たくさんの映画レビュー・感想・評価 - 41ページ目

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EVA エヴァ(2011年製作の映画)

3.5

ジャンルはSFなんだけど意外にも家族の物語で、説明をかなり省略してて物語の背景は観客が読み取ってくれって感じだったね。

ロボット研究者のアレックスが完璧な少年ロボットの感情モデルを探しつつもなかなか
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プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.8

実在の戦場記者であるメリー・コルヴィンの2001年から2012年までの活躍を描いてて、戦場の緊迫感が凄まじかったね。

2001年のスリランカでの取材中に爆撃で左目を失ってから海賊みたいな眼帯をつけて
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.4

血の繋がってない家族の絆を描く映画って最近ほんと多いね。

冒頭、血が繋がってても父に愛されてない子と、本当の母親を探してる里子のビリーを対比的に見せておいて、この二人が宿敵になる展開が上手い。
そこ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

面白かった!
最強戦士として育てられた美少女が記憶を失ってるっていう「銃夢」みたいな設定で、スタ誕っぽいオーディション番組でアイドル並みの人気を博していく前半から、思いもよらない後半の恐怖の展開に震え
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吸血鬼(1967年製作の映画)

3.5

知人にDVDをお借りして20数年ぶりに観た。
シャロン・テート出演作で唯一観た映画で、ところどころ早回しを入れてコメディータッチにしてたってこと以外は全く覚えてなかった。

吸血鬼研究家の教授とその助
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

4.0

めたくそ泣けた。
冒頭で”Kyoto Animation”のロゴが出た時点ですでにウルウルしてしまった。

前半でエイミーとヴァイオレットの3ヶ月の同居生活を描き、後半でテイラーの話になっていくのが物
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

予告編が面白そうだったので観てみた。
もともと三谷監督作品は舞台劇風の大芝居なのが苦手で、本作も最初演技に鬱陶しさを感じたけど途中からシリアス展開になってきて入り込めたね。

身体的衝撃による記憶喪失
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トゥー・リブ・アゲイン(1998年製作の映画)

3.5

母親に16年間監禁されてる精神病らしきカレンを、ソーシャルワーカーのアイリスが2年前に交通事故で亡くした娘に重ね合わせて救っていく話で、一定時間おきにCMが入るみたいな間が挿入されるのがテレビドラマみ>>続きを読む

エブリデイ(2018年製作の映画)

3.5

メンヘラ女子が恋愛を通して一歩進む話を、可愛い女優さん(スパイダーマンシリーズの人!)を主人公に立ててオブラートに包んでるのがちょっと怖かったね。
彼氏に振り向いてもらえないリアノンが立て続けにメール
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帰れない二人(2018年製作の映画)

3.7

ヤクザ者のビンと恋人のチャオの17年に渡る交流を描いてて、ちょっと「COLD WAR」に似てたね。
恋人だった二人の関係がある事件をきっかけに変質してしまう運命の皮肉。
そこへ歳月の経過とともに変わっ
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ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

3.5

かつての女流ベストセラー作家が困窮して生活の糧を得るために著名人のプライベート書簡を偽造して儲ける話で、実話が基になってるというのがびっくり。いくら著名人とはいえ、私的な手紙が高価で流通してるのが実感>>続きを読む

フリーソロ(2018年製作の映画)

4.0

自分が極度の高所恐怖症なので、もう観てて顔が引きつりっぱなしだったね。

命綱無しに素手で登るフリー・ソロ・スタイルでエル・キャピタンという巨大な崖に挑むアレックスのドキュメンタリーで、実際映像だから
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.5

邦題がほとんどネタバレしてる通り、天才作家の作品を実は妻が書いてたんじゃないか?っていう話が「ビッグ・アイズ」に似てる。
でも創作の欺瞞を暴くよりは、夫婦の特別な絆の方に軸足を置いててなんとも不思議な
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.8

タランティーノ監督作でこれだけ観てなかった。
いきなりダラダラとくだらない会話から始まって、時間軸をシャッフルさせる演出とか残酷描写とか、監督デビュー作から既にタランティーノ節が炸裂しまくってる。
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アス(2019年製作の映画)

3.7

「ゲット・アウト」の監督という以外の前情報は全く無しに観た。
最初、不条理ホラーと思ってたらだんだんゾンビモノみたいになってきて、コメディ要素が何度も出てくるし、さすがジョーダン・ピール、ヘンな映画作
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十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.6

期待せず観たけどけっこう良かった。
タイトルに「十二人の‥」って入ってるからにはどうしてもシドニー・ルメット「十二人の怒れる男」を連想するよね。
全体的なプロットが密室劇を陪審員制度に見立てて結論あり
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家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.0

小品ながらずっしり来る。
アルゼンチンに住むユダヤ人の老アブラハムが家族からぞんざいに扱われたことをきっかけに、半ば自暴自棄な感じで家出して古いポーランドの友人と交わした約束を果たしに行く話。

頑固
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.8

いやー最高だった!
途中のダラダラした展開とかラストのやりたい放題とか、タランティーノ相変わらずやってるなーって感じ。「デス・プルーフ」好きな人は合うかも。
ただシャロン・テートのことを知らないと1ミ
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.0

黒人のコリンが1年間の保護観察期間の残り3日間を無事乗り切れるかっていう話で、タイトルバックの画面分割が人種差別問題を象徴してたね。で、なんでヴェルディの「乾杯の歌」なんだ?

