konoesakutaさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

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サマリア(2004年製作の映画)

4.1

お父さん。お父さんお父さん。

ソナタか、ヒュンダイのあの車。ぬかるみではまるのかよ。

みてくれよ。取り残される者を。

春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

3.9

湖に浮かぶ寺に住む老僧と少年。少年は魚やカエルやヘビに石をくくりつけて遊ぶ。朝起きると少年の体には老僧によって石がくくりつけられている。老僧は言う。明日、魚やカエルやヘビにくくりつけた石を外せ。もし>>続きを読む

コースト・ガード(2001年製作の映画)

3.6

北からのスパイの上陸に備えて日々訓練する沿岸警備隊。カン上等兵は他の隊員が遊んでいる中でも切磋琢磨する熱血漢。闇にまぎれるため顔を塗る。夜7時以降、金網を超えると撃たれても仕方がない海辺がある。ある>>続きを読む

悪い男(2001年製作の映画)

4.2

一目ぼれした女子大生を嵌めて売春宿に監禁して売春させる。それをガラス越しに覗く寡黙なヤクザの男。男の心は今までの人生ですでに深く傷ついており底辺でしか愛される自信がない。徹底的に汚す。

これを純
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.9

稀代のインチキ山師の伝記も、最高の音楽とジャイケルマクソン真っ青なダンスとヒュージャックマンの満面の笑みをふりかけることで好意的な人たらしミュージカル映画に料理できるという一つのサンプルになった。こ>>続きを読む

鰐 ワニ(1996年製作の映画)

4.2

キムギドクという天才監督がこの世に誕生した映画。

鰐と呼ばれる男。ガムを売る少年。機械に強い爺。身を投げる女。奇妙な4人のホームレス共同生活は川のほとりの橋の下で営まれる。
鰐は汚い水の中を自
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イグジステンズ(1999年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

我がカルトマスター・デヴィッドクローネンバーグ監督渾身の中途半端な一作。軽い。底が浅い。監督独特のアングラ感も薄れた。劣化版ヴィデオドロームになってしまった。

としても私はクローネンバーグに洗脳
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ナイロビの蜂(2005年製作の映画)

4.6

最初、ジャスティンは実直だが主体性が無い。健気にテッサの軌跡をたどっていくが頼りない。テッサの本質に迫っていく過程で彼は彼の本来を獲得していく。

信念を持ち果敢に散る闊達な妻をもってして、やっと見
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SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)

1.9

古い方のテレビアニメと古い方のアニメ映画全作を何回も観た私の率直な意見なのだけど。

実写化するという時点で非難囂々間違いなし。脚本だって誰がどこを切り取ったって絶対文句言われる。よくやったよみん
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.8

たくさんの批判がある映画。600万人のユダヤの方々が殺されたホロコーストをコメディにしていいのかとか。史実と異なり時代考証がめちゃくちゃだとか。生存者がどう思うのだろうとか。お前たち親子だけが収監さ>>続きを読む

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

2.9

 ビールを飲むときの「あー」と風呂に入るときの「あー」は同じ、というのは名言だった。

 お寿司屋さんドキュメント。「すきやばし次郎」という三つ星寿司店(一人3万円で予約一か月以上待ち)の店主、小野
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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

3.1

 未来のためにではなく、自分の存在のために突っ走る。そのラストシーンを待った。待った甲斐があった。

爆裂都市 BURST CITY(1982年製作の映画)

2.6

「セル・ナンバー8」は日本映画史上に燦然と輝くロックナンバー(まさかカバーだとは知らなかったけど)。

神ムービーだよ。首がとぶんだぜ。

高校大パニック(1978年製作の映画)

2.5

いやいや何てったって浅野温子の美しさ。これがぶち抜いちゃってもう他のことが考えられない。すまん。

アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

壊れる愛もいい。

時間をかけて失っていくのも愛の形。マンネリは避けがたいもの。お互いに納得して別れたのに。

途端に後悔する。もう2度と戻らないと突っぱねられてうろたえる。いやいやそんなことはな
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.0

誰だ、予告編が全てだなんて私に言ったやつは。面白いではないか。

ツッコミどころ満載。気の利いたカットイン迷彩。お涙頂戴全開。テレビなんかじゃ味わえないレベルの映画の魔力がこれでもかこれでもかとて
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クリムゾン・リバー(2000年製作の映画)

