ではミレナとリュシーだし、2部ではノルウェー人ヒロインのハンネとその男友達であり、ルームメイトと救急隊メンバーである。ヴァカンスと言えばみな無意識に新しい出会いを求めているが、ようやく意中の人と出会ったところがトキメキの頂点で、理想的なボーイ・ミーツ・ガールの瞬間は遂には訪れない。上手く行くはずだった男と女は些細な軋轢からすぐに感情的になり、くっついたり離れたりする。これは何とも不都合な恋愛の真実なのだから。

 1部のルックこそエリック・ロメールと形容したくなるほど、ギヨーム・ブラックのフィルモグラフィにおいて最もロメールに接近している。それはスタンダード・サイズの選定もそうだし、登場人物たちを記載した原色の淡い色彩もそうだ。淡いスケッチのような画風と優し気な物語は、永遠に忘れられないひと夏のとある日を彼女たちの記憶に刻み込む。

 最新作『みんなのヴァカンス』同様にフランス国立高等専門学校の2年生と作り上げた今作は、ワークショップの期間が僅か3週間、そして撮影機関がたったの5日間と短い。その結果、これまで登場人物たちの役柄に相応しい俳優をキャスティングしたギヨーム・ブラックの作風は、素人俳優たちの声色や生い立ち、性格をヒアリングしそこから膨らませる即興劇へと自らの作風をガラッと変えるのだ。もともとミニマルでシンプルだったギヨーム・ブラックの作風は更に研ぎ澄まされ、脚本はあえて用意せずにその場の即興と方向性だけで物語を進めて行く。1部での女同士の柔道も、孤独な女の子のたどたどしいフェンシングの温度感も、これぞ正に素人俳優らしいうぶな演技と言うより他ない。2部の寝顔を見ながら自慰行為に耽る男友達も救急隊員の突然のモダン・ダンスもそうだ。現実空間でしばしば起こり得るこれら幸福な脱臼は然しながら次のショットではまさかの結末を迎える。淡々としているようで実は場の空気は目くるめく動いているのだ。2部のクライマックスで流れて来たニース・テロ事件は撮影最終日前日に起きた。彼らが描こうとした恋愛よもやま話はこうして現実に呑み込まれ、フィクションの中にある種の真実が何食わぬ顔で浮かび上がる。即興に次ぐ即興の中、ラストの奇跡のような瞬間はこうして生み出されたのだ。
マーチ

マーチの感想・評価

4.7
【感想】

まず、この映画をジャストタイミングで公開してくれたユーロスペースに感謝。鑑賞後、外に出て快晴だったことと、夏の(鬱陶しいほどの)暑さが猛威をふるっていたことが途轍もなく嬉しかった。映画と現実が一続きになった、夢のような瞬間。

二部構成のこの作品、いずれも共通するのは出てくる男が揃いも揃って(服を着て)歩く性器なこと。笑 夏のうだるような暑さは、ただでさえバカな男という生き物をより一層むき出しのバカにする。特に『ハンネと革命記念日』のファーストシーンの驚異的なバカらしさには笑ったし(最高!!)、『日曜日の友だち』のバラエティ番組かと見紛う水への突き落としは、「うわっ…絶対落ちるやん…落ちる…落ちる!落ちる!落ちる!落ちるぅぅぅぅぅぅ…落ちたぁー!」ってな感じで、予想した通りのお笑い的“お決まり”の展開をガチガチに楽しませていただいた。

絶妙なユーモアと心地良さで最高に幸せな時間を味わえる第一部と、なんてことないバカらしくも面白い男女のぶつかり合いを嫌々しい自分のブラックな部分を全開にして(ナナメの視点で)楽しんでいたら、最後にのしかかる社会的な現実とそのリアルさにハッとさせられ、作品の重量を一気に感じざるを得なくなる意義深い第二部。

監督の演出、観たタイミング、観た日の天気、観た場所、全てがナイスに思えるほど、鑑賞後は多幸感に包まれた。夏の照りつけるような暑さと共に、是非とも(休日の)昼間にお楽しみください。
7月はとうに過ぎたけど、大阪にもようやくやって来ました、ブラックの夏!

東京組のみなさん高評価なんで、逆に気持ちを抑え気味に、、^_^

第1部、フランスの海岸も都心に近い?とこは、芋洗いなんやぁ〜と変に感心^_^

それにしても、いつも思う事ですが、フランス人って(この映画ではフランス人だけとは言えないですが)、初対面でも誘うのが自然というか、簡単に引き下がらないというか、、ナンパに無縁の地味な若き頃を思い出すと、羨ましいやら何やらで、、^_^ でも、しっぺ返しはあるんですよね、、。

唯一の?胸キュンポイントは、騎士のとこやけど、あれかなり願望ですよね。現実はマスクとったら、、(^_^;)でも、ちょっとホッとするのは確か、、。

第2部の、あの自然な感じとあるある感。いろんな国の人混在だけど、人種や国民性以前に、やっぱりその人の性格や人間性やな、ってあたり前のことを思った。

ちょっとした心の動きの捉え方とか、日常のスケッチ風な切り取り方が上手いなぁ〜。

フランスってことで、ロメールを思い出すけど、個人的にはこちらの方が馴染みやすい感じがしました。他の作品も楽しみです^_^

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