ピッツア橋本さんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

華氏 119(2018年製作の映画)

4.3

“映画観て初めて悔し泣きしました”

マイケルムーアがトランプ政権の実態に斬り込みつつアメリカがいま抱える社会問題そしてほんのちょっぴりの希望を追ったドキュメンタリー。

世界中が感じているであろうド
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デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜(2005年製作の映画)

3.8

“邦題の方が的を得てると思います”

前作未見。どうやら変態殺し屋一家が警察や民間に追われながらも、〇〇UK,MOTHERFU〇〇ERを連呼しながら好き勝手人を殺しまくる、オッパイ出まくるスプラッタサ
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雁の寺(1962年製作の映画)

4.5

“雁染めを 照らす無常に 影が差す”

とあるお寺に出家した少年、その僧侶と愛人が織り成すエロス漂う人間ドラマ。

ほぼ白黒映画、ほぼお寺の中のみで成される絵作りが奥行きと立体感を感じさせられる。スタ
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FRIED DRAGON FISH(1996年製作の映画)

4.4

“真っ赤な熱帯魚は淡い白昼夢を見る”

岩井俊二監督脚本の50分尺の90年代テレビ映画。ハードボイルドタッチだけどオシャレなオフビート感漂う。

とあるヤク中疑惑の外人研究者が保持していた幻の赤いドラ
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夏至物語(1992年製作の映画)

4.4



90年代半ばに岩井俊二が監督脚本した深夜テレビドラマ。20分ちょっとの一話完結なので、構成や質感は限りなくショートフィルム。

<夏至物語>
古いアパートでダラダラしてるシースルー姿の若い女。営業
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

4.6

“仮面の下に隠された愛と幻を歌に代えて”

かの有名な不朽の名作オペラ座の怪人のミュージカル映画。
正直、ミュージカル映画が超苦手な自分だけどひとかどの映画ファンとして
「オペラ座の怪人のストーリーを
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

3.2

“うーん、初めの津波が最大の見所かなあ苦笑”

触った相手の大切な人(他界した人)の言霊を読み取れるサイキックなマット・デイモンと、津波事故から奇跡の生還をした女性キャスター、兄の非業の死に打ちひしが
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横道世之介(2013年製作の映画)

5.0

“あの頃、君に逢えて本当にラッキーだと思った”

長崎から大学進学で上京してきた青年、横道世之介。素朴で気の良い彼に出会う人々との友情や恋愛が温かく交差する青春群像劇。と、その頃を懐かしく思う大人達の
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イングリッシュ・ペイシェント(1996年製作の映画)

4.8

“私を読んで。この魂に刻まれた傷を愛と呼ぶのならば”

第二次世界大戦の終結前夜。北アフリカの砂漠で小型飛行機が墜落。そこに乗っていた全身大火傷の重傷の男(レイフファインズ)は身元を特定するものがなく
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

4.5

“ピカチュウの中のjellyについて推理する”

ライアンレイノルズのピカチュウに想像力を掻き立てられて字幕版で鑑賞。

結果これが最高。めっちゃ笑えるしスピーディー。
監修にちゃんと日本のポケモン
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

4.2

“Is this a fact or fucked?”

集団催眠術が得意なカリスマ先導者的作家フィリップシーモアホフマンにカクテル作りが得意なアル中の暴れん坊ホアキンフェニックスがマスター(指導)さ
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静かなる決闘(1949年製作の映画)

4.5

“黒澤映画群で誰も名前を挙げないけど、間違いなく傑作”

戦地で手術中に患者の血液から梅毒が感染してしまった軍医、三船敏郎。
戦後に父が経営する街の病院に勤めるが、戦地に赴く前からの婚約者には梅毒の事
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プルートで朝食を(2005年製作の映画)

4.3


LGBTという概念がまだまだ無い時代の、アイルランドの男の娘が美しき産みの母親と再会すべくドリーミーに奔走するドラマ。

細かくチャプター分けされているが、それらは全て彼の人生で起きた分岐点に由来し
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ディレクターズ・カット JFK/特別編集版(1991年製作の映画)

5.0

“someday we will find out the truth.”

かの有名なJFK、ジョンFケネディ大統領暗殺の裏側に迫った大作社会派サスペンス。

大統領カーパレード中、何者かから3発の
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(1985年製作の映画)

4.6

“乱れ咲く 舌先八寸 礼もなく”


黒澤明渾身の時代劇。

天衣無縫の武将であった老父が乱心気味に引退を口にし、3人の子達に3つの城を均等に相続するも、それを機に陰謀と増悪渦巻く覇権争いの火蓋が切っ
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.4

“DUNE is not done yet.damn it!”

幻のボツ映画、アレハンドロホドロフスキー版『DUNE』。
なぜ本作は出来なかったのか?もし出来てたらどうなっていたのか?という観点から
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.8

“back to the basic for avenging this game”


前作で宇宙最強ヴィラン、サノスによって人類が半分に淘汰されてしまった地球。
生き残ったアベンジャーズ達は他の星
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.1

“この素朴な顔でサイキックガンアクション(しかも序章)”


田舎の美少女がオーディション番組アイドルスター誕生的なテレビ出演をしたのを皮切りに、謎のイケメンやら黒服やらが彼女を付け狙い始める…一体そ
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.5

※ちょっと作風が肌に合わなかった人のレビューです

このご時世に主に万引きで生計を立てる疑似家族の話。

目も当てられない貧困の中、強く逞しく生きる彼ら。
そこら辺の血が繋がってるけど絆の薄い家族より
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影武者(1980年製作の映画)

4.7

“風林火山の山影として生きる”

戦国時代。
何者かによって暗殺されてしまった武将、武田信玄の遺言「自分が死んでも3年間は秘密にしておいて!」を守るべく、家臣達はお屋形様にそっくりな山賊を影武者に仕立
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

4.2

“なるほど!日本人がスパイダーマンを作ろうとするとこうなるんですね!?”

