ピッツア橋本さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

銀河鉄道の夜(1985年製作の映画)

5.0

“星屑のカンパネルラ、月灯りのジョバンニ”

おそらく30年振りの鑑賞。

病に付す母の看病、漁に出て中々帰って来ず、それをクラスでからかわれるジョバンニ。何も言わず目視するカンパネルラ。
ある日、街
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ナタリー(2011年製作の映画)

4.0

“後半から主人公が変わる映画”

美人キャリアウーマンが突然フィアンセに先立たれ、悲しみを仕事で紛らわしてる最中、職場のハゲで地味な中年の同僚と仲良くなっていく…恋愛フランス映画。

前半はよくある残
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

“この家に生き、共に息を吸う”

アメリカのど田舎に住む、平凡な青年ギルバート(ジョニーデップ)とその弟で発達障害のアニー(ディカプリオ)の陰鬱だけどどこか優しい家族愛を描いたヒューマンドラマ。

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.7

“Holy shit,Hollywood!”

1969年の実話をベースにディカプリオ演じる落ち目のハリウッドスターと、ブラッドピッド演じる専属スタントマンの友情にフォーカスしながら紡がれる、在りし日
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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.0

“イザベルユペールはダイヤモンドの輝き”

元修道女で処女だけどポルノ小説を書き続ける金髪女と、記憶喪失でヤバそうな過去を持つ男、ゆすりのネタをゲットしたばかりの黒髪ポルノ女優が織りなす米仏合作のフィ
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.5

“紳士は身分じゃない。崇高な品格と正義が導くもの!”

イギリスの底辺で無職のスレた青年。町でやんちゃし過ぎて刑務所にぶち込まれる寸前で大昔に紳士(亡父の同僚)が託してくれたペンダントと暗号を唱えると
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スクリーム(1996年製作の映画)

4.3

“これはホラーじゃない。推理サスペンスだ!!”

突然鳴る奇妙な電話。その受話器を取った人々は次々と殺されていく…町で起きる連続猟奇殺人。そこには黒いマントに白いお化けのマスクをしたサイコな犯人の目撃
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.5

“僕は想う。この瞬間は続くと。いつまでも”

女の子みたいにかわいい金髪の絵が上手い男の子と、偏屈だけどメカニックに強い黒髪の少年が自前の車(家?)を作ってパリから自由を求めて走り出す友情サマーエンド
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.4

“取引しよう。君の未来と僕の過去を”

自動車工の娘に生まれで将来に悩む哲学系美少女と、恋人とその父親殺しで刑務所から出たばかりの好青年が織り成す青春ラブストーリー。

この美少女がハーバード大学に合
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ヤン・シュワンクマイエル短篇集(1965年製作の映画)

4.1

“優しくて奇妙”

ストップモーションを駆使した実写アニメーションによって構成されたショートフィルム集。
1〜2作に既視感があったから、このヤン監督の作品はどこかで観ていたかもしれないけれども、それで
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キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

4.6

“金髪巨乳美女、男を追ってハーバード大学法学部に入学”

という恋愛コメディ+意外と法律映画。

主人公の笑顔の口角と瞬きのバシバシ感、お尻とおっぱいをブリブリ揺らしながら校内を闊歩する姿がさわやかな
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スウィート・ノベンバー(2001年製作の映画)

4.9

“Remember November, forever”

仕事人間のキアヌリーブスがひょんなことから謎の自由人女シャーリーズセロンと出会い儚い逢瀬を紡いでく王道恋愛ドラマ…なのだけれどこの11月の魔
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.7

“『スチームボーイ』以来のモヤモヤ感”

製作脚本ピータージャクソンのスチームパンク系SFアクション。

移動要塞都市と壁で隔離した世界の人々との生存戦略をかけた戦いと平和が核となったストーリー。
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.5

“きたろうのピュア過ぎるラーメンへの情熱にもう一杯!”

各々の会社や仕事の理由で南極に転勤になった中年たちの孤独だけどアットホームな脱力系ドラマコメディ。

ペンギンもアザラシもいない極寒の南極観測
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.0

“あの炎は君が燃やしたのか?”
村上春樹の短編小説『納屋を焼く』をベースにしたミステリーサスペンス。

街中でキャンギャルしてた地元の女ヘミ(整形済み)に出会うフリーターで小説家志望のジョンス。
自分
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死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

4.0

“シリアスを装い、あざとく笑いを取りに来るサム・ライミ”

ゾンビ映画というよりは呪い系ホラーコメディ。本シリーズを1→3の順で見てしまい、間が気になったので鑑賞。

とある小屋にそれなりの理由を持っ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.2

『極彩色の異次元スパイダーマンに酔い痴れろ(ただし映画館推奨)』

どうやら実際にある亜流スパイダーマンコミックの数々を一つの世界に集結させたアニメーション作品。

ハイブリッドでグラフィティー感、サ
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死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット(1993年製作の映画)

4.3

“ホラー続編にあらず…これは指輪物語とバーフバリの元ネタだと俺はみた!”

