大一さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

4.7

細田守映画の原点にしてトンデモ作。いい意味で。
デジモンはなんとなくみたことがあるような、ないような、ゲームやおもちゃはやってたなあくらいでアニメは全く知らない。
それでもこの映画は見た人を熱くさせる
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.6

解説のない恐怖、

洋画のホラーは展開の早さや突如出現する恐怖やパニックで構成されているイメージだったがこの作品はそのイメージとは違う。逆に淡々としている分中盤までは盛り上がらない印象。しかし物語の一
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.6

スポットライトを当てれば。

元砕石現場の男、仮釈放中の友人、家族のために身を売る女、脳梗塞で寝たっきりの父親、山に取り憑かれた上司、家族に満たされない有力者、この映画の中には自分が日常を生きる上で全
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.2

パートナーに何を求めるのか、
前半は単純にダメな彼氏と献身的な彼女の構図でどうなるのかなと見ていたけれどオダジョー演じる元カレ・バギオの登場でこの3人は何がしたいのかよくわからなくなった。
ストーリー
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.7

1を見ずにいきなりこっちから鑑賞。

ホラー要素強めなのかと思っていたがミックスジャンルの印象。
序盤は大人たちの集結とそこに起因する「それ」の気配がホラー映画のそれだが、故郷に戻り思い出に触れ子供時
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.9

2次元と3次元、コミックとフィルムの融合。
ご存知マーベルの名ヒーロースパイダーマン、ハリウッド映画ですら3人に演じられており、それぞれ1人ずつ異なったスパイダーマンを演じているが、今作で語られるのは
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

悪は何によって悪になるか。

バットマンの名ヴィランであるジョーカーの過去とオリジン。ダークナイトではその狂人振りとカリスマ性をどこか俯瞰的に見ながら恐ろしい敵だと感じていたが、本作によって人間誰しも
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.0

両親を失った4人の子どもたちによる冒険と生き直しの物語。
両親の死やイジメ、孤独、コンプレックスなどひとりひとりが決して軽くない生い立ちを背負い社会の中に取り残されるが、絶望的な状況を絶望ととらえずに
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.3

不思議な映画だった。
移民が円を稼ぎに日本に流れ円都(イェンタウン)ができ、そこに住む人たちを円盗(イエンタウン)と呼ぶ架空の時代の日本の話。だけれども設定にリアリティを孕み、今の日本もだんだんとそん
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

親とは子供にとってどのような存在であるべきなのか。本作の主人公であるサムは発達障害を抱えながらもカフェで仕事をしながら自立して暮らしている青年である。そんな彼と関係を持った女性が子供を産み、そのまま生>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

3.5

突如始まる暗闇、何度も聞いたことのあるテーマソング、猿人たちによるセリフのないかけあい、序盤の怒涛のテンポに続いて始まる本筋となる人類が宇宙旅行を可能にした時代の物語。一つのミステリアスな問題を孕んで>>続きを読む

フライト(2012年製作の映画)

3.7

ドラッグと酒について考えさせられる。

英雄とは何か。

本作は飛行機墜落事故という1つの側面からアメリカにおけるドラッグと酒の問題について投げかけている作品である。
本作の主役であるデンゼル・ワシン
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.5

盗むのは金でもなく、女でもなく、男のプライド。

主人公であるオーシャンはセキュリティや爆薬、機械操作などのそれぞれのプロフェッショナルたちを集めラスベガスのカジノ金庫の金を盗もうと計画するが彼の一番
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天気の子(2019年製作の映画)

4.5

世界を犠牲にして1人の人を愛せるか。
新海監督からそう突きつけられるかのような作品だった。
本作の主人公である帆高はひとりぼっちで隠れるように生活していた東京で、1人の少女に出会う。少女と少女の弟と3
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.8

3はみた記憶があって1、2は断片的にしか覚えてなかったけど今回の4は全然楽しめた。自分の中でトイストーリー自体おもちゃ同士のいざこざみたいな印象だったけれど人間に対しての批判や皮肉みたいなものがかなり>>続きを読む

メメント(2000年製作の映画)

4.0

脚本の構成がものすごい。
短時間しか記憶できない男という設定のためにストーリーの展開の仕方が特殊だがそう展開しなければ意味がないようにしっかりと詰められている。多少混乱したり複雑なシーンはあるものの映
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.0

前半のアレックス達による暴行や強姦だらけの不良少年達の日常は何か理由があるわけでも目的があるわけでもないただの欲求によるもので何十分かのそのシーンがとても長いものに感じられそこから見れていなかったが、>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

4.0

1人の男の再生の話。
小説家である幸夫は自分の浮気中に妻が事故で死に、それまで会ったこともなかった妻の友人の大宮家族と知り合う。お互い妻を亡くしたことで助け合おうとする中で、大宮家の子供たちの面倒をみ
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いぬやしき(2018年製作の映画)