90年代少年ジャンプの奇妙なギャグ漫画原作×福田雄一組×鈴木亮平の肉体美=ハリウッドB級風パロディ的アクション映画
に充分な
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愛、アムール(2012年製作の映画)

3.8

“白い部屋の中に溶けた愛”

とある老夫婦の、痴呆にかかった妻を介護しつつ、愛の在り方を静かに問うような物語。

『ファニーゲーム』以来、ミヒャエルハネケ監督の作品を観る。

なのですごく胸糞悪いヤツ
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ロゼッタ(1999年製作の映画)

3.5

“no money, no hope, no mercy, but only pain…日本語訳すると生地獄”

極貧の家(というかシェルター)に生まれ育ち、仕事も全く見つからず、まだまだ子供なのに誰
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華氏911(2004年製作の映画)

4.0

“戦争はカネになる。9・11も例外ではないのだ”

初めてまともに観てみるマイケルムーア。
フィクションじゃないのこれ?って思うくらいドラマティックなドキュメンタリーフィルム。

とりあえず、本作はカ
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息子の部屋(2001年製作の映画)

4.1

“生きてきた事。これから生きていく事”

カウンセラーの中年男性の父を中心に仲良く理想的な家族。
平穏に過ごしていたある日、息子が理科室のアンモナイトを盗み出したとして学校に呼ばれる父。
息子の潔白を
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デス・レース2000年(1975年製作の映画)

4.1

“チキチキマッハGOGO猛レースティールボールランインアメリカ”

最近、デスレース(2007)が面白いとレビューしたら映画友達からこれがオリジンだよ教わったので早速鑑賞。

昔ゲームキッズだった頃に
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イコライザー2(2018年製作の映画)

4.2

“男は2度、正義をやり直す”


前作の日用雑貨店員から今作はどうタクシードライバーへと昼の姿を変えたデンゼルワシントン演じるマックレーン。
そして裏の顔は前作のまま、弱きを助け悪を挫く影のヒーロー。
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デス・レース(2008年製作の映画)

4.2

“これがハリウッド式デスマッチ的マリオカートや!”

訳あって囚人、ジェイソンステイサムが破壊用にカスタマイズされたレースマシーンに搭乗し、他の囚人レーサー達と命がけのレースバトルを展開するB級アクシ
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ケンタッキー・フライド・ムービー(1977年製作の映画)

4.1

“エイプリルフールに相応しい嘘つきデタラメムービー”

何となくオムニバスなTVプログラムandニュースに見立てて徹底的におバカを詰め込んだジャンクでお手軽感溢れるパロディムービー。

ブルースリーの
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.2

“性なる悪寒。それは食べたらあきまへん!”

厳格なベジタリアンとして育った少女が姉も通う獣医学校に入学して起こるセクシャルバイオレンス的ホラーサスペンスドラマ。

正直始めの20分間は一体これがどん
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マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993年製作の映画)

4.5

“これがジョーダンテ流のニューシネマパラダイスや!”

アメリカ・ロシアの冷戦時代に怯え翻弄されながらも、B級ホラー映画が街にやってきて湧き踊る人々の群像劇や恋愛、そして映画愛を描いた青春ドラマ。
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永遠と一日(1998年製作の映画)

4.8

“一瞬、一日、永遠。彼らを繋ぎ、染め上げていくのは海辺を彷徨う言葉だけ”

死が目前に迫った詩人で小説家の初老ブルーノガンツが思い立ったのは、憧れと思い出と、何より愛した女性との記憶や言葉がたくさん詰
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.2

“雨は上がっても晴れない気持ちがある”

45歳のファミレス店長と17歳の女子高生が織り成す禁断の愛!って感じにはなり切らない、優しい恋愛ドラマでした。

45歳の中年はバツイチで子持ち、そして仕事の
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ラヴ・ストリームス(1983年製作の映画)

4.5

“愛の答え。それすらも何処かに流されてしまうのですね”

女ったらしの売れっ子小説家ジョンカサヴェテスと、(本人は認めないけど)精神病が理由で離婚させられたジーナローランズ。
元恋人同士の2人がジーナ
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blank13(2017年製作の映画)

4.4

“空白の13年をいま、お葬式で埋める!”

ギャンブルに明け暮れ、借金取りに追われていた父が家を出てから13年。
残された2人の息子が喪主を務めるそのクズな父のお葬式。
そこに現れた奇妙な父の知人たち
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.9

“噂のモアナチャージが英語だとイマイチどのタイミングなのか分からなかった件について”

孤島に住む民族の長の娘に生まれたモアナ。
なんだか小さい時からずっと海の向こう側に憧れていた。
成長し、民族が環
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