
リザは、長年マーラらと暮らしてきたシェアハウスを出て、初めて自分だけのアパートへ引っ越そうとしている。新しい生活を楽しみにするリザとは対照的に、残されるマーラの心は激しく揺れていた。段ボール箱が運ばれ、壁が塗られ、家具が組み立てられる。リザの母アストリッド、引っ越し作業員のユレクとヤン、新しい隣人カレンらが二つの部屋を行き交うなか、人々の切望、嫉妬、密かな欲望が浮かび上がっていく。リザの送別パーティーを経て、引っ越しはいよいよ佳境へ。変化のただ中で、つながりを求めるマーラの欲望は強まり、部屋そのものが、切望に震える一つの身体へと変わっていく。




© 2021 Beauvoir Films / Zürcher Film / SRF