たつなみさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

たつなみ

たつなみ

映画(555)
ドラマ(6)
アニメ(0)

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

主演が桜井日奈子と間宮祥太郎、そしてこのジャケットと、イメージはいかにもよくあるラブコメっぽいが、『恋愛映画』という陳腐なカテゴリーに入れてはいけない位の素晴らしい傑作だった。

これは4人の少女たち
>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ウチは一人っ子だからマーロ程じゃないにせよ、家のことをぜーんぶ一人でやってくれるヨメさんってスゴい。
(ホントありがとうございます)
結局タリーっていうのは若き日のマーロ自身だった…って話だけど、これ
>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.5

『キムタクとニノかぁ…』という偏見全開で観始めたが、開始15分で見応えのある骨太な人間ドラマであることが良くわかる。
(そういう意味では主演2人がジャニーズ事務所という段階で損をしている作品とも言える
>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

5.0

2回目の鑑賞。

単純に面白くて笑えるだけじゃなくて、園子温流の映画愛をひしひしと感じる。
ブレイクし始めた二階堂ふみがめちゃくちゃ可愛らしく、若き日の星野源の扱いがあまりにもアホらしい。
それと、長
>>続きを読む

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.0

これはなかなかの良作。
グロとかスプラッター描写が殆どないのは期待外れだったけど結構楽しめた。

脚本はちょっと後付け感があるけど考えられてるし、ハイメ警部の演技はなかなか渋くてカッコいい。
特に彼が
>>続きを読む

ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

2.5

『ブロリー』というのはどうやら映画オリジナルのキャラらしいから、知ってる人からすると悟空やベジータを上回る強さっていうのは納得なんだろうな。

でもジャンプ連載時からの原理主義者の私からすると『?』の
>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

遅ればせながら大林宣彦監督追悼鑑賞。
そう言えば子供の頃よくテレビで角川映画の予告編を観たもんだ。

『アイドル映画』というジャンルとして考えると大成功の作品だと思う。
全編とにかく原田知世の魅力に溢
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0

一作目でちゃんと終わったと思ってたのにこんな強引な手段で続編を作るとは!
一作目とセットで観ると凄く面白い。

ハッキリ言ってSF設定は全く理解が出来ない。
何かもっともらしい事言ってるけど矛盾だらけ
>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

-

コロナ禍により映画界が大打撃を受けているこの時期、上田監督が敢えて本作を作った理由を考えるとスコアを付けること自体が野暮というもの。
でも正直映画としては微妙。

『カメ止め』の超大ヒットによって主要
>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

5.0

何て物語を考えるんだ…。
こんなに残酷で、恐ろしくて、辛い作品を初めて観た。
全編息が詰まる位の緊迫感の連続。
「もう勘弁してください…」と常に思いながらも物語に引き込まれてゆく。
不穏で先が読めない
>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

日常を繰り返す事ができる幸せを改めて感じる一作。
ただパターソンが過ごす日常を描いているだけなのに、不思議とずっと観ていたくなる。

平凡で退屈だと思える毎日の中にもちょっとずつ変化があったり、まるで
>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

4.5

とてつもなく恐ろしいホラー映画を観た。
全編常に重苦しい空気が漂い、徐々に地獄に引き摺り込まれてゆく様な緊張感で息苦しさすら感じた。
二度と観たくないけど映画としてはとてつもない傑作だと思う。

現在
>>続きを読む

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたり(1985年製作の映画)

3.5

ふざけた邦題とは裏腹に意外とちゃんとしてる作品。
死霊カンケー無いじゃん。
それにしてもラヴクラフト原作とは知らなかった。
ちゃんと見せるべき所は観せてくれるし(おっぱい含む)、コメディチックで笑える
>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

1.5

『逆詐欺映画』と言われて話題になっていたので実は気になっていた作品。
おじさん一人で映画館に行く勇気がなく鑑賞を諦めていたが、この度Amazonプライムにて鑑賞。

……やはり私の様な血と殺戮を好む人
>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.5

ラース・フォン・トリアーだから絶対に胸糞悪くなる…と思いつつもつい観てしまった。
けど本作はこれまでと違ってジャックという絶対的に受け入れられない殺人鬼が主人公なので、結構突き放した目線で観られる。
>>続きを読む

星に願いを(ゆうばりバージョン)(2019年製作の映画)

1.0

『夏のホラー秘宝まつり2019』で公開された作品。
テンポは悪くて冗長だわ、やたらと入れてくる音楽がやかましいわで全然面白くない…。
レンタルしなきゃ良かった。

この佐々木勝巳という監督はスプラッタ
>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.5

白石和彌監督にこの豪華キャストって事でハードルを上げすぎたかもしれない。
正直言って私はノレなかった。

伏線を張りまくってサスペンス的な展開になって行くのでそれなりに引き込まれるが、終盤のタネ明かし
>>続きを読む

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

4.0

『高橋ヨシキのシネマストリップ』で紹介されていた作品。
ヨシキさんオススメの映画ってどれもホント刺激的で面白い。

”史上最低の駄作“と言われている『The Room』というカルト映画の裏側と、自腹で
>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

