Jayaさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

Jaya

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クローズ・アップ(1990年製作の映画)

4.8

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映画監督マフマルバフを騙ったサブジアンのセミドキュメンタリー。これぞキアロスタミ感が一番強い気がします。

緒言の通り明らかに職業俳優ではないのに示される圧倒的リアリティ。一体どうやって撮っているのか
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少年、機関車に乗る(1991年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

ファルーとアザマットの兄弟が父のもとを訪れるロードムービー。勝手に1960年代くらいかなと思い込んでいましたが、もっと新しかった…。

劇伴がエスニックかつポップな要素も強く、若干のミスマッチがかなり
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夢の向こうに(2020年製作の映画)

1.5

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重篤にも見えずエロトマニアの症状もショボい統失患者の阿楽が学生カウンセラーの葉嵐といい仲になるお話。え、こんで終わりなの?というラスト。

欣欣が幻覚でしたという展開はともかくそこから特になにもなし。
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白い肌に狂う鞭(1963年製作の映画)

2.8

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殺されたクルトの亡霊による復讐劇のようで弟の嫁かつ元クルトの女ネヴェンカがイカれてたというサスペンスホラー。もっとビシバシ鞭決めてくれるのかと。

ラスト15分まで退屈でしょうがなかったです。クルトが
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酒徒(2010年製作の映画)

3.3

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飲んだくれでロクデナシの作家劉の謎の女遍歴のお話。端役に至るまで美女ばっか選んでない?不自然ながらも逆に内的世界の雰囲気を醸し出していたような。

どうしようもない劉。作家といいつつ書けないし書こうと
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ハズバンズ(1970年製作の映画)

3.0

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親友同士のオッサン3人の飲んだくれるるお話。東洋女が浮きすぎてアーチーがロリコン野郎にしか見えなかったんですが…。せめてその髪型はねーだろ。

特有の画角一杯のカメラワークで描かれる、仲間の死からのオ
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最初の半歩(2016年製作の映画)

1.6

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香港の(高校?)野球部、沙燕隊の青春スポコン映画。高校生に見える奴の方が少ない…。決勝が牛対燕で燕の勝ちというところにちょびっとニヤリ。

クレジットによると、そもそも小学生のリトルリーグの実話ベース
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ウォーターメロンマン(1970年製作の映画)

3.3

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突然黒人になってしまった元白人ジェフのコメディ。白人が黒塗りするのかと勝手に想像しましたが、これも偏見か…。

矢継ぎ早にギャグが挿入されますが、さほど面白くないけれども全くクドくもなく楽しい。バスを
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.3

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NYギャング、ヘンリー・ヒルの伝記的なお話。いつもの倒叙的な構成。中盤で冒頭シーンに追いつきました。

どこまで意図してやってるのか、ヘンリーや取り巻く面々のチンピラ的な観念が丁寧に炙り出されていたよ
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ゾンビ・プレジデント(2020年製作の映画)

1.7

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立法院(設定上は架空の国?)で議員のヨウウェイたちがゾンビの面々と戦うお話。ウラカンラナじゃなくてフランケンシュタイナーじゃないのそれ?

かなりのスピード感でゾンビ登場までもアッサリ片付けられワクワ
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

3.1

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とても紳士的なジイさんが遊園地で悲しい思いするお話。ジイさんがえらくハマっていた印象でした。

老人の生活が模された遊園地。バンパーカーからの事故やなんかは上手い扱いだとは思いましたが、多くの部分で遊
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ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)

2.8

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地獄の門の上に建ってる古いホテルで関わった人々が唐突に殺されまくるお話。冒頭からとにかく血がドバドバ。

テンポが良いというより色々すっ飛ばし過ぎでは…?結局何だったんだ、ということが多かったです。シ
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クレイジー・キラー/悪魔の焼却炉(1969年製作の映画)

2.3

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自称パラノイアの花嫁キラーデザイナージョンが殺した妻の幽霊にあたふたするお笑いホラー。常に過剰にカメラを意識して出てくるミルドレッドの幽霊。夫人は幽霊おっても一人で喋ってる。

割と一直線のホラーでし
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4匹の蝿(1971年製作の映画)

4.0

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殺人を犯した気がするドラマーロベルトが謎の人物から脅迫され追い詰められていくサスペンス。刑事コロンボ的なキーワード方式タイトルだったとは。でも出てきたのはどう見ても蚊。

細かく考えると色々とおかしか
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ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

3.3

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過去の事件の幻覚を見たと思ったら実は自分が殺されかかるよという予知でしたというヴァージニアのお話。母の自殺でその力に目覚めてましたということ…?

いきなり顔削られまくる人形。同時刻を表示しながら実は
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巨人ゴーレム(1920年製作の映画)

3.5

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180cm程のさほど巨人ではない土人形ゴーレムがさほど暴れる訳でもないお話。監督自身がゴーレムというのが面白い。

勝手なイメージとしてゴーレムが暴れまわると思ってたんですが、むしろ物語のアクセントに
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巴里祭 4K デジタル・リマスター版(1933年製作の映画)

3.3

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タクシー運転手ジャンと花売りアンナのかなりゆるめのラブコメ。前半の舞台が巴里祭前夜というだけ。当日の様子も余りインパクトなかったです。

とにかく軽い感じのラブコメで、一番の悪人もケチな泥棒。しかし余
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女の秘めごと(1969年製作の映画)

3.4

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金に困った開業医ジョージの妻が死んだけどそっくりなストリッパーがいて実は生きていて夫を罠にかけてたのですという正統派サスペンス。心臓移植て…。

冒頭からえらく長い濡れ場、しかもシーツの下からという謎
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

