あさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

あ

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黒い罪(1988年製作の映画)

2.5

だから死なせたれって笑

せっかく気持ちよさそうに一人語りしてたのに、まーだついてくる笑

最後のは女体化であってますか?突然変なもんぶち込んでくる監督夫婦の趣味が謎すぎます。

もう何やりたいかよく
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小麦の買占め(1909年製作の映画)

5.0

突然小麦の山に寄ったかと思ったら、小麦王が落ちてきて笑いました。買い占めた小麦に溺れ死ぬとは皮肉すぎます。

農民がパラパラと畑に撒いて、女の子がちょこっと掬った小麦が束になって小麦王の息の根を止めた
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エンペドクレスの死(1987年製作の映画)

3.5

自分の社会的な寿命をわきまえて死にに行くエンペドクレスかっこいい映画でした。

神官はどこまでも粘着するマスコミ味を感じますし、市民はまんま霊柩車まで追いかける尾崎ファンみたいでした。お供の青年も一番
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フットルース(1984年製作の映画)

4.4

やはりケニー・ロギンスはいいですね。「トップガン」然り、オープニングからテンションが上がります。私は世代的にどうしてもマックの2連チャンで流れる糞鬱陶しいテキサスバーガーのCMを思い出してしまいますが>>続きを読む

ホワイト・ドッグ(1981年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

黒人への憎悪を超えた先に白人を見たラストがなんともショッキングでした。自分を虐待したのは黒人だったけれど、その黒人の元へ放り込んだ手は白かったのを思い出したんですね。

調教調教と起伏のない演出に少し
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夏の嵐(1944年製作の映画)

3.7

「撃つなよ、ただの郵便泥棒なのに」という言葉と共に、格子の向こうで息絶えたフェダーが哀れで印象的でした。が、その他は色んな種類のカスたちのしょうもない茶葉劇にしか見えず...
それでも終盤に近づくにつ
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暴風の処女(1933年製作の映画)

3.5

トリガーが打たれて手にくっと力が入るところがなんか武っぽくてかっこよかったという印象しかなく、その他は....?

法廷モノだろうに、肝心のそのパートが一番面白くなかったのが残念でした。なんか色々と足
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冬物語(1992年製作の映画)

4.7

本作を観始めてからようやく「春→冬→夏→秋」という謎の順番になっていることに気づきましたが、春夏秋冬の順で観てよかったと思わされる作品でした。なんというか他の三作とは異質です。

その理由は、なんとな
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恋の秋(1998年製作の映画)

4.5

作為的なのに自然という不思議。全ての人間が運命を確信して生きている様がやっぱり素晴らしいロメール作品でした。

ともすればマッチング代理戦争になってしまいそうなところ、あくまで両サイドともマガリのため
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夏物語(1996年製作の映画)

4.7

孤独が好きそうだが、割と色んなところをぶらぶらしている男に、消極的に「物色」という言葉が浮かんできて、なんか臭うぞ?と思ったところでマルゴが現れて、続け様に2人の女の存在が出てきて納得しました。ガスパ>>続きを読む

春のソナタ(1989年製作の映画)

4.2

エリック・ロメール初鑑賞。一言、なにこれおもろい。

首飾り一つを紛失しただけで揺れ動く人間関係が、質素な部屋の中や可愛らしい庭といったこぢんまりとしたロケーションで、しかもあまりにも早い決断と場面転
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瞼の母(1962年製作の映画)

3.5

ラストで柱の陰から自分を探す母らをそっと見つめる忠太郎は非常によかったですが、それ以外は特に印象に残らなかったです。

ヤクザ者としての境遇と、瞼に浮かぶ母の姿がイマイチ噛み合わなかったため、瞼に浮か
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みな殺しの霊歌(1968年製作の映画)

5.0

突然中年の女を惨殺したかと思えば、傷ついた手を洗面器で洗うと、血が画面を埋め尽くしてタイトル。初っ端から当たりを引いた!という気分になるのは気持ちよすぎます。

それからも、川島がすっと車に乗り込んだ
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(2023年製作の映画)

3.5

北野映画を期待して観に行くと正直肩透かしをくらいます。しかし、ネタの切れ味を見るにそれを単なる監督の老化のせいにするのはまた違う感じもします。やっぱり談合3?兄弟のKAD◯KAWAのクレジットが怪しい>>続きを読む

DOOR(1988年製作の映画)

3.5

なんか映画好きの趣味をこれでもかと詰め込んだシチュエーションスリラーでした。いい時代だったんでしょうね。その反面、ヒッチコックとかってやっぱり凄かったんだなー...とも改めて思わされる映画でもありまし>>続きを読む

ホース・マネー(2014年製作の映画)

5.0

そこら辺で買ったボロのカメラと数個の照明で作ったという現代のオーパーツでした。何をしたらああなるのか、全く理解ができません。
黒人の濃い肌色の美しさを、カメラを殆ど3回しか動かさず、ピンポイントの照明
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トラック野郎 爆走一番星(1975年製作の映画)

3.8

新潟の鮮やかな紅葉からの唐突な研ナオコに心臓が止まりかけました。

お話の軸となる人情物語、今回は父を待つ姉弟の話でしたが、こちらが前回と比べると、訳の分からない草原を爆速するようなめちゃくちゃなアク
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トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

