Jayaさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

Jaya

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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

DJのザック、ポン引きのジャック、片言のイタリア人ロベルトが刑務所にぶち込まれて脱獄するお話。3人が3人ともかっちょいい。

練り尽くされたようなえげつない構図の数々に衝撃。思い通りに視線が誘導されま
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ギャンブラーウィリーと従妹エヴァと友人エディーがクリーヴランドからフロリダへ行き大金を手にするお話。「Tokyo Story」などの馬名に限らず、小津好きがどストレートに伝わるつくり。

特に何という
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

未来からジョン・コナーを抹殺しにきた無敵のT-1000対シュワちゃんT-800のお話。やっぱりT-1000の配役が素晴らしい。無敵感が凄い。

T-1000のアクションの数々、色んなアイデアが出てきて
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アラスカへ向かうウェンディがオレゴンで犬のルーシーがいなくなるお話。整備工場の親父がたまらなく好きでした。

もたざるものの悲哀だとかいうよりも、ウェンディの社会不適合っぷりが地味かつ丁寧に描き出され
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クレストーン(2020年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

コロラド州クレストーンの砂漠で自給自足する人たちに密着したドキュメンタリーという体のお話。本当にここで暮らしているのかは分かりませんでした。

風景の美しさはあるものの、絵葉書的な美しさ。画面のエフェ
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

未来の指導者ジョン・コナーの母サラを抹殺する為に過去にターミネーターがわってくるお話。劇場でのデデンデンデデンにテンション上がりました。

素っ裸のシュワちゃんにも最高!からの「こんなだったっけ?」。
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

平凡な家庭に不満なコージーがリーと一緒に人を射殺したかと誤認して二人で逃避行するお話。コージーの父ボビーのドラムの音がカッコいいです。

とても小市民的な逃避行。その小市民性を演出するリーが素晴らしか
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

マークとカートが田舎の山ん中の温泉に行くお話。マークの犬がかわいいうえにえらく良い演技。

演出のせいか俳優のキャラクターか、カートの絶妙なホモっ気が凄い。意図的にその雰囲気を出していそうに思えて、配
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シャイニング 北米公開版(1980年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

トランス一家が幽霊ホテルの管理人として一冬越すお話。通常版の記憶もあやふやなため、北米公開版の特色は分かりませんでした。

スリラー映画のようで、その実ジャックことジャック・ニコルソンの顔芸を堪能する
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東京物語(1953年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

尾道の老夫婦が子どもたちを訪ねて東京見物するお話。尾道の家は島だとばかり勘違いしてました。

1カットの美しさが尋常じゃない。ほぼカメラは動かず人物は真正面から。俳優陣もハマり方が凄く演技の巧劣は問題
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火宅 能「求塚」より(1979年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

旅の僧が生田の求塚の由来を聞くお話。能の「求塚」は見たことがありません。

能の方にはラストの「火宅とはこの世のことでは〜」の台詞はないのではと推測しますが、説明的に過ぎる気がして無い方がよかった。苦
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道成寺(1976年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

道成寺の安珍清姫伝説を元にしたお話。絵巻物に忠実な部分が多く、あんまり迫力ない龍もそのままのようす。

風にたなびく清姫の髪の描写が印象に残りました。ストップモーションでどうしてこんな表現ができるのだ
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詩人の生涯(1974年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

安部公房の同名短編を映像化したお話。人形だけじゃないんだ、ということも少し驚きでした。

原作は知っていましたが、これほど見事にアニメーションにできるとは微塵も思っておらず驚愕。詩人の顔つきの見事さや
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(1972年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

今昔物語集巻二十七第二十二、「猟師の母、鬼となりて子を食はむとせし語」をもとにしたお話。兄弟の役割が逆になっているようす。

えげつない、衝撃的な美しさ。二人歩く駆けるというだけでこれほど心惹き込まれ
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花折り(1968年製作の映画)

4.0

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壬生狂言「花折」を翻案したお話。

桜の番を住持から言いつけられた小坊主が、大名と太郎冠者の二人に引っかかって酔わされてしまい、桜の枝を派手に折られて持ってかれてしまう。

小坊主を筆頭に全員の造形が
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犬は歌わない(2019年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

モスクワの野良犬とスプートニク時代の実験映像を重ねるドキュメンタリー。実験の様子と猫を噛み殺すシーンは痛々しい。明らかに置いた亀も出てきました。

映像が美しく最初は観ていられたのですが、映される犬は
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瀧の白糸(1933年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

瀧の白糸こと水島友と馭者の村越欣弥のロマンスサスペンスのお話。活動弁士付きの上映を鑑賞。

カメラワークやカット割りなど、今観ても全く遜色なく、さすがというようなグッとくる美しさ。

演技も違和感ない
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うなぎ(1997年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

不倫した妻を殺して服役してた山下が仮釈放中にうなぎ飼いながら床屋を始めるお話。うなぎの象徴性は余りに弱く、苦し紛れに出てくるだけ。

冒頭に暁の中の自首は痺れるシーンでしたが、そこがピークでした。一部
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田舎司祭の日記 4Kデジタル・リマスター版(1951年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

