マイケルムーアのヒラリー応援演説会を映像化しただけですが、必死に訴える監督と、色んな反応を見せる聴衆のドキュメントではあります。
いつも以上に数字などの根拠は少なく、客観的な他者のコメントも皆無なた>>続きを読む
当事者にきちんと直撃する取材精神と、結果取れているコメントのドキュメント感が素晴らしい。総括としてチャールトンヘストンに全ての疑問をぶつけ、引き出した「人種」発言。NRAの底の浅さを露呈したようだった>>続きを読む
アリソン・ローマンかわいいなと思っていたら、当時21歳と知ってそれが一番衝撃だった。
オチは読みやすい話ですが、丁寧かつテンポ良くサクサクと進むので退屈しなかったです。父娘の家族もの、コメディ、サス>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭の手際の良いキャラ紹介からして、やっぱり上手い監督。
夢オチなのにラストがどうでも良くならない脚本。怪し過ぎるレイリオッタすらミスリードに使うのはやられたと思った。背中の傷はシックスセンスを連想>>続きを読む
1周目は話の方向性に着いて行くのでやっとで消化不良気味だったが、筋が分かった2周目はめちゃくちゃ良かった。メタファーだらけの短編小説のような印象。
気付いた時には自分を想ってくれていた人はいない、そ>>続きを読む
2つのショッキングな死のシーンではエレファントばりの長回しが使われるが、基本的には実際の資料映像を交え、ドキュメンタリー風に進む。
ミルクを美化し過ぎず描こうという印象。ショーンペンの演技はとても良>>続きを読む
最後のジェダイで落ちた気持ちを取り戻そうと鑑賞。
長回しの殺陣シーン素晴らしい。色んな構え、色んな間合いの取り方。馬上でビシッと刀を構え、姿勢を崩さず追いかけまくる三船敏郎。最後の逃走は西部劇を思わ>>続きを読む
自分が何者かも分からないまま、生きるヒントを受け取る幼少期(Little)
アイデンティティが確立し、社会との軋轢を自覚する青年期(Chiron)
社会で期待される役割を演じ、自己を抑圧する成人期(B>>続きを読む
今の感覚からするとやり過ぎに感じる表現もあるが、基本は反戦・反権力・反体制のメッセージが込められたブラックコメディ。ベトナム戦争真っ只中の公開当時からすれば、ドロ沼の現実すら笑い飛ばそうとするアルトマ>>続きを読む
チャイナタウンのような陰謀、ノワール風味をまぶしたコメディアクション。色々詰め込んでいるがちゃんとまとまっている。
ライアン・ゴズリングの安い笑いが最高。ちゃんと父としての顔もあって、不謹慎ネタだけ>>続きを読む
コメディタッチの家庭崩壊もの。やってることはホームドラマなのに、撮影が非常にパキッとしているのでカッコいい作品に仕上がっている。
歪なほど美しい赤、古い車、チアリーダー…。対照的にリッキーの部屋や風>>続きを読む
昭和初期の和と洋が混ざり合った耽美でレトロなエロ。お嬢様がシーツにくるまりながら走り去る冒頭シーンでコメディだと確信。片言日本語の応酬がじわじわ来る。この面白さは日本人じゃないと味わえない。
絵に頼>>続きを読む
IMAXで鑑賞。
スケールが小さく感じた。スカイウォーカー家の物語からの脱却、平凡な人々を主役に据えたいのは分かるが、残されたメンツに不安ばかりが残る。
フォースの覚醒は旧ファンへの接待もそこそこに>>続きを読む
今作の舞台である1977年は、ロンドンパンク発祥の年であり、未知との遭遇の公開年でもあります。宇宙ー初恋ーパンクー現実逃避という形式から、ET的な「喪失と成長」へと転がっていくある意味王道な展開です。>>続きを読む
ゴジラ映画の中には、X星人や怪獣同士が大乱闘を繰り広げる、リアルとは程遠い作品もある。日本の実写でそれを続けるのが苦しいのは明らかで、そっちの路線はハリウッドに譲るしか…と思っていたが、なるほどアニメ>>続きを読む
相当な警戒感とハードルを上げて見始めたにも関わらず、2人が心通わせる描写にどんどん引き込まれ、油断したところでガツンとしっぺ返し。終盤は「最悪だ最悪だ」と呟かずにはいられず、完全に監督の狙い通りに心を>>続きを読む
映像美は見事だし、テーマは超真っ当だけれど…お話自体は淡白に感じた。小綺麗な世界観に入り込めなかったというか。映画館で見たらもう少し良かったのかも。
見せ方的に「世界を知ろう」が強調されすぎていて、>>続きを読む
文字通り「煙に巻かれる」が、筋ははっきりしていて、ラブ&ピースな60年代に取り残された孤独な男が、70年代的「政府と産業」に飲み込まれかけたヒッピーを救う話。
話の進め方自体は、ゼアウィルビーブラッ>>続きを読む
