ブラックユーモアホフマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

ブラックユーモアホフマン

ブラックユーモアホフマン

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.5

ジャームッシュこんなに好きになれると思ってなかったな、自分。

サブカル系お洒落映画だろ?という偏見が無かったと言ったら嘘になるが、これはすごく好きですね、ジャームッシュ。

ロードムービーがそもそも
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さがす(2022年製作の映画)

3.4

面白くないなあ。

一つ一つのシーンや細かい演出には良いなと感じるところも多かったのだけど、それぞれが線になって物語としてうねっていかない。

結局、誰のどの気持ちを一番印象付けたいのか。視点を三者に
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TOKYO!(2008年製作の映画)

4.0

それぞれの監督らしさがしっかり出てて面白かった。

ミシェル・ゴンドリーって、好き嫌いあると思うけどやっぱこの感性の映画作る人、他にいないもんなぁ。面白いよなぁ。
CGも使ってるけど、パンすると人間で
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.0

初ミカエル・アース。

ほとんどセリフ無しに、物語の始まりを告げるある出来事が起こる瞬間を驚きをもって届ける冒頭から掴まれる。

ベルリン編、パリ編、ニューヨーク編と、遺された人々の喪の年月を大胆な省
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マーベル・ワンショット:王は俺だ(2014年製作の映画)

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『シャン・チー』観る前に予習必須。
MCUで一番好きなヴィラン、ジャスティン・ハマー再登場も嬉しい。

MONOS 猿と呼ばれし者たち(2019年製作の映画)

4.0

個性的なようで意外と普通な映画だったな、という印象。

ウルフ、レディ、ビッグフット、ランボー、ブンブン、スウェーデン、スマーフの7人の少年少女。
山に暮らしている野生児のような彼らはどうやら兵士とし
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

4.1

肉屋の牛が逃げるところから始まり、それを追いかける人々のカオスがどんどん濃くなってく話。

撮影や照明や編集はカッコいいんだけど、脚本がもうひとつだなー。
何か起こりそうな予感はさせるんだけど結局大し
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憂鬱な楽園(1996年製作の映画)

4.0

本当に憂鬱そうだった。

北野武映画にも似てるような。行き詰まってるヤクザな青年たちの放浪。
田舎でバイク乗ったりしてる感じはビー・ガンの『凱里ブルース』も思い出したり。

『フラワーズ・オブ・シャン
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フラワーズ・オブ・シャンハイ 4K デジタルリマスター版(1998年製作の映画)

3.5

まさにカメラワークも含め美術も衣装も役者の動きも流麗で、その中で遊女として生きる女性たちと彼女たちを買い、本気なようでやっぱ結局遊んでるだけのろくでもない男たちの姿が描かれる。

外の世界が具体的な画
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HHH:侯孝賢 デジタルリマスター版(1997年製作の映画)

3.6

まさかの長渕エンドw

台湾ニューシネマ時代、羨ましいなあ。
こりゃ同時代の映画作家、特に日本の映画作家は憧れて真似するだろうよ。
だって楽しそうだもん。若い自分たちでこの国の映画を変えてやるんだ。新
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

すごすぎ。
まさに実写版スパイダーバース。

少年のスパイダーマンが乗り越えがたい人生の危機に面した時、別次元から来た先輩スパイダーマンたちのサポートによってまたスパイダーマンとして磨きがかかる、とい
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

スリラー映画としては明らかに弱い。

ジャンル映画の型を借りて切実なテーマを語る。(当然『ラストナイト・イン・ソーホー』も想起)その発想自体は大好きなんだけど、ジャンル映画としての完成度がおざなりにさ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.2

善良な男たち(なんてものがもしいればの話だが)は、有害な男たちのせいで損をさせられているということにもっとちゃんと怒るべきだ。

やはり昨年公開の、藤元明緒監督の『海辺の彼女たち』を想起した。
若くし
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結婚式のメンバー(1952年製作の映画)

4.6

なんじゃこの映画!!

とにかく主人公フランキーが大暴れ。情緒不安定で、話を聞くだに自分と他人の区別がついていないというか、若さゆえかまだその境界の認識が曖昧な人なのかもなと思ったり。しかしかと思えば
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ショックプルーフ(1949年製作の映画)

4.2

後半まさかそんな話になるとは。
ここで終わりかな?と思ったところでまだ3分の2だった。

展開の早さが凄まじくて、80分とは思えない濃密さ。
ただだからこそ、本筋にあまり関係のないシーンがあることが映
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スパイダーマン3(2007年製作の映画)

3.4

残念な完結編だな〜笑

グウェン・ステイシーとかエディ・ブロックも登場。色々詰め込みすぎて収集つかなくなってる感じ。
ハリーも二代目グリーンゴブリンになり、記憶をなくし、思い出し、MJを奪おうとし、改
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.7

絶賛、NWHネタバレ回避生活遂行中です。まだ予習中。

世論とズレたこと言うかもしれませんが1作目の方がより好きでした。
でもうん、確かに2も面白い。あと批評的により分析しがいがあるのも分かる。

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お茶漬の味(1952年製作の映画)

3.9

倦怠期夫婦モノだった。
でもバッドエンドではない。『風の中の牝鷄』は大変でしたけど。

タイトルの「お茶漬の味」は「セロリ」みたいなことでした。夏がだめだったりセロリが好きだったりするのね。

ちょっ
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女ばかりの夜(1961年製作の映画)

4.6

こんなに幸せになって欲しいと願ったことはない……。

でもありきたりなハッピーエンドで終わらせないのが素晴らしい。
かと言って、あの人を悪者にはしない配慮も素晴らしい。

差別と偏見にまみれた酷い世界
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マクベス(2021年製作の映画)

4.5

ホラー映画だ……。

恥ずかしながらシェイクスピアの戯曲のことなんにも知らなくて、「マクベス」も今回なるほど、こんな話なんだと思いながら観たのだけど、悪魔やら幽霊やらが当たり前に存在している歴史劇って
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わたしの願い/わが望みのすべて(1953年製作の映画)

4.2

てか小津からのサークて、なんて映画初めなんだ今年は。

ダッチが興味深い。テッドにとっては尊敬する師のような人なのに、ナオミやヘンリーにとっては家庭を平気でぶち壊す危険人物。二面性がある。

ナオミが
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パリのスキャンダル(1946年製作の映画)

4.1

それでいいのか!?笑

ノワール×ロマンスって感じの話。
最後、嫉妬と劣等感から早とちりして妻を撃ち殺してしまう元警視総監は、『現金に体を張れ』のエリシャ・クックJr.を思い出した。

信じてくれる人
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麦秋(1951年製作の映画)

4.0

『東京物語』+『晩春』のような。

『晩春』では親子の笠智衆と原節子がこちらでは兄妹で混乱する。
でも最初のシーンから上手い。お互いの呼び方や接する態度だけでこの家族の関係性が分かるようになっている。
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

4.4

いい話だなあ〜。

でも意外と終わり方に少し困惑する。
上野の西郷さんのとこのガキたちは、明らかに不良少年たちって感じで、あの子のように良い子じゃないんじゃないかなぁという印象を残して終わる。

去年
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