つかれぐまさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

つかれぐま

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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

5.0

22/11/1@gdcs池袋
IMAXレーザーGT

合計9時間超!を完走。
もうこれは映画史上最高の3部作。およそ地球を舞台にした1次創作で、本作を越えるのは不可能と思える壮大な叙事詩「人間のあけ
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

22/10/25@調布#1

マ・ドンソクをマ・ドンソクと闘わせたい。ターミネーターのT-800とT-1000が最後に共闘したら・・。

そんな妄想を叶える夢のような3時間。

前作『バーフバリ』は越
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ロッキー(1976年製作の映画)

-

美しいお伽話だ。
そんなあり得ない話のまわりを、現実という細いロウソクの灯で囲む。灯が一本ずつ増えていき、最後には人の心を暖めてくれる。寒くなるこの時期に見直したい名作。

「熱くなれる」シリーズにあ
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.5

22/10/20@gdcs池袋#12
IMAXレーザーGT

友情と自己犠牲というテーマに惹かれた。これはサバイバルと勇気の物語であり、人類がさらに前進するための、最後の抵抗を描いた作品だ。
ーbyピ
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

-

【貴種流離譚ではあるが】

ちゃんと観るのは初。
好意的に見れば、シンバが視野を広げて戻って来る「王の帰還」なんだけど、現代のスタンダードで見れば看過できない部分が多い。

善悪二元論に基づいた復讐の
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

-

【狼男@マーベル】

『ラブ&サンダー』が期待外れだったせいか、憑き物が落ちたようにMCUへの興味がなくなっている。「夏の間に」と思っていた大量のドラマを見ることもなく秋風が立ち、結局『ホークアイ』を
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

-

【ピクサー大丈夫?】

ピクサー作品といえば脚本に定評がある。複数のストーリーラインが流れ、その表裏関係が終盤に逆転したり、ラインは一本でも、子供の視点と大人の視点とで見え方が変わったり。そういう技巧
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

-

【昭和特撮世代、感涙!】

『ゴジラvsコング』などの「モンスターバース」作品がアメリカ伝統のパニック映画的であるのに対して、本作は日本特撮作品の手法で成り立っている。それも昭和の。

前者しか知らな
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

-

【天才は諦めない】

ナイーヴな数学者に粗野なラッセル・クロウを配役。精神疾患という題材。少なくない事実改変。こんな冒険仕事をよくぞまとめたものだと思う。ロン・ハワード凄い。

若き日の数学者ジョン・
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

-

「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」

これは1999年に発表された<計画的偶発性理論>というキャリア構築理論。変化が激しく、思うようにキャリアを描けないことが多くなった
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

無駄なく単純明快で短尺。
配信作品の理想かも。

第一作の暑苦しいジャングルとは真逆な、静謐な森が舞台の神話的演出にワクワクした。女性解放、先住民族へのリスペクトと、しっかりポリコレ要素が入っている。
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

-

公開時に観ていれば楽しめたかも。何度も擦られたテーマに新鮮味が・・本作以降、実に様々なタイプのヒーロー映画が作られてきたんだなあ、と改めて思う。時の風雪に耐える強度はなかった。ヒーローたちの「人間的」>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

22/9/28@gdcs池袋#12
IMAXレーザーGTフル

【改訂版】いいね&コメント下さった皆さんすみません。

1か月前に鑑賞して以降、モヤモヤとした☁が頭から離れず。やはりIMAXで観ねばと
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

-

【雪山小屋の八悪人】

70mmワイドでありながら、ほとんどは山小屋の室内劇という変なスケール感。なるほど狭い山小屋を広大な北米大陸に見立てる「小さいようで大きな」、同時に「大きいようで小さな」話かな
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

5.0

22/9/21@gdcs池袋#12
IMAXレーザーGT

【あつまれ 旅の仲間たち】

初見。なんという壮大さ。
世界観に没入したあまり、終映後の👏に言い知れぬ感情が湧き上がる。

無垢なホビット、
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

-

痛すぎる。ダサすぎる。
一周回ってカッコいい。
ちょっとだけ。

ラッパー(本業)で映画評論(副業)のライムスター宇多丸氏が絶賛するのだから間違いない。埼玉というより北関東の某市から「世界を目指す」若
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

-

【英雄を演じた男の物語】

『ハートロッカー』のような緊迫感もいいが、無骨なテキサス男の内面に迫り、その本当の姿をなんとか抽出しようとする。本作の良さは、そんなイーストウッド御大の優しさかな。

クリ
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セブン(1995年製作の映画)

-

【神なき世界】

衝撃のラスト。デヴィット・フィンチャーは「どうせ映画は忘れられる。ラストだけでも記憶に残したかったから」と言うが、それは謙遜というもの。作品を有機的構造にまとめる意味深い結末では。
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

-

【オタク趣味の露悪】

評論家絶賛だが、私には良さが解らず。ダークな世界観を貫いたのは分かるが、ここまで鬱なエンディングにする必要はあったのだろうか?ファンタジーには夢があって欲しかった。

あの妖精
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シン・シティ(2005年製作の映画)

-

"COOOOL!"