3.8

公開当時はそこまで期待してなかったけれど結構完成度が高い。宇宙人の人格になるのかと勝手に思っていたが身体だけ未知の力を手に入れて自我はそのままだという点がおもしろい。家庭ではのけものにされながらも善良>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.5

序盤よりも後半にかけてじわじわと面白くなっていく映画。
最初はヨシカという人物がどのような日々を送っているかが描かれる。そこで描かれた人間関係が後半の展開に衝撃を与える伏線になっている。
中学校から脳
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

4.0

ミュージックビデオのような一瞬さを持った「退屈」を切り取った映画。
実際にあった事件をもとに作られているらしくどこまでが真実に成り得ただろうかと考えるのもおもしろい。埼玉県狭山市に住む女子中学生達が何
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.8

騙し度的に劇場版ということでスケールの大きさがダントツだった。ところどころこうなんじゃないかと予測できるところもあったけれど最後の展開は予測できず。今回コンフィデンスマン達が拠点にする場所の香港の団地>>続きを読む

サムワン・グレート ~輝く人に~(2019年製作の映画)

3.3

こんなにも親身になってくれる女友達っていいなあ。
男にもあることはあるのかもしれないけれど失恋した友達のために仕事を休んで1日費やして酒に薬にフェスにっていう流れがすごい。
大学卒業してもすぐに集まっ
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世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.8

難病を負ったパートナーとのラブストーリーという点ではよくある形の構図かもしれないけれどこの映画は主演の2人の人間性がとてもいい。ウィルは最初はルーに対し心を閉ざしているためただのやなヤツだけれど次第に>>続きを読む

ラスト・サマー ~この夏の先に~(2019年製作の映画)

3.2

あくまでも映画の中の話だとしてもアメリカの10代と日本の10代では大きな差があるなあと感じさせられる映画。そもそも高校卒業から大学入学までに夏を挟むのがいい。細田守が夏は人を成長させると考えて、作品で>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.8

今更ながら初めてしっかりと鑑賞。
昔金曜ロードショーとかでみたときに個性豊かなチームの人たちが序盤でみんな殺されるところでやめてたせいかすごく内容が面白かった。時代を感じるスパイアイテムやコンピュータ
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第三の男(1949年製作の映画)

3.6

primeにて鑑賞。
はじめは国の話だったり、国交の話がからんでややこしい。世界大戦後の話を描いているため当時の社会情勢や国の事情を知っていればより楽しめたと感じた。
ストーリーとしては親友の死に隠さ
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

好きだからこそ都合いい存在になってしまう女の人の話ぐらいに思っていたけどそんなものじゃなかった。もっと「詩的」で「文学的」で「哲学的」な「愛」についての話。自分が愛する人は自分を愛してくれない。そんな>>続きを読む

舞妓はレディ(2014年製作の映画)

3.5

舞妓さんは芸妓さんになる若い人たちを呼ぶもので30越えた舞妓は笑い者っていうところがいちばんの驚き。そんな違いがあったとは。本当かわからないけれど京言葉を音のグラフに表して滑らかな曲線になれば完璧に喋>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

4.0

邦画としては規模がすごい。
アクションもあり、逃げながらもいろいろな土地を巡る楽しさもあり、信と漂のアツいドラマもありの超大作。山崎賢人もしっかり信に見えるし何よりも吉沢亮のオーラがすごい。銀魂の沖田
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.5

漫画で途中までしか見たことがなかったけど映画で見た。
作画というべきか動画というべきかわからないけれど画の動きがすごいどんなシーンでもヌルヌル動いてる。日本のアニメというよりは海外のフルアニメーション
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本能寺ホテル(2017年製作の映画)

3.0

信長がすごくいい人。
内容的に信長協奏曲とパターンが似ていて濱田岳とか高嶋さんとか出てくるから尚更似ているように感じてしまった。
綾瀬はるかがあんまり自分に対して自信ややる気がない人に見えず役柄があっ
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.6

北海道警察の闇というか、悪事というか。
柔道の特待生的理由で道警に入った綾野剛が手柄を上げるためにSと手を組みのし上がっていくんだけれど、ついやり過ぎてしまう。ピエール瀧が逮捕されるシーンが時代も相ま
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タイヨウのうた(2006年製作の映画)

2.8

まずセカチュー後に見てしまったので二番煎じ感が強かった。展開的にヒロインもヒロインを取り巻く人たちも明るく振る舞う人たちでなかなか深刻さが伝わってこない。藤代とヒロインが夜が明けるまで話し込んでしまっ>>続きを読む

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

3.8

ドラマか映画かわかんないけど昔見たことあったなあと思って観賞。
自分の記憶にあったのは若い頃の2人のシーンだけだったので現代からの回想ものなんだという驚きがあった。亜紀役の長澤まさみがめちゃめちゃ可愛
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.5

DCのコメディよりのヒーロー作品。
幼少期に生き別れになった母親を探している少年が急にヒーローの力を手に入れて、という話。吹き替えで見たがグループホームの子供たちの声は声優を使っているだけにシャザムで
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