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天才画家ダ・ヴィンチのすべて

天才画家ダ・ヴィンチのすべての作品紹介

天才画家ダ・ヴィンチのすべてのあらすじ

世界で最も有名な芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチ。『モナ・リザ』、『白貂を抱く貴婦人』などの他、議論の的となっている『サルバトール・ムンディ』など、彼の作と称される現存する絵画、全作品を世界8か国にて収録することに成功。ダ・ヴィンチの芸術の真髄を通して、彼の人生を改めて辿り、世界有数のキュレーター、批評家、歴史家の助けを借りて、その歴史と芸術的な成果をいまだかつてないスケールでお届けする。

天才画家ダ・ヴィンチのすべての監督

フィル・グラブスキー

原題
Leonardo: The Works
製作年
2020年
製作国
イギリス
上映時間
102分
ジャンル
ドキュメンタリー

『天才画家ダ・ヴィンチのすべて』に投稿された感想・評価

4.0
【レオナルドの神】

この作品の、年代に沿って、解説する構成は、さまざまな人に受け入れてもらえるものになっているのではないかと思う反面、ちょっとだけ物足りなさも残る。

近年、明らかになりつつある、レオナルドの新たな作品や、謎について盛り込んでくれたら、僕はもう少し楽しめたなと。
まあ、独り言です。

ただ、キリストを描いたとされる「サルバドール・ムンディ」のパートで述べられたことにハッとさせられることがあった。

面白いのは、「最後の晩餐」で描ききれなかったと後悔していたキリストの顔を描くことが「サルバトール・ムンディ」では出来たというところもそうだが、左手に持つ大玉の水晶が世界、つまり、地球を表していると解説されていたことだ。

当時は、天動説が信じられており、レオナルドも、その「レスター手稿」の中で天動説を受け入れているとされているからだ。

地動説は、もう1世紀ほど経ってから注目されたのであり、地球が球体という考え方は、当時はポピュラーでなかったはずだからだ。

レオナルドは、カトリックの神の物語を多く描いたし、教会や修道院からの製作依頼を多く受けている。

しけし、レオナルド本人がゲイで、カトリックのみならず(カトリックで同性愛は認められていない)、家や家族といったものからも自由であったとしたら、レオナルドの神は別にいたのではないかと思わせてくれる。

レオナルドは多作ではありません。
未完成のものも多いのですが、それは、鑑賞者の想像力や、気持ちを揺さぶるために、敢えて未完成にしたのではないのかという見解も有力になって来ています。

僕達は、ずっと、レオナルドのトリックの中で彷徨っているのかもしれません。

この映画は、上手くコンパクトにまとまっています。
「ダヴィンチ 没後500年展」と合わせて観ると、より理解が深まるかもしれません。
再びのレオナルド・ダ・ヴィンチのドキュメンタリー映画観賞。

前回観た作品は別な角度から観ることが出来て良かったし、前回観れなかった作品も色々観ることが出来て良かった。特に観れてうれしかったのは、前回の映画になかった「最後の審判」の原画と「サルバドール・ムンディ」。

その中でも「サルバドール・ムンディ」が観れたのが特にうれしくて。このキリストって本当に尊くて聖人にしか出来ないような表情でまさに「救世主」。こんな風にキリストを描ける画家って他にいないと思う。あと、水晶の描き方もとても好き。

当時の画家達は、教会や富豪や王候貴族の依頼ありきで描いていたけれど、ダ・ヴィンチ自身は職業画家としてではなくアーティスト的に自身の理想とする絵を描きたかったのかな、というのがこの映画で感じた印象。だから、フランソワ1世のお抱え画家となって、ノルマや期限関係なく理想を追及できた、最後まで彼が手元に置いていた作品たちが今もいちばん輝いて見えるような。(だから、イタリア人だったダ・ヴィンチの代表作がフランスに多く残されることになったりして、そういうのがパリが芸術の都って呼ばれる遠因じゃないかと思う)

前も言ったけど、遠くの美術館に行きにくい中、映画でこんな風になかなか観れない名画を観るのも本当にいいものかと。

 すばら!すばら!!

 慈愛に満ち 神秘 流麗な絵は
  きっとダビンチそのものなのでしょう

 

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