シリーズ復活、平成シリーズの幕開け。昭和のヒロイックな作風から転じてあえて敵怪獣を登場させず、恐怖の対象としての側面を取り戻そうとしている。米ソの板挟みで意地を見せる日本、のような当時の時代感を映した>>続きを読む
近未来のデトロイト。警察を民営化し競争原理を煽るが、凶悪化する犯罪に手が回らず殉職者が相次ぐ。挙句には警察のストライキまで…。そんな中で24時間働ける警官ロボットを、というアイデアには必然性がある。完>>続きを読む
ライカ犬よりマシ。そう繰り返しながらも現実は確実に変わっていく。クリスマスプレゼントを断った母親は死期を悟っていた。犬は子供的な無邪気さでもあり、現実逃避の手段でもある。
美しい村に住む個性的な面々>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
どれだけ文句は言ってもゴジラである以上公開初日に行ってしまう。。
内容は理解出来るが単純に面白くなかった、が総評。客の心を掴むような工夫が感じられない。
人知を超えたギドラの設定と登場シーン、宇宙>>続きを読む
内省人と外省人の対立や閉鎖的な学校。貧富の差が学校での力関係に直結する。小明は親戚を転々としているから、ああいう性格?小四は外省人のエリートとしての期待を背負っている。日本による占領の残り物が内紛を誘>>続きを読む
久しぶりに強烈なの食らった。
作家とか編集者とか記者とか、そういう「他人の人生をつまみ食いする」仕事をしてる人はぜひ見た方が良い作品。
カポーティは虚実の入り混じった存在。社交界での表の顔と、同性愛>>続きを読む
知人の激烈なプッシュを受けて行ってきました。
終始感情を押し殺しているようにも見えたおっこが、溜めに溜めた不安や寂しさを爆発させるクライマックス。(「うり坊の体はすり抜ける」という設定を、わざわざあ>>続きを読む
早朝のニューヨーク、1人タクシーから降りるのは黒いドレスに身を包んだオードリーヘップバーン。手に持った素朴なパンとコーヒーの、ティファニーのショーウィンドウとの対比が効いている。思わず息を飲む完璧な滑>>続きを読む
IMAXで鑑賞。帰り道で思わず夜空を見上げてしまった。その時点で、最高の宇宙映画ではないかと思った。
本編開始前の、入場曲の不穏さにいきなりかまされる。一気に原始的な何かに触れる感じ。劇中何度か出て>>続きを読む
丸の内ピカデリーの爆音上映から帰宅直後ネトフリでもう一度見たが、2回とも曲が流れるごとにほぼ泣いていた。ここまで来るともはや生理反応、どうしようもない。ジョンカーニー作品はこういうテンションになってし>>続きを読む
音楽が生まれる瞬間の感動、セッションのワクワク感、歌詞に感情を乗せる展開など、ジョンカーニーの基本構造は今作からしっかり刻まれている。「反復からの変化」こそが音楽の根本だと思うので、出会いのきっかけと>>続きを読む
王の凱旋を劇場で見て以来9ヶ月ぶり。初めて完全版を鑑賞。改めて、「多少強引でも観客がノレれば良い」というバランス感覚で無駄な説明を一切しないのが気持ちいい。なんでもCGで出来ちゃう時代にどうやって観客>>続きを読む
白線を超えてしまった時、現実に迎合せずに自分はここまで戦えるのだろうか?
