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ミルコのひかり
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『ミルコのひかり』に投稿された感想・評価

昼猫
3.8
事故により両目の視力を失った少年が盲学校で自分の生きる意味を見出していくヒューマン・ドラマ。イタリア映画界で活躍するサウンドデザイナー、ミルコ・メンカッチの実体験を基にしている。

まだ10歳で全盲になる事の残酷さ、この展開がとにかくキツい。好きだった映画を見られない所か最愛の両親の顔を二度と見られない事が何より悲しく居た堪れない。

前半は活発な少年だったミルコが次第に塞ぎ込む、重苦しいシーンが目立つが後半から展開がガラッと変わる。ミルコはある時テープレコーダーを見つけ、自然の音を録音して楽しむようになる。すると、今まで目で見ていた景色が世界のほんの一部だという事に気付く。音で表現して想像する事の試みはやがて一つの物語を作るまでに至る。その楽しさはやがて他の全盲の生徒達にも伝染していく。

全盲の校長が学校の規律を重んじるが故に好き勝手するミルコら生徒達を酷く叱責し、罰を与えるシーンが目立つ。生徒達の可能性を潰す行為はかなり不快だったが後で校長も既に自らが選択する自由はない諦めている側の人間であると分かると少し感情移入してしまった。彼もミルコのように広く世界を見ていれば生き方も変わったかもしれない。

クライマックスの学芸会で物語を披露するシーンが特に印象的。枠に縛られた世界を生きるのでなく自由な世界を生きる意思の大切さ、人生に苦しむ人に希望を与える良作。
singer
-
万人に自信を持ってお勧め出来るような娯楽映画では無いですが、良い作品だったと思います。
実話を元にしているだけあって、仰々しい所は少なく、とても淡々としているのですが、逆にそれがリアリティに繋がっているような印象でした。

ミルコ自身の映画への思い入れを導入でもっと深く語っておけば、彼のその後の歩みや、
ラストシーンは感動的なものになったようにも思いますが、そういった部分を敢えて語らない所に好感が持てましたね。

これは障害を健気に乗り越える少年の話ではなく、人間の発想の力や、個性、そして、それを表現することについてを語ったものだと思いました。

ラストシーンもわりと淡々としているのですが、感動はありました。
ささやかな爽やかさが残る、良いエンディングでしたね。

子供たちは無邪気に笑う演技がやっぱりとても良いです。
見ていて微笑ましくなるシーンも幾つかありました。
——————————————————
🎦こちらは、2008年6月17日にブログに投稿したレビューです。
当時、邦画ばっかり観てた中、ポツーンと一作だけ観た洋画だったので、
どういう経緯で観たのかは覚えてないんですが、
本文にも書いた通り、素敵な小品という感じの作品だったのは覚えています。

最近は、もうこういう外国映画の小品まで手が伸びなくなってしまったなぁと思うし、
フツーにハリウッドの大作物や、国内外の人気のTVドラマや、アニメシリーズなんかにも、なかなか割いてる時間が無いという感じですが、もう、そういうのは一切合切、”老後の楽しみに取ってるんだ”っていう感覚で居るというのが正直なトコです。
んー。
若い頃や、独身の頃だったら、もっと色々と観たり聴いたり出来たのになぁと思うし、
深夜まで夜更かししてゲームキャラののレベル上げとかをしてた頃が、懐かしいなぁと思ったり、たまには少しそんな時代に還りたくもなるんですが、
今は今で、子供たちの感性が育ってくのが楽しみで、早く親子でもっと娯楽を楽しめたいなぁと思うし、自分は漫画もゲームも映画も音楽といった娯楽は、出来るだけ制限を付けずに、子供たちに与えてあげたいなぁと思っている方です。
そして、今作のミルコのように、興味を持った物を、とことん究めてくれたらいいなぁと、そんな風に思っていますね。
RIO
5.0
感覚や記憶がかつて持っているものを
超越させたような世界が広がっていった

1970年 トスカーナ
自宅にあった銃が誤って暴発した
イタリア映画の音響技師
ミルコ・メンカッチの少年時代を描いている

ジェノヴァにある全寮制の盲学校
まだ僅かにひかりが見えるミルコは
木の上に登りフェリーチェと
青ってどんな色?と色の話をする
「自転車に乗って顔に当たる風の色」

聞こえてくる音をレコーダーに録る事を思いつく
協力者であるフェリーチェが扉を少し空けて
窓に吹きつける微かな風の音を聞かせる

ミツバチは良かった
フェリーチェがとっても可愛い
他の生徒も会話が可笑しい

その自然の音に感動するのも束の間
思い描く世界を音にする
創造力が無限な広がりを見せる

皆で学校を抜け出して映画館に
行くシーンは良かったな こういうのに弱い

創造性から音を通しての表現力は
呑み込まれるような世界観だけど
母親に抱かれる10歳のミルコは凄く小さい

消えていってしまうもの
この世のあらゆるものから聞こえる
ずっとの間は掴めない
 一度しかない地上のもの


「太陽は、ぼくの瞳」とは違う
フォローしてる方が教えて下さった!

自然界や創造物の美しい姿はあるけど
この世に囚われない翼というか
筆舌しがたい人間の持っている
確かな美しさがこの映画にはあった

暫く何を見ても涙が出てしまう
本当に素晴らしかった

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