1.7

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大麻王ピアソンの商売ネタで脅しにかかるフレッチャーの回想と小芝居を延々と見せられるお話。凝ったオープニング。

話がいちいち小さい。挨拶無視されたからって何。アスランの間抜けな死に方。ピアソンにしろジ
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マーティン/呪われた吸血少年(1978年製作の映画)

4.6

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吸血鬼というか血を吸いたくなる不老の男マーティンのお話。アクロバティックに注射するマーティンが楽しい。ラジオ音声が遅れる演出が凝ってて面白い。

独特のクローブアップを活用したカメラワークとともに、吸
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昆虫怪獣の襲来(1958年製作の映画)

1.4

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打ち上げ失敗のロケットが墜落しなぜか中央アフリカで巨大化したハチを退治しに行くお話。当時でも厳しいだろ、と思うようなセリフやら表現多め。

ハチがハチに見えないというのが辛い。せいぜいアブがいいところ
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世界終末の序曲(1957年製作の映画)

2.0

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イリノイ州で放射線で生み出された巨大バッタの群れと戦うお話。耳と喉を放射線でやられたフランクは音波誘導無効のフリかと思いきや見捨てられてました。

スクリーンプロセスや光学合成、ミニチュアセットで実写
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.7

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退屈な生活から別人格タイラー・ダーデンを生み出した主人公がそれと気づかぬまま二人で「ファイトクラブ」を作り出すお話。タイラーのダサさがいい感じ。

映像化するにはかなりの困難がありそうな原作を、何の違
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怪人現る(1928年製作の映画)

4.4

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怪人が現れて困るというお家に「スコットランドのヤード」から派遣された探偵バワーズのお話。

怪人のジジイの面相が面白い。出るに出れない使用人。呆れるほど繰り広げられるジジイの奇想天外な振る舞い。絵の中
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ほらふき倶楽部(1926年製作の映画)

4.5

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ほらふき倶楽部の面子に加えられるバワーズのお話。議事堂にの象がとても楽しい。帽子に隠れる紳士、素晴らしい。

バワーズのファーストカット、大砲に頭突っ込んで火を点けようとする姿、発想がどうかしてるとし
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全自動レストラン(1926年製作の映画)

4.2

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女の子の父に認めてもらうためにバワーズが全自動レストランを作り出すお話。

全自動の中身が今でも通用しそう。テーブルの呼び出しボタンとか。肝心の料理が作り出されるラインも発想が飛んでて楽しい。豆がなる
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たまご割れすぎ問題(1926年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

割れない卵を作る発明を思いついたバワーズのお話。爆発して服だけ破れるのは誰が始めたんだろう?

硬い卵を作るというお話かと思いきや、出来上がったのはゴム状の殻。ハサミで切って使う。唸らされたアイデアで
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いつもの見知らぬ男たち(1958年製作の映画)

4.7

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困ったちゃんの5人組が趣向を凝らして質屋へ盗みに入ろうとするコメディ。劇伴が堪らない。映像を邪魔せずにひたすらに情動に響く。

とても不思議な雰囲気。コメディ要素はゲラゲラ笑える訳ではないけれど、ニヤ
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反逆児(1961年製作の映画)

1.9

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徳川信康とその自刃を題材とした、お家の講談風ファミリー時代劇。悲劇のヒーロー信康。背比べはいくらなんでも感傷的に過ぎました。

女衆はハマっていて、徳姫こと岩崎加根子の口角の上げ方がカッコいい。築山殿
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大江戸の侠児(1960年製作の映画)

3.2

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女房おたかが行方不明になった次郎吉が鼠小僧となる誕生秘話とその再開までのお話。一貫しての白い息がいい感じ。

脚本はさほど面白くもなく、講談や狂言をそのまま写したよう。蜆売りも入れ込んだり。次郎吉も声
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MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

2.2

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山奥に籠るおマヌケ少年ゲリラ兵部隊と人質ののんびり屋アメリカ人のお話。都合のいいときだけ蝿や蚊が集る。

全編やたらと倒叙的なカメラワークで、かなりストレス。画も色味はキレイでしたが、驚くほど心に響か
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太夫(こったい)さんより 女体は哀しく(1957年製作の映画)

3.5

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終戦後の島原の宝永楼の玉袖太夫と客の米太郎を中心にした群像劇。戯曲を元にしているそうですが、原作付きという雰囲気はまるで感じませんでした。

何よりもオールロケ(たぶん)で、当時の風景がカラーで描き出
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アマゾンの男(2000年製作の映画)

2.1

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アマゾンの奥地に隠れ棲むエドゥアールと、宇宙人少女ルル、天文学者マルゴとのハリウッド風味ドタバタファンタジーコメディ。奥地だけど簡単に町と往復。

笑いどころが全然面白くなく、さほど練られていない浮つ
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宇宙人の画家(2021年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

加賀を舞台に繰り広げられる空想中学生日記。大仏は別に大した役割しません。哲学思想も大して語られません。

ストーリーはペラペラで、どっかの漫画で見たような展開と記号的演出の寄せ集め。映画より漫画の方が
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恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

仲良しのエリザベート、ポール姉弟にジェラール、アガットを加えた青春劇。ポールはかなり無理のある中学生。

文芸趣味炸裂で、全てを説明するまどろっこしいモノローグが邪魔でした。画面構成も凡庸で、まるで舞
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風と女と旅鴉(1958年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

爪弾きの風来坊銀次が面倒見の良い仙太郎とともに故郷に帰ることになるノワール風味のアンチ時代劇。仙太郎が結局一度も刀を使わないのが面白い。

作品を覆う不思議な雰囲気。色んな箇所で予想を裏切る動き。とい
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