おかしいな。初代観てるはずなのに全然イメージが繋がらない苦笑

とにかく面白いのは間違いないけれども、これは有名ホラー映画の
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ダーク・スター(1974年製作の映画)

4.3

“宇宙に煌めくラスト!アイデア溢れる脱力系SFコメディ”

宇宙観測する4人の宇宙飛行士の密室系シュールサスペンス(ギャグ)。

本人達は真面目に70年代的シリアスを演じてやってるつもりなんだけど、現
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キング・コング(2005年製作の映画)

4.0

“猿王、東奔西走す”

ピータージャクソン版キングコング。
オリジナルは未見で、あのビルの上で美女を掴みながら吠えてる印象しかない。

今作は三時間尺のあいだで、
キレイに三部構成になっていて、航海編
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さまよう魂たち(1996年製作の映画)

4.4

“これはゴーストスウィーパー美神のオリジナル?!”

マイケルJフォックス演じるゴーストスウィーパーが彷徨う幽霊たちと対話し、時に従えながら連続殺人事件の真犯人(もしや死神?)を追っていくサスペンスホ
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

4.8

“カーテンコールに涙と嘘を隠して”

20歳の薬師丸ひろ子主演。若手劇団員が劇場舞台“Wの悲劇”の出演を巡り、舞台の表裏で苛烈な運命に翻弄されていく青春サスペンスドラマ。

『セーラー服と機関銃』と混
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

4.7



高良健吾君演じる、誰にも名前すら覚えてもらえない超影の薄い30才が大学時代の初恋の女性を忘れられずに探し出すと彼女は結婚し、子供もいた。
そんなことお構いなく彼は近所に部屋を借りて監視盗聴したり、
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アンフレンデッド(2015年製作の映画)

4.0

“恐怖のreply!戦慄のsubscribe!”

ネットいじめを苦に自殺した女の子がSNSを使って復讐しにくるという新感覚ホラームービー。

全編通してPC画面で展開される意欲作。

基本Faceb
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ぼくの伯父さんの休暇(1952年製作の映画)

4.0

“大人もずっと夏休み”

50年代に上映後も監督ジャックタチが事あるごとに、長年の時をかけて再編集、デジタルリマスタリングされた本作。

フランスのどこかの海辺で、バカンスする人、住む人、働く人々の日
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.2

“choose life,again”

90年代に様々なブリティッシュカルチャーショックを世界に与えたクソオシャレ…ドラァグムービーの金字塔の続編。

15年前の学生時代に前作を観て、俺も今回の彼ら
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トラフィック/ぼくの伯父さんの交通大戦争(1971年製作の映画)

4.5

“華のカーコメディinフランス”

70年代初頭のフランス映画。

世界自動車展示会イベントに参加すべく、アルトラ社がご自慢の新型キャンピングカーを運び出す途中、配送トラックがポンコツすぎて何度もエン
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

4.3

“輝きは舞台の中で”

全盛期を過ぎたミュージカルスターが新世代たちが活躍する舞台に挑み、葛藤していくミュージカル映画。

バンドワゴンという一つの舞台が出来るまでの裏側や人間模様にフォーカスが当たっ
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.8

“Tony Stark! Don't be stuck on me!”

前作ホームカミングの続編でもあり、アベンジャーズエンドゲームの後日談でもある本作。

アベンジャーズ亡き後、
果たして自分がト
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

4.4

“森と共生するモリ”

実在した芸術家、熊谷守一の暮らしにフォーカスを当てた自伝的ドラマ…なんだけどテイストは脱力系自然派コメディ。

森のような自宅から30年近く外に出ずに生活していたとされるモリの
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.7

“ぼくらの未来はオフビート。バックビートは8ビット”

それぞれの両親の火葬中に出会った4人の中学生男女がパーティーを組んで、RPGのように展開されるオフビートな青春ムービー。

タイトルのゾンビはゾ
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滝を見にいく(2014年製作の映画)

4.5

“7人のおばちゃん、滝を見に行き遭難す”

上記のコピーそのままの内容。
もうこの概要だけで俺は満腹です笑

ツアーバスで滝を見に行った7人のおばちゃん達がポンコツ新人ガイドのせいで森林の中腹で迷子に
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

5.0

“Don't worry. One day,we will find out the meaning of forgiveness.”

実在した車椅子の風刺漫画家ジョンキャラハンの自伝的ドラマ映画。
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アメリカン・スリープオーバー(2010年製作の映画)

4.4

“僕等は恋人か友達か?彼らははしゃぎながら答えを朝まで持ち越した”

進級する前の夏休み。アメリカの高校生たちの“お泊り合宿”をテーマにした恋と友情の青春群像劇。

ただ、このお泊り合宿の定義がかなり
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.2

“たぶん中国語訳すると『建設的無差別快楽的殺人惹句』”

エンジニアなんだけど本当は建築士になりたかったシリアルキラー、ジャックが理想の家を建てながら死体の山を築き上げていくサイコサスペンス。

ラー
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デンジャラス・バディ(2013年製作の映画)

4.0



お堅い上昇志向の冴えないサンドラブロックと太っちょパンキッシュなメリッサマッカッシーがタッグを組む女刑事版バディムービー。

スラングの代名詞F○CKをサンドラブロックが“F”としか言えないもどか
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