あさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

あ

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サンタクロースの眼は青い 4Kデジタルリマスター版(1966年製作の映画)

4.0

子供と撮れっつってんのに連れてくる人がだんだんと成人女性となっていくのがアホ過ぎて面白かったです。
サンタの皮を被っているけれども、手つきがサンタのそれじゃない笑

ダッフルコート買えたのは大変よろし
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わるい仲間 4Kデジタルリマスター版(1963年製作の映画)

3.5

お金は獲ってもいいけど、思い出は獲ったらダメだというところにユスターシュの価値観が出ていて良かったです。

逃げ足だけは速いが、女もものにできないし、究極的に悪にはなれないところが、「わるい」仲間とい
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史上最悪のボートレース ウハウハザブーン(1984年製作の映画)

3.5

犬もメス犬の遠吠え(お誘い)にムラムラするところが面白かったです。あとあまりにも雑なお○ぱい開示には、流石によく女優さんもOK出したよなと思ってしまいました笑

何故メダルが必要なのか、そして何故ボー
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.0

シガーがあそこまで饒舌なのがイマイチ納得に欠けました。いきなりコイントスをして、「裏か表か」と問いかける以外全く喋らないキャラクターにして欲しかったです。

初っ端の冷たいロングショットが魅力的だった
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秋津温泉(1962年製作の映画)

4.6

足を陰に隠してまた出す仕草が官能的で、冒頭から非常に印象的でしたが、そこからはむしろロングショットが非常に印象的な映画になっていきました。

汽車に残された河本と青空の沈鬱な感じもよかったですが、終戦
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ミカエル(1924年製作の映画)

4.0

愛がとことん一方的なもので終わってしまうという、何とも虚無虚無した映画でした。

ミカエルがなんの迷いもなく侯爵夫人の目を描いてしまったところのクローズアップであ...と察してしまいましたが、やはりそ
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あるじ(1925年製作の映画)

5.0

壁に向かうフレデリックがマッスに目配せすると、マッスが踏み台を前に出してヴィクトルを引っ掛けた時、足元も見えていない「あるじ」の姿が浮かび上がるところで、しっかりこの映画はフレデリック(=ドライヤー自>>続きを読む

Help Me, My Love(英題)(1969年製作の映画)

2.0

ピッチオー二の麗しい音楽と、それをぶち壊すソルディの汚い面笑

イタリア人はソルディの何に魅力を感じているのかさっぱり分かりません。

書き損じの手紙で床を埋め尽くしたり、服毒のついでにインクを飲んだ
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ハンバーガー・ヒル(1987年製作の映画)

5.0

羅生門オマージュの太陽かと思ったら、夜空を落ちてくる照明弾だと分かった時、物凄い絶望感がありました。否応なく兵士の目で戦場を追体験することとなる、凄まじい映画でした。

冒頭、臓器剥き出しの兵士の脇に
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PASSION(2008年製作の映画)

4.5

もう既にその後の作品の原型が出来上がっているような感じがしました。これが「一応」学生映画であるという事実が恐ろしいです。

段々確信に近づいていくに従って、飛び交っていた視線が一つに集まって、やがて極
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天使の復讐(1981年製作の映画)

3.5

こういうストーリー展開を放棄した一点突破系映画は大好きですが、演出があんまり仕事していなかったので、そこまで盛り上がりませんでした。

どうも最初から最後までアクションにキレがなく、それが最も露見した
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世界(2004年製作の映画)

3.7

うーん、そっちへ行ったか...という作品でした。

アンナとの異言語でのコミュニケーションや、ジャケットセルフ放火兄さんは面白かったですが、肝心のタイシェンとの絡みが面白くなかったです。タイシェンはそ
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捜索者(1956年製作の映画)

3.0

なら別に「銃撃」で良くね?映画でした。

オープニングでビスタサイズをこれでもかと見せんばかりにドアを開け放ったところは本当に目を見張るほどよかったのですが、最後同じように扉を閉めた時に、「いや全然締
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The Lonely Villa(原題)(1909年製作の映画)

3.5

家で異変が起こって飛んで帰ってくるという、グリフィスお決まりの展開でしたが、本作はドアを隔てた攻防のみで、あまりひねりがなかったので、少々退屈でした。

ただ、この物語が「見えざる敵」でグレードアップ
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プラットホーム(2000年製作の映画)

3.5

つまらなくはないけど退屈という、何とも感想の言いづらい映画でした。

文化大革命が終わり、少しずつ資本主義のモダンな空気が入ってきている中での若者たちの機微を、劇団という一つの共同体の中で繰り広げるこ
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青の稲妻(2002年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「パルプフィクション」のオマージュが完全に元ネタを超えていました。素早いパンがレストランからクラブへ飛んでいく時、完全に目が覚めます。そこから兵役に落ちたり強盗を計画したりと、ありえないくらい簡単に堕>>続きを読む

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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言いたいことは分かりますが、長過ぎますねこれは...