作られたショーでありながら、体の痛みは現実。ファンの欲望が、この倒錯したエンタメを突き動かしていく。
プロレスもストリップも、例えば日本のアイドルなんかも、同じ構造なんだろうなと思いました。業界内で>>続きを読む
IMAX3Dで鑑賞。
前から思ってたんですが、ライアン・ゴズリングの真顔がとても良い。思慮深さと間抜けっぽさ・人間っぽさが同居している。
1作目の後世への影響の大きさと硬派な作風を思えば、陳腐化せず>>続きを読む
世界一合理的なはずのNASAにも非合理な差別があったという話。
ガラスの天井ならぬ「ドア」による締め出しと開放。小便のくだりは最高だった。
自身の能力と結果で非合理に立ち向かう話だが、「計算」とか>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
抑制の効いた映像と音響でゆったりと楽しめる。ガスヴァンサントの映画は生理的に気持ち良い。
知的だけどちょっと頭でっかちで、服のタグを外し忘れるボンクラで、でもすごく真面目なサラリーマンをマット・デイ>>続きを読む
邦題と裏腹に「悪とは◯◯である」という定義は示されない。追い剥ぎや腹ペコな貪欲さといった「悪」は垣間見えるが、結局それも悪の一側面でしかない。
「コイツが一番悪い」という黒幕がいない。あまりに凡庸な>>続きを読む
苦手だったジャンプで戦車を飛び越え夜の戦場を疾走する場面で涙腺が。
動物モノは会話が少ない分、映像で見せるシーンが増える。その性質を理解してきちんと撮れば良い映画になるんだなあと改めて思いました。>>続きを読む
「真実の行方」に似てると思った。あっちは戯画化された「オチ」に萎えてしまったけれど。勝利至上主義の弁護士の顛末なんかそっくりです。
是枝監督初の法廷もの。専門用語が飛び交う会話をいかにいつもの自然さ>>続きを読む
ハンスジマーの体感型ミュージックビデオ。お馴染みのブオォンが座席を揺さぶる勢いで大活躍。家で見てもイマイチだろう。
例えばラスト近くで、金属がカンカンと牧歌的に鳴るシーンがあるが、それすらちょっと怖>>続きを読む
評価高かったので気になって鑑賞。めっちゃ大沢たかおだった。
全年齢向けでゾンビ映画のいろんな要素を楽しくつまみ食いできる。ジャンルものとして堅実。
車内で動きが制限されるため、アクションはあんまり>>続きを読む
グラン・トリノより後のイーストウッド作品はほとんどそうですが、大きなテーマに対して絶妙な省略を交えつつ、明確な答えは提示せずに終わるのに、合間合間のドラマはきっちり重厚なので全体のクオリティは高い。>>続きを読む
終わらない日常を望んでいた主人公が、タイムリープ経験を通して時は待ってくれないと知り、今を生き、未来に向かう決意をする(=青春の終わり)。
原作や大林版と全く違うテイスト・展開でありながら、固定され>>続きを読む
ギャレス版ゴジラが「焦らしすぎ」と感じた自分も、怪獣がこれだけ暴れてくれたら満足。この手の作品でネックになりがちな脚本や悪役キャラも、地獄の黙示録・ベトナム戦争テーマとのリンクのおかげで安っぽくなって>>続きを読む
前作で古代文明の説明に使っていた時間を、レギオンの凝った設定が徐々に明らかになる展開や自衛隊の描写に割けている。おかげでドラマとしての質が大幅に向上し、より硬派になった印象を受ける。何故殲滅戦なのか、>>続きを読む
曲が良いです。特にWig in a Boxが泣ける。孤独なソファーから少しずつ自分を奮い立たせていく。
単に「私を認めて!」と叫ぶんじゃなく、自らを客観視し、その時の思いを一つ一つ歌にしながら、自己>>続きを読む
粗いCGに棒演技、郷愁を誘う尾道の風景…角川アイドル映画という製作上の制約に大林監督の演出・作風がどハマりしている。受け手に与える印象をきっちりコントロールしている傑作。
過度に作られたノスタルジー>>続きを読む
毛抜くやつじゃなくて「藪の中」風の法廷劇。話の転がし方からして引き込まれる。
モラルハザードという舞台設定を立派な羅生門セットで整え、人間の醜さを藪の中エピソードで描き、ラストは羅生門に話を戻してオ>>続きを読む
「目の前にあるものが一番。そこに信念はない」。森監督の従来のスタンスからしても、結局はテレビバラエティを揶揄して放ったこのフレーズに集約されるのでは。その意味で、決して目新しい物ではない。
にも関わ>>続きを読む
コンタクトに成功するまでの描写が上手い。スピーディーにキャラ説明を進めつつ伏線を張り巡らせて、後半に回収しまくる。ゼメキス映画の構成の妙。あと冒頭の鏡のシーン、久しぶりに映像見て「えっ?」ってなった。>>続きを読む