4.5

目を背けたくなる程の『喪失』と最後の最後に希望を感じさせる『再生』の物語。
素晴らしかった。

とにかく主演の香取慎吾の存在感が秀逸。
よくぞ彼をキャスティングしたと思う。
彼が演じる郁男は寡黙で共感
>>続きを読む

王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

4.0

話は平坦で大きな盛り上がりに欠ける。
でも今観てもとにかく作画がスゴい!
これをセル画で1枚1枚描いていたなんて驚異的。。

当時無名の新人だった庵野秀明、貞本義行、山賀博之といった製作陣の才能溢れる
>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

イマイチなのは分かってる。
それでもターミネーターにシュワちゃんが出るなら観ない訳にはいかないじゃないか!
ジャッキーと言えば石丸博也、スタローンと言えば羽佐間道夫、そしてシュワルツネッガーと言えば玄
>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

スゲー怖くて面白い。
日本人にはピンとこない伏線が幾つもあるけど、単純に『ドッペルゲンガーもの』として話の筋を追ってるだけでも戦慄を覚える。

もう一人の自分が自分に成り代わろうとするって話は良くある
>>続きを読む

ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷(2018年製作の映画)

2.0

ウィンチェスターハウスは昔荒木飛呂彦の『変人偏屈列伝』っていうマンガで初めて知った記憶がある。

”ずーっと増築し続けてる家”っていう題材は面白いけど、このエピソードを長編映画として作るにはかなり苦し
>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

4.0

思春期の頃の自意識過剰な感じとか、大きな流れに染まっていくことへの苛立ちがもの凄く良く表現されている。
井口昇の繊細さが光る良作。

何か難しげなモノを読んで賢くなった気になったり、『自分は人とは違う
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ラジオで町山智浩さんの紹介を聴いてとても観たかった作品。

『恋愛物語』として観ると全く共感出来ない点だらけだし、ハッキリ言ってただひたすらフラストレーションが溜まる話。
だが、町山さんの解釈に従って
>>続きを読む

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

今年は『閃光のハサウェイ』が公開されるということで数十年ぶりに鑑賞。
子供の頃の思い出の作品ということで敢えてスコアは無しで。
(想いが強すぎて長文になってしまいました。ご容赦ください。)

『人と人
>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

5.0

素晴らしい。
間違いなく今年ベスト級の作品。
『音を楽しむ』という原初的なことがこんなにも心を動かすなんて!
しかもコレ全て手書き!?
凄すぎる! というかアタマおかしいよ!(褒めてます)

大橋裕之
>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

Q.タランティーノの作品って本当にどの作品を観ても『没入感』が凄いと感じる。

全く話の筋とは無関係な駄話とか、登場人物達のだらしない仕草を敢えて描くことで、『映画』という架空の世界にもの凄い親近感が
>>続きを読む

劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

3.0

遅ればせながら新年明けましておめでとうございます⛩
2020年も宜しくお願い致しますm(_ _)m

新年最初の作品はなんかホッコリしたいなぁ…と思い、アマプラで本作をレンタル。
率直に言うと何とも不
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

2019年ラストレビュー。

予告編やポスターヴィジュアルのスタイリッシュさとは真逆の作品。
ハッキリ言って爽快感は皆無。
でもこれ程感情移入してしまう作品はなかなか無い。
特に主人公グループの犯行後
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

とりあえずJJお疲れ様。
あれだけ前作でメチャメチャにされた物語をよくぞここまで見事な着地に導いてくれたと思う。
そう、スターウォーズとはスカイウォーカー家の物語でもある。
こうでなくては!

冒頭の
>>続きを読む

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.0

これはホラーではなくサスペンスだな。
『世にも奇妙な物語』にありそう。
恐ろしいシーンは殆ど無く、どちらかと言うと主人公の成長を楽しむ感じ。

いわゆる『タイムリープもの』の王道のストーリー展開なので
>>続きを読む

東京残酷警察(2008年製作の映画)

1.0

なんだこれ最高かよ❗️
これぞ『ジャパニーズグラインドハウス映画』‼️
これこそ”敬意を込めた1点“にふさわしい作品❗️
大好き‼️ オールタイムベストに入れたい位好き❗️

あの『片腕マシンガール
>>続きを読む

ゴーストマスター(2018年製作の映画)

3.0

序盤から素晴らしい展開だったのに中盤以降の失速感がとても残念な作品。
でもあの『壁ドン』は最高過ぎる!
あれだけでも料金分の価値はある!

予告編やアオリ文句からして映画への愛情が最大のメッセージなん
>>続きを読む

爆裂魔神少女 バーストマシンガール(2019年製作の映画)

2.0

まさかのリメイク作品という事で期待して鑑賞したが、前作の『愛すべきバカらしさ』が感じられなかった。
前作は敬意を込めて1点のスコアだったが、本作は純粋にイマイチの2点。

監督が小林勇貴という事で、前
>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

5.0

こんなに面白いとは思わなかった!
これまで観た実録犯罪モノの中でもベストかもしれない。

正に日本版『グッドフェローズ』。
警察の人事評価が『ノルマ制』というのも呆れるが、諸星(綾野剛)はノルマをこな
>>続きを読む