長回しがスリルを高めることに貢献しているようにも思えず、画面分割も左右それぞれの被写体に何の規則性もなく、非常に捉えどころのない映画に見えてしま
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.8

キング・ルーの登場の仕方がターミネーターすぎて笑いました。まあそんなことどうでもいいですが。

埋もれていて誰も知らない小市民の物語への尊重度合いが、正に毛色は違うけれどもカウリスマキと同じでした。作
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オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

3.8

この監督さんは人の体を撮るのが上手いですね。入浴という場面で、お湯の中にゆっくりと入っていくように人の内面に自然と潜り込んでいく感じが、裸というものをいやらしくなくしています。

本作では、自転車のベ
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M(1951年製作の映画)

3.8

ラング版のピーター・ローレのようなパンチはなかったですが、十分楽しめる映画でした。

ショッピングモールでの攻防がダラダラしていて途中ダレてしまっていましたが、地下駐車場のやりとりは、ラング版よりもパ
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メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

5.0

話を毎度毎度途中でブチ切られるプチガが不憫すぎて笑いました。本当この監督は間の取り方が完璧だと思います。

行き当たりばったりが過ぎるくせに、夕日や海をめちゃくちゃ綺麗に撮るロジェ。どういう撮影体制を
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

4.8

つまんない話を聞いている時に考える自分ごとを映像化してしまうところと、強盗を横取りするところには不意を突かれて笑いました。

垂れ切った乳とだらしのない腹回りを撫でるカメラワークが優しく、道と拳銃とい
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

1.0

「難しいことわかんないや」という子供の描き方からして既に舐めてますし、アル中や田舎の描写も全て紋切型で興醒めでした。

あの女の子の悲劇の描き方も、子供乗っ取ったじじいの描写ももはやただの露悪趣味みた
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ボディ・アンド・ソウル(1947年製作の映画)

4.5

何故チャーリーがそこまで軽々しくボクシング会の闇に堕ちていくのかの説明が乏しいけれど、ラストの一戦で全て納得のいく映画でした。

相手の一撃で我に返って、ボクシング界も、そこに浸ってウハウハしていた自
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.5

そういえば見てた。

長回しのファーストシーン、一発で撮ったという割には車のボンネットがボコボコで笑った記憶があります。めっちゃリハやったんだろうなと考えると、微笑ましくなりますね。

あとは意外とグ
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暗黒への転落(1949年製作の映画)

5.0

とにかく「速い」
個人的に傑作「夜の人々」を余裕に超えていると思います。

冒頭警官が撃ち殺されたかと思ったら影だけがスッと暗闇の向こうへ飛び越えていって、次の瞬間にはもうパトカーがニックに迫っている
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西鶴一代女(1952年製作の映画)

3.7

夜鷹はいずこから...という話。

うーんやっぱり田中絹代を10代に見せるのは無理あるて...お顎がお弛みであらせられた...。あとどうしても三船敏郎がどうも堅苦しく、しかも軽く感じてしまうたちなので
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

5.0

「そういう時はブランデーでも飲んで寝ちゃうの」ではブランデーが効かなかった時は...?

やっぱり女を歩かせるのが上手い成瀬巳喜男、しかし今度はそれだけじゃなくて「上る」という。上で抑えた分下でどれだ
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女性上位時代(1968年製作の映画)

3.5

題材は非常に良いだけに、圧倒的なパンチ不足が気になりました。

トラさんのわんわん🐶プレイももっと近くで見せて欲しかったし、鏡を割らなくてももう少し使いようあっただろと思いました。あと一歩で「ザルドス
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マルセイユ(2004年製作の映画)

1.5

肝心なことの外側しか描かれないが、いかんせんゾフィーというキャラクターが1mmも面白くなく、故に作品も全く楽しめませんでした。

トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

4.3

あまりにもで行き当たりばったりで、運命が脚本といった作風な故に、どうやってカメラが追っていったのか気になる映画でした。島について船から飛び込むシーンは日も沈む中で躁状態を維持したまま船と陸から同時に撮>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

5.0

序盤街中での駆け引きからすでに予見される、追う追われるの抜き差しならない道中が、やがて臨界点に達する様が圧巻でした。「浮雲」然り、成瀬巳喜男は実は日本一のロードムービーの名手なのではと思ってしまいまし>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

5.0

“Thank you madam” “I love you”と柳刃やさぐればあちゃんには思わず笑いました。小津作品は淡々としたリズムの中にあまりにも率直すぎる発言があって、その違和感が何とも面白いです>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.4

心音と会話するの面白かったです。やっぱりギャグセン高めなカウリスマキ。たけしの「あの夏一番静かな海」の「3人で乗っちゃいけねぇって法律でもあるのかよ?」「あるよバカやろう」みたいな面白さがあります。>>続きを読む

のぞき魔!バッド・ロナルド/十代の異常な欲望(1974年製作の映画)

4.2

美術がめちゃくちゃいい仕事していました。ロナルドが描いた絵が、まさに死刑囚(誰かは忘れました)の描いたものと絵柄がそっくりでした。顔の部分に家族の顔が足されていくところが怖かったですね。

冒頭ロナル
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めし(1951年製作の映画)

4.5

冒頭初之輔より先にお勝手場で猫に飯をあげたところは笑いましたが、ようはそういうことなのでしょう。寿司サムライみたいなものを出されてもただの観光産業にしか感じませんが、本作のような靴を脱ぐか脱がないかや>>続きを読む