B級SFカルトの傑作。良くも悪くも中学生が妄想したようなアイデアだが、明るくサクサクと見れてしまう。白黒世界の見せ方、本質を>>続きを読む
アメリカンスリープオーバーでも感じましたが、もっとエモい、ストレートな話に出来るのにあえて突き放すような作劇。今作のような「カルト風」映画だって、ポップカルチャーの一つとして淡々と消費される宿命にある>>続きを読む
ピンクと青と黒ばかりの淡い映像は、ムーンライトの撮影監督と同じジェームズ・ラクストン。とても良い。最後に目の覚めるような赤を出すのも決まってる。
夏の終わりの大人になるための通過儀礼。その境界に立っ>>続きを読む
ハルクホーガンがすごくおいしい役を演じていた。ミッキーとの別れ、アポロとの再会、友情。全ラウンドをきちんと見せる最後の戦い。派手な見せ場が多くエンタメ路線に若干シフトしている。予算増のおかげか全体に作>>続きを読む
1974年公開の14作目。
メカゴジラがゴジラの皮を被って街を壊す。すっかり子供のヒーローとなってしまったゴジラに本来の恐ろしさを取り戻す、良いアイデアだと思う。
せっかくアンギラスから映画が始まる>>続きを読む
滑るような美しいカメラワークと長回しがサスペンスの原動力に。ドアの開閉が編集のキー。人形館以降はとにかく怖くて笑えた。幼い見た目のキャロル・リンレイとロボットみたいに整ったケア・デュリア、キャスティン>>続きを読む
ジョニーデップとディカプリオの演技に注目が集まりがちだが、ラッセ・ハルストレム監督の演出も相当に素晴らしい。
原題はWhat's Eating Girbert Grape。ギルバートを悩ませるもの、>>続きを読む
現実と妄想の区別がつかなくなっていく孤独で痛々しいオタク。「6週間交代」の下りや別荘訪問など意図的なミスリードがあるだけに、オチもかなり曖昧だ。
人の気持ちを理解しようせず、会話が噛み合っていないこ>>続きを読む
「クリストファーロビンがどんな大人になるか分からない」というラストの切なさがプーを語る上でとても重要だと感じている私的に、だいぶハードルを上げて見に行きました。あんまり予想は超えなかったかなあ…。>>続きを読む
カルト的な人気のあるニューシネマ。生きる意味を見出せない厭世的な若者が恋に落ちる。相手の女性の年齢が80歳な点を除けば、「卒業」と似たようなプロット。
偽装自殺連発、犯罪もしまくる反骨的でブラックな>>続きを読む
大衆化、陳腐化の一途を辿っていたゴジラに、初代のような恐ろしさとメッセージ性を取り戻そうと作られた1971年公開のシリーズ11作目。アニメやマルチ画面、時代感を反映したサイケな音楽やファッション、えげ>>続きを読む
秀作。癖を抑えた王道娯楽を目指しており(西部劇を意識したシーン作り等)、ギャングものなのに暗いノワールにならないのが実にデパルマらしいが、結局印象に残るのは乳母車とかバットとか廊下を這いつくばる所とか>>続きを読む
B級犯罪映画とアメリカへの憧れ。予算がなくても、会社の都合で30分近くカットさせられても、その状況を逆手に取りつつ「映画への情熱」でもって作品として成立させている。躍動感抜群のカメラがとても印象的。刹>>続きを読む
米国のどこかの都市に核爆弾を仕掛けたテロリストに対して、設置場所を吐かせようと非人道的な拷問をするサミュエルL・ジャクソンと、理性的に接しようとするFBI捜査官の葛藤。舞台立てはとても明快で、密室空間>>続きを読む
屈指の傑作です。
ホラーテイストな滑り出し。丁寧な遺体の描写や論理的な推理でリアルな緊張感を高めてからの、メガヌロン登場。民家にゴソゴソと入ってくるサイズ感といい、非現実と現実のミスマッチ具合があまり>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
3つのサスペンスを同時進行させて1つにまとめる話。序盤の展開は良かったが、話が広がってくると粗も目立つ。夜の街をジャンヌモローが徘徊する場面の美しさがずば抜けている。作中で2人が一緒に映るシーンは一度>>続きを読む
ストーリーをリバーフェニックスの生い立ちに重ねてしまう…。実際に恋人同士だったというマーサ・プリンストンとのやりとりが実に瑞々しい。実生活と俳優業が密接にリンクしていたリバーフェニックスらしい彼の代表>>続きを読む
ウインドリバーの影響で、じっくりとした西部劇が見たいモードになったので見てみた。
長く間を取っても死ぬ時は一瞬、という緊張感。3人出てきたと思ったら全滅し、4人出てきたと思ったら全滅する。どのシーン>>続きを読む
あーだこーだ書きますが、基本すごく良く出来たエンタメなのは間違いないです。
ダイナミックな動きができるヘレンをメインにしたことでアクションの幅が前作より広がっている。バイクアクションは最大の見どころ>>続きを読む
私が見た劇場クーラー効き過ぎで、身も心も震えながら見ていました。シンプルですが重厚、色々と語りたくなる良作でした。
アメリカの歴史と制度の隙間にある辺境の地。法に頼れないからこそ、現代まで自警団的な>>続きを読む
米国公開版を鑑賞。人間vsゾンビ要素は中盤までに消化しきる潔い構成。ゾンビ制圧後はショッピングモールで遊び倒す。欲求の最後はベッドシーン。照明の陰影がベッド上の男女の溝や虚無感を見事に浮かび上がらせる>>続きを読む
1964年公開の4作目。快作。
善玉のモスラと悪役のゴジラをはっきり分けたことで、傷付きながら戦うモスラの健気さやゴジラの恐ろしさといった怪獣のキャラクター付けに成功している(正直なんでモスラが人間>>続きを読む
逃げて逃げて逃げた先のラスト。人形劇を見る子供の表情との対比(是枝さんも影響受けてそう)。出産の話をするおばさんを見る表情からも、自分の出自に対する複雑な思いがにじむ。閉じ込められ、振り回されるアトラ>>続きを読む