コリンの幼馴染で親友の
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ジェニーの肖像(1947年製作の映画)

3.6

時空を超えた愛を描くおとぎ話で、ちょっと「ある日どこかで」「君の名は。」に似てたね。

売れない画家のイーベンが画商の老女将に気に入られて絵が売れて、気分良く帰途に就くといつの間にか別の時間軸に足を踏
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.7

今まで観た薬物依存症モノではかなり怖いやつ。
なんたってティモシー・シャラメの精神不安定な演技があまりにリアルで痛々しく、寒気がした。「覚せい剤止めますか、それとも人間止めますか」って昔の怖いテレビC
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.6

「ライ麦畑でつかまえて」は遠い昔に一度だけ読んだきりで、あまりピンと来なかった記憶があるんだよね‥。
なのでその原作者サリンジャーの史実を描かれてもどうなのかなーと思いつつ観たんだけど、創作の苦しみと
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ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.8

実に見事なサスペンス。
8時間の復讐劇で、これは予想がつかなかった。

題名のとおり死体が消えてしまう経緯を捜査していく中、敏腕経営者である妻に完全に生活を握られてる夫の回想シーンが差し挟まれて行くの
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霧の波止場(1938年製作の映画)

3.8

脱走兵のジャンが親子ほど年の離れた17歳のネリーと出会って愛し合うという、いかにもジャン・ギャバンな話で面白かった。ミシェル・モルガンは昔に「田園交響楽」観たけどこんな美しかったっけ?ってくらい惹きつ>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.3

エルトン・ジョンが依存症セラピーで自分の過去を回想形式で語っていく話で、こんなゴリゴリのミュージカルとは思ってなかったのですんなり入って行けなかった‥。

幼少期に得られなかった愛を求めて、成功してか
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オマールの壁(2013年製作の映画)

3.8

自分の日常とのあまりの違いに驚いちゃう。
パレスチナ問題はイギリスの三枚舌外交から始まってることくらいしか知らないけど、日本人の自分には想像もつかないほど根が深いんだろうね。

占領下のパレスチナで分
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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

3.5

NYのカーマイン通りにあるギター店のドキュメンタリーで、店主と客の語りとギター演奏を淡々と流していくシンプルな作りが良かった。

店を手伝ってる母親が傾いた写真を直そうとするあたりは完全に演出で、ジム
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アクアマン(2018年製作の映画)

3.5

やっぱり映画は予告編を見ない方がいいと思った。
本作がすごく良かったわけじゃないんだけど、映画館で散々見せられた予告編の戦闘シーンのCGがチープに感じちゃって観る気失せてたんだよね。

半神半人のアー
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セカンドベスト/父を探す旅(1994年製作の映画)

4.0

映像の雰囲気が抜群だった。
パッとしない独身中年男が養子に向かい入れようとする少年を通して自己の抱える問題と向き合いつつ人生を一歩踏み出す話で、ウィリアム・ハートの何とも言えず優しさがにじみ出る感じが
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あした世界が終わるとしても(2019年製作の映画)

3.3

実写からトレースしたような映像がまあとにかく美しい。
でも何が起きてるのかさっぱり分からず、頭がついていかない。

新海誠的な瑞々しい映像にパラレルワールドとかエヴァの難解要素とかいろいろ取り入れた感
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.6

‘71年にアルゼンチンで起きた連続殺人犯の少年をモデルにしてて、原題の通り天使みたいな綺麗な顔をしてるんだよね。映画館があからさまに女性客ばかりなのも頷ける(笑)

カルリートスはおそらくサイコパスで
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

3.3

「カメラを止めるな」で上がり切ったハードルはやっぱり超えられなかったけど、思いもよらぬ展開がさすが上田慎一郎監督だった。今回は3人の共同監督なのね。

前作と打って変わって丁寧で綺麗なカメラワークで始
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

4.0

小品ながらずっしり重いテーマでジーンときたね。
予告編で、ああこれは良くある「身分差を乗り超える恋愛モノ」だなと思って観たら、まあ外れてはいないけどそんな生易しい話ではなかった。
インドのカースト制度
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.2

全くノーマークだったけどすごい傑作!
英軍・米軍共同によるイスラムの自爆テロ組織の捕獲作戦中に、相手の予期せぬ行動からドローン爆撃作戦に切り替えざるを得なくなる話で、さあ爆撃するのかしないのか?ってい
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山河遥かなり(1947年製作の映画)

3.5

第二次大戦直後のアメリカの戦災孤児受け入れ施設から脱走した少年と彼を探す母の話で、英語以外の字幕がなく、冒頭ずっとナレーションによる状況説明が続くのが変わった作りになってる。ここでBGMに一瞬「モルダ>>続きを読む

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

3.8

売れないストリートミュージシャンのジェームズが猫のボブとの共同生活を通して薬物依存症を克服していくという、実話が基になってるのがちょっと信じられないような出来過ぎた話。
薬物依存症克服のステップとして
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