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送られなかった手紙
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『送られなかった手紙』に投稿された感想・評価

[ロシアン・ドリームはシベリアの大地に眠る] 90点

実に戦争映画っぽい題名だが、シベリアにあるとされるダイヤモンド鉱脈を探そうと彼の地を彷徨う四人の探検隊が"ロシアン・ドリーム"を目指して発掘作業に没頭する話なので全く戦争と関係はない。しかし、『鶴は翔んでゆく』『怒りのキューバ』と同じウルセフスキーが撮るシベリアの森林はまるで戦場のようで、山火事や沼地を抜けて消耗していく探検隊の姿は戦地から命からがら撤退する兵士のようだ。『鶴は翔んでゆく』で少ししか描かれなかった戦場風景が場所を変えてここで登場したかのような錯覚に陥る。本作品を含めたそれら三作品は、カメラを顔に異常に近付けるショットは勿論のこと、手前に寝そべった人間を置いて遠近法を奇妙に狂わせたり、主観ショットを挟んで殴り合いや担架移動などでの"揺れ"を効果的に表現したりして、カラトーゾフっぽさが共通している。勿論、タチアナ・サモイロワの可憐さは健在で、あまりの可愛さに"可愛い"と呟いてしまうほどだった。

それでもやはり、『鶴は翔んでゆく』『怒りのキューバ』での莫大な熱量を受け取る物語に求心力がないので、それら二作品を比べると見劣りしてしまうのも事実である。ちなみに、1960年のカンヌ映画祭に出品されるはずだったが、未完成を理由に見送られたらしい。
菩薩
4.3
俺氏、遂に初英語字幕鑑賞。なんせ英検三級なもんで、全てを理解した!なんて口が裂けても言えないが、この作品が他のカラトーゾフ作品と遜色の無い傑作である!って事は胸を張ってお伝えしたい。ストーリーはなかなかシンプル。ダイヤモンド鉱山の発見&発掘に執念を燃やす3人+案内人1名が、苦労の末やっとこさ原石を発見する、さぁ後はモスクワに帰るだけだと喜びも束の間、周囲を大規模山火事に囲まれて絶対絶命。まず案内人がボートから食糧放り投げてる最中に木が倒れて来て死亡。救助隊が派遣されるものの、なんせ山火事の煙で見えないし、無線機も受信は出来ても発信は出来ない困難な状況、そうした状況のなか隊員の1人アンドレイ君が途中で足を痛めて他の2人に迷惑をかけたく無いと自ら闇夜に消えて行く。残されたのは隊長のセルゲイと紅一点ターニャたん、寒さと疲れにも負けずなんとか帰るのだと歩き続けるものの…遂にターニャたんは凍死、残されたセルゲイは果たして無事モスクワに帰れるのか…?ってお話(だと思う)。炎の奥で上裸のマッチョがツルハシ振るってるとことか、ダイヤモンドと言っても工業用らしく、その鉱脈の地図を届けるのが国の発展に繋がるのだから死ぬ訳にはいかない…と誓い合うとこなんかまさにロシア〜な訳だけど、これ山火事…実際山一個潰してないか…?『鶴〜』や『怒りの〜』と比べれば幾分落ち着きのあるカメラワークだが、画面の圧は相変わらず強靭、台詞もそんなに多く無いので、是非英検三級以上の人はやってTRY!して欲しい、某動画サイトに全編アリ。暫定だが一応点数も付けておく。
数は少ないけどたま~~~~~にある、ソ連製の掛け値なしのエンタメ作品。
まぁ、プロパガンダ要素がないわけではない(社会主義国家がやりがちな自国のための自己犠牲とか自分が言う一番嫌いな要素はある)けど、それを差し引いてもキャラクターとしての悪役が一切出てこない、シベリアの大自然と工業大や発掘を目論む探検家との対決を非常にタイトな時間で分かりやすく描いていくスペクタクル。
後世の西側作品にも多く影響を与えてるのも頷ける。

まずこの映画、実存性を持って登場するキャラは僅かに四人。
隊長サビーニン、学者のアンドレイ、ターニャ(恋人同士)、そして案内人のセルゲイ。
現着から最初は朗らかなムードで話は進むが、序盤から原石が全く掘れなくて、互いに険悪にもなりつつも、無能なキャラはいないので比較的序盤のうちにダイヤ原石は見つかり、そこを記した地図や標本も完成させる。
でもスペクタクル映画としての本作はここから始まり、急に発生した山火事や無線の不通、自分たちが何処へ向かって移動しているのかすらあやふやになる焦燥と絶望、それらが探検隊を終始襲い立てる。

悪役が一切いなくても魅せることは出来る、と言うことは本作より以前に証明されていたことではあるが、エニセイ川支流の畔にあるタイガと言うガチのシベリアで撮られ、実際に山焼いたり、役者の声が出なくなったりする極限状況が続いたりなど、本物度合いの強さと説得力が段違いだからこそ、話はあんまり好きでなくとも凄い映画だなとは思わずにはいられなかった(プロパガンダ要素抜きにしても、表題回収の仕方はあんまり上手くはないな、とは少し思ったので)。

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