2.5

一生懸命推理しても最後にあれではついて行けない。

しかし考えようによっては「途中までだとしても」まずまず猟奇的な味付けをして魅力を持たせたのはよかった。フランスの片田舎の大学とか小さな町とか血の繋
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.1

スラムドック。

クイズミリオネアばっかり先行していて(みのもんたばかり頭に浮かんじゃって)スラムドッグという言葉の意味を考えていなかった。単に貧乏な青年がミリオネアで大金を獲得する話だと安易に鑑
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キャリー(1976年製作の映画)

4.5

 母に愛と理解を求めた。ささやかな青春の喜びを希望した。どこに罪があるのか。孤独ないじめられっ子で他人にがっかりしたりされたりすることに慣れている主人公のさらなるサッドストーリーにやるせなさがとまらな>>続きを読む

おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.0

私は地球最後の日はセックスしていようと思っている。主人公はそこまで悩む必要はないのでは。

お葬式の良さをうまく描いた。

自分の中の故人への思いを他の人となんとなく比べてしまう。故人と周囲の人
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ダークタワー(2017年製作の映画)

1.5

長文。

とにかく空気感がない。空気感。背景。世界観。雰囲気。ムード。佇まい。趣。オーラ。情調。匂い。

キング映画にはほとんどの作品に共有したりリンクする何かがある。町、デニーワイズペニーワイ
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.6

 二度泣いた。一つはブレンダが別人のような笑顔で素晴らしい歌を披露し夫に抱きつくシーン。もう一つはヤスミンがルーディの訪問を着替えないで受け入れるシーン。この二つの場面に涙する私のような人間もいると思>>続きを読む

U・ボート(1981年製作の映画)

4.9

ウォルフガングペーターゼン監督の珠玉の作品。名作多しと言われる潜水艦ものの頂点にそびえ立つ大傑作。ディレクターカット版は未見。

快進撃を続けてきたドイツ軍の兵器の一つUボート。そこに乗り込むのは
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スペイン一家監禁事件(2010年製作の映画)

3.7

ただのB級映画だと思っていたら足をすくわれる。

家族拘束もの。家に侵入してきた輩たちに好きなようにされてしまう。物語はきっぱりと進む。そこに起承転結なんかない。家族は次々に同じベクトルに叩き潰さ
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.2

私的なことばかりで申し訳ない。

小さいときにテレビで観たクレイマークレイマーは「フレンチトースト」の映画だった。

先日ブックオフで本作がとても安い値段で売っていた。何気に買ってとても久しぶり
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

4.1


安易な動機からヘロインに手を染める人たちの壮絶な中途報告。あくまで中途報告でしかない。彼らには今後想像を絶する中毒と離脱地獄が待ち構えているのだろう。

精神の崩壊、暴落の描写が凄まじい。とても
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ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ(2005年製作の映画)

1.1

これは面白くなかった。サスペンスとして成立していない。伏線の作り方の基本が外れている。

ロバートデニーロも晩節を汚すのはいい加減にした方がいいのではと強く思ったのを思い出す。デニーロが悪い演
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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

4.1

 ブラーにスウェードにプライマルスクリームにストーンローゼス。俺の青春だ。全部CD持ってるよ。

 かなり狙って選曲しているに違いない。まず劇中歌によだれがたれてしまったとは。登場人物の年代にがっちり
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21ジャンプストリート(2012年製作の映画)

4.0

どんなルートでもいい。この映画にたどり着いた人、おめでとう。

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.0

前作が颯爽とスクリーンに現れたことから期待値を上げてしまった。多少失望。前作を伏線にすることに縛られた感。新しい登場人物へ潔くバトンタッチしたと思えばいいのかもしれないが、前作への思い入れと新鮮味>>続きを読む

八甲田山(1977年製作の映画)

3.1

「天は我々を見放した」天じゃないよ、上官が部下を見放したんだよ。

当時の日本軍は、よりタフな負荷さえかければ人間はもっと強靭になると信じて疑わなかったのだろう。実直な軍人たちが命令を断るわけにもいか
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.5

故相米監督の大傑作。 

台風が過ぎ、青空が広がる朝が来ると、あの高揚感も何もかもが次第に薄れていく。たぶんあの後少年少女たちは何もなかったように鬱屈した日常に戻っていくんだろう。誰一人三上君の死
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