3.9

深作欣二×2くらいの激しいカメラワークが印象的でした。三半規管が弱い人は地獄でしょうね。

というわけで、全編を通して若干コメディ要素の古さは感じましたが、ドライブインでの殴り合いや対向車をものともし
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テオレマ(1968年製作の映画)

3.5

安っぽいコントだと思えば存分に楽しめる映画でした。中学時代に「出会って即合体」というタイトルを同級生に勧められ、AVと知らずに見たらほぼコントだったことを思い出しました。

ベッドに入る前にサッとパン
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夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.0

うーん、これは劣化版WANDA...
WANDAを少なくとも5回以上はVHSでダビングし続けたような解像度の映画でした。

明らかにどのシーンもカットもダラダラと長く、貞操観念の低い女の悲哀や、カメラ
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ストーミー・ウェザー(1943年製作の映画)

4.1

stormy weatherとは言うけれど、初夏の五月雨が降る日に何も考えず観ていたらどんなによかったか、と思うほど穏やかでさりげない映画でした。

例によってミュージカルということで、お話はスカッス
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

4.3

かなり無理のある怒涛のラブストーリーを、滑らかで洒脱なカメラワークで無理矢理まとめ上げたスーパー力技エンタメミュージカル映画でした。

突然歌い出す意味がよく理解できないため、ミュージカル映画はあまり
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明治侠客伝 三代目襲名(1965年製作の映画)

4.2

小津安二郎もびっくりな超ローアングル任侠映画でした。こんなに麗しいヤクザ映画があるんですね。

全体的に情を出しすぎているところ(特にクッサイ歌詞の演歌を挟むところ)が若干陳腐で残念でしたが、映像にヤ
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歴史の授業(1972年製作の映画)

2.0

もうね、最後のお水ちょろちょろおじさんの石像顔面ドアップには笑うしかありませんでしたよ。

これに高評価捧げるのは流石に「?」(なんとなく理由は察しますが...)
居酒屋のコースでお通ししか出てこなく
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オトン(1969年製作の映画)

3.5

噂をすれば...でスッと入ってくるスーパー聞き耳おっ立ち映画でした。

一つ言えるのは、オトン絶対に死んどった方がカッコよかったやつやんけ...ということですね。

こんだけ各々が策を巡らせているにも
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花婿、女優、そしてヒモ(1968年製作の映画)

3.0

気持ちよさそうにお喋りし始めたばっかのファスビンダーさんが瞬殺されるのが面白すぎました。本当ファスビンダーさんはああいう雑魚キャラが似合いますね。

前半に関しては、ちゃんとした劇を10分に圧縮したら
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和解せず/妥協せざる人々(1965年製作の映画)

3.5

いやだから速えぇて笑

とりあえず祖父が建て親父が壊し俺が直す!ってことは分かる。ところでネトリンガーって誰?という感じで、速すぎて人物相関が全くわかりません。扉をバタバタ開け閉めしながら光の速さで時
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マホルカ=ムフ(1962年製作の映画)

3.7

色々なところで度々名前を聞くが、殆ど見る機会がなかったドイツの夫妻の映画を大量に観られると聞いて...

うーん、なんかこれは新聞紙を爆速で捲るような映画でしたね...
が、「防衛のためには再軍備だ!
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

軽く嗜められるアドルフさんが一番面白かったです。そういやあいつ従軍して鉄十字勲章もらってたな...

皆さんがおっしゃる通り、前半のコメディ展開に真新しさはなく、単調で退屈に感じられるところがあったか
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修道女(1966年製作の映画)

4.5

リヴェットの割には非常に口当たりがよく、飲み込みやすい映画でした。普通にちゃんとした映画も撮れるのね笑

しかし、なんと言ったら良いのか、蝋燭をパッと灯してフッと消すような、独特のリズム感はもちろん健
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草の上の昼食(1959年製作の映画)

3.9

風が吹けば博士が発情する。おフランスは気取った国かと思いきや、そういえば自由の国だったと再認識させられる、非常に健康的な映画でした。

爺さんの笛に惑わされて欲情する人々の様子が、どことなく真夏の夜の
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.6

なんか定期的にかなり面白い映画を配給するコピアポアフィルムのYouTubeチャンネルをチェックしていたら、謎のめちゃくちゃ面白そうなオーストラリア映画を見つけて早3ヶ月。ついに鑑賞することができました>>続きを読む

アンナの出会い(1978年製作の映画)

2.0

ラスト以外は正直どうでもよかったです。味噌の味がほとんどしない味噌汁って感じの映画でした。

アンナがどうしても生きている人間のように見えなかった(もうすぐ死ぬ人の雰囲気がしっかり出ていたというような
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デ・ジャ・ヴュ(1987年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「暖炉の中だ」

自分の一言で死なせてしまった男の娘の、涙に濡れた目を見た後で、娘の目に何度も出会ううちに、自分がイエナチュを殺すのではないかという思いが確信に近づいていく様がスリリングでした。視線誘
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栗の森のものがたり(2019年製作の映画)

3.5

川に木の実が流れてきて始まるストーリーというと、日本人からすると、どことなく桃太郎を思い浮かべます。

しかし、桃太郎のように里山に恵みが降り注ぐ話ではなく、里山の歴史が閉じていく話だったので、より静
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親密さ(2012年製作の映画)

3.5

乗り物の使い方がやっぱりうますぎる、結果発表しない方のはまちゃん。

だけども、これは流石に演劇パートが長すぎる...。ノーカットで見せた割には現実パートとのつながりがあまり感じられなかったので、後半
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