コミックの色使い、コマ割り、質感を忠実に実写映像化。こういうのが「アメコミ映画」であって、MCUは「アメコミを原作にしたドラマ映画」。もちろん両者に優劣はない。

意外にも美しい
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アメリ(2001年製作の映画)

-

【エスプリ】

「アメリ・プーランの素晴らしい運命」が原題。お洒落で不条理で完璧な画面設計が作り出す世界は、仏語の「エスプリ」が意味する所そのもの。米国人ウェス・アンダーソンもきっとこういうの作りたい
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お嬢さん(2016年製作の映画)

-

幽閉された者の解放と復讐。

監督の出世作『オールドボーイ』と同じテーマだが、より複雑なプロットを持つ本作は、時系列組み変えによるサプライズや大胆な性的表現でエンタメ要素がアップ。

全世界で公開され
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13人の命(2022年製作の映画)

4.0

【人間すげえ:洞窟編】

タイの洞窟に少年たちが閉じ込められたこの事件。そういえば最後どうなったのか?報道が徐々にトーンダウンしていったのが今にして思えば不思議だが、なるほどこういう事情だったのか!
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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【ストレートに脳に届く】

安易な自己肯定にすがらず「限られた人生をどう生きるか考えろ」。タイラー(この映画そのもの)から主人公(我々観客)への問いかけは第四の壁を越える。

賛否両論上等!な挑戦的作
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

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【戦争のない世界線】

昭和30年代の日本の田舎。自分が生まれる前の話にも関わらず郷愁を誘う再現度だが、一点だけあるべき描写が欠落している。それは戦争の傷跡だ。

当時は未だ戦後復興の過程にあり、しか
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

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【ジャンルの坩堝】

モンド、ホラー、SF。様々なジャンル映画のジャンクション。映画として破綻しないか?にハラハラさせられ、壊れそうで壊れない奇妙なスリルを味わう。

芸術性でなく暴力性でカンヌ受賞。
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

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実はコーヒーが美味しく見えないので、そこには期待しないこと。どれも煮詰まっていそうで、登場する大の大人が皆、砂糖をガバガバ入れているのが、そうしなきゃ飲めない代物である証左。だがジャームッシュという作>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

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最高のジャーナリストは、
最低の母親だった。

シリアの内戦。最後まで政府に抵抗を続けた医師とジャーナリスト(本作の監督)のカップルとそこで生まれた娘が中心のドキュメンタリー。

医師は同志たちの命を
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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【時間セレブたち】

たった90分で高い満足度。タイムリープ⌚ラブコメ💘という王道ながら、定番外しの楽しさがぎゅぎゅっと詰まっている。

無限の時間を得た「時間セレブ」がどう振る舞うのか?登場する3人
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はちどり(2018年製作の映画)

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【蜂から鳥になる話】

多くの人には、過去の辛い体験をプラスに変換する妙な習性がある。「あの厳しい○○が今の自分を強くした」的なそれ。本作は監督の自省的な話でありがら、そんな視点には立たないのが面白い
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

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【一つの大義の為に】

ノルマンディの死闘を生き延びたミラー隊。次の任務は一人の二等兵を探し出し帰国させること。その意味はどこにあったのか?

ノルマンディ上陸作戦に冒頭30分余の尺が割かれる。歴史的
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

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ジム・ジャームッシュの『パターソン』が7日間のルーティンを描いたように、本作は7年間のそれ。ふわりとした手触りのようで、よくよく計算された緻密な仕上がり。

そんなコントロールされた作品世界に、あえて
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

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アメリカ人のアイデンティティである「自由」。それを語るのは称賛されても、本当に自由に生きることは許されない。だからといって「自由に生きる」者を殺す自由はない・・(以下禅問答)。

今日まで延々と続く分
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アポロ13(1995年製作の映画)

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【あの名作の反転】

『2001年宇宙の旅』にインスパイアされた作品は多いが、本作もその一つ。劇中のトム・ハンクスの台詞にも、作品名がメタ的に登場しており、ロン・ハワードが意識していたことは間違いない
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

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@映画館(公開時)
ザ・夏休み映画な楽しさ。
設定をつなげることが目的化したシリーズが多い中、その辺は適当にして、良きエッセンスを抽出したようなエスプレッソ続編。ラプトルとバイクの並走🦖🏍なんて、夢の
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プレデター(1987年製作の映画)

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1985★コマンドー!
1987★プレデター!!
1988★ダイハード!!!

これ全てジョエル・シルバーという同じプロデューサーによるもの。いずれ劣らぬ男性ホルモン過多の暑苦しい作品だが、その後のア
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