若くて生真面目な司祭が田舎にやってきて孤立していくお話。冒頭抱き合う男女のカットに痺れた後は眠かったですが、夫人に説く辺りから覚醒するよう。

原作があることがすぐに分かるような一貫した文芸口調に眠気
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名もなき歌(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ペルー先住民ヘオルヒナが出産直後に子どもを盗まれその話を新聞記者ペドロが追うお話。少し映される先住民のお祭りの様子が印象的でした。

養子縁組を目的とした嬰児誘拐を軸として、先住民族の貧困テロあるいは
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

お見合い結婚だったという佐竹夫妻の夫婦のあり方のお話。パチンコ競輪野球と当時の風俗がリアルに感じられて楽しかったです。パチンコの真髄が、今聞くのと大して変わらないという。

佐竹夫妻の配役の素晴らしさ
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寛解の連続(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

神戸のラッパー小林勝行に密着したドキュメンタリー。ラッパーの傍ら介護職に就き躁鬱病に罹患しており創価学会の熱心な信者であるというパーソナリティ。

いくら何でも音が酷すぎました。周りの音でかき消されて
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

肉屋のアントニが屠殺し損なって逃げた水牛を村人総出で捕まえんとするお話。インドのキリスト教地域では牛も普通に食うという点は興味深かったです。

牛対人間の高揚感溢れるバカ映画かと思いきや…。何より牛さ
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

小学校卒業した冬冬と妹の婷婷が夏休みに祖父のもとに行くお話。台湾でも卒業式は「仰げば尊し」なんですね。

イマイチな演技が多かったですが、婷婷は抜群の存在感出していました。表情がかわいらしく強さもあり
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ナイルの娘(1987年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

シャオヤンら兄妹と兄シャオファンの不良仲間らとの青春群像劇のお話。これでもかというほどベタさでしたが、一周回ってクセになりそう。

装置としての「ナイルの娘」はさほど活用されず。引用こそすれ、同一視さ
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シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(2019年製作の映画)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

水泳銀メダリストがゲイの水球チームの臨時コーチとなるお話。ゲイゲームズとやらを目指すスポコンコメディ…かと思いきや違う方向へ。

マチアスのホモフォビックな発言からして、作中でも触れられる通り大したこ
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トラッシュ・ハンパーズ(2009年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

ゴミとヤるといいながら腰を振ったりするお話。実際はゴミではなくゴミ箱やその辺の木。ヤるならせめてパンツ降ろせよ。木のフェラとか寒すぎます。

主要な人々はみんな老人のマスク被ってますが、なんで子どもを
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東京暮色(1957年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

杉山孝子・明子姉妹と、父周吉、そして生き別れの母喜久子を巡るお話。ちょいちょい鉄路が映ると思っていたらまさかの轢死。死んだことにして「一からやり直」すオチかとも思いましたが…。

孝子と明子、周吉の関
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麦秋(1951年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

間宮家の娘紀子が初婚の40男を蹴って兄の同僚の子持ち男矢部との結婚を決めるお話。子役がクソガキばかり実と勇の仲の良さが妙にリアル。

一点透視の構図がより一層多いような気がしました。そして多用される反
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パサジェルカ(1963年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ゲットーで女看守リザが女囚マルタに同情を向けるお話。アンジェイ・ムンクの未完の遺作をヴィトルト・レシェヴィッツが編集したものとのこと。

遺されたフィルム以外の箇所は、スチール写真とレシェヴィッツ本人
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2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

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木星探査船のボーマン船長と叛乱した人工知能HALの戦いのお話。鑑賞後に周りから聞こえてくる会話が面白いです。

シーンの数は少なくかなりゆったりした構成なのに、どうしてこれほどの緊張感緊迫感が出せるの
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フリーダ・カーロの遺品 石内都、織るように(2015年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

フリーダ・カーロの遺品を撮る石内都を撮るドキュメンタリー。どういう経緯で遺品を撮るのかは分かりません。また、カーロの絵は殆ど映されません。

フリーダ・カーロの衣装と、その源流たるオアハカ、イスモとい
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アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

ガーナを牛耳らんとする、ヒトラーと東條を首領とした空手魔術軍団に、若き拳士アデーが立ち向かうお話。なぜか字幕がエセ関西弁です。よく分からない。

どこまでもチープな作りが魅力。かなりの熱量を浴びせつけ
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「101匹わんちゃん」のクルエラがヴィランとなるまでのお話。「101匹〜」を見たことはないままの鑑賞でした。

プロットはかなり作り込んでいる様子。矛盾のタネになりそうな箇所を上手く切り落としていく作
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ポルトガルの女(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ボローニャ近辺らしい小領主ケッテルとそこに嫁いできたポルトガル女のお話。前半は展開も遅いので眠かったです。

構図が美しいカットが多くどれも初期ルネサンス絵画のようでした。しかし動きの方が今ひとつ。静
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獅子座(1959年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

働かないおっさんピエールがホームレスになっちゃうお話。そもそもこの人どうやって食ってたんだろう…?

余計なものには焦点を当てず、テンポよくピエールがホームレスになっていく様子が素晴らしかったです。缶
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