２回目。
タイトルからはびっくりするほどの愛憎ドッロドロ劇。
美しい盛りを越えたエリザベス・テイラーさんが、富士真奈美さんに見えます。
この妻も相当キているが、マイケル演じる夫も正真正銘に下衆。冷え冷えの冷たい顔がリアル。
ラストの唐突な歌とカットが、くすりと笑えます。

建築家のRobert (Michael Caine)と、
妻のZee(Elizabeth Taylor)と、
Robertの浮気相手のStellaの3人で織り成すドロドロ群像劇。

Zeeはとにかうるさくてうざくて痛い女だが、散々暴れた後に反省してしおらしくなるところが憎めない。
何より、演じる40歳のLiz Taylorが美しすぎてキャラとか関係なく目が離せない。気づくと、ストーリーを追うことも忘れてただただスミレ色の瞳に吸い込まれている自分がいた。
私ね、個人的に、Elizabeth Taylorの顔は人類史上最も完璧で美しいと思っています。

StellaはZeeとは正反対に物静かで芯のある大人の女性で、それなりにかわいいのだけど、やはりLizと比べると見劣りしてしまう。

若い頃のMichael Caineも色男。クズだけどね。そしてあの独特の話し方は今と一緒なのね。

ストーリーはドロドロの昼メロだけど、動きがあって面白い。
最後のどんでん返しも、なんだそりゃってツッコミたくなる終わり方も、なかなかユニークで楽しかった。

オープニング、２人で卓球するシーンが無邪気で、仲のいい夫婦かと思ったのだが。

お互い倦怠期で、浮気は公認だと思っていたら、ジーは嫉妬してロバートを振り回す。ステラもおとなしそうなのに、ジーから夫を奪おうとする。ロバートもどっちつかず、いやそれ以上に酷い。

エリザベス・テイラーが美しいけど、怖い。マイケル・ケインは女とみたら口説きまくる凄いゲスい男。（昔のマイケル・ケインはカッコいい。いや、今も素敵だけど！）

やたら、顔のアップが多いのが気になった。（３人ともアップに耐えうる顔だけど）

２人の女性の間を、喧嘩しながらもウロウロするダンナな話で、わざとなのか、音楽のボリュームも大きくて、イラっとくるし、ずっと争っているので疲れる映画でした。