良きものを拝見させていただきました。ある一つの美学の到達点で集大成。世界観が確立されているから野暮なことは言うな、これで良いんだこれで。クドカンやTBSドラマ班が長瀬智也を『俺の家の話』でああやって送>>続きを読む
イスラム教徒の描き方にヒヤヒヤする。これ観てて気付いたのはduolingoでアラビア語やトルコ語を学び続けることで私今イスラム圏の視座もちょっとずつ獲得しつつあるみたいで、英語というアスファルトの舗装>>続きを読む
モーツァルトの調べに乗せたヒロインのイメージビデオです。監督の監督による監督のためのフェチ動画詰め合わせ欲張りセットです。なのでストーリー部分や男優はAVのそれと大差ない扱いです。これカンヌで女優賞取>>続きを読む
「霊感の強い女」というものがさほど特別視されなく何の構えもなくその霊感の強さを話せるということが少し羨ましく思えました。そりゃまあ神司に選ばれてしまうと諸々煩わしいことがあるのも容易に想像つきますけど>>続きを読む
松浦理英子先生、本当にこれで良かったのでしょうか……?
まさかの二度目の映画化『ナチュラル・ウーマン』、最初の映画化の時に散々な目に遭った話は松浦理英子ファンの間では有名ですが、リメイクさせるぐらい>>続きを読む
月経というか初潮の描き方を観て「あ、これ女性監督だ」というのと同時に『たけくらべ』だ!ってなって、樋口一葉が描いたものって存外こういうことだったのかと蒙が啓かれた思いになった。あれスラムの話なんだよ。>>続きを読む
小津の『お早う』にもどこか通じるような世界観。クソガキがとにかくムカつく、だけど私もこのクソガキみたいなクソガキだったので身につまされる。
母と祖母が折り合いが悪いというより私の母は卑屈なスクールカ>>続きを読む
グッゲンハイム美術館のグッゲンハイムさんかと思いきやそのグッゲンハイムさんはこのドキュメンタリーの主役の伯父さんなんだそうでした。最終的に険悪な仲だった伯父さんの美術館にコレクション寄贈できてたけどこ>>続きを読む
馬凄い、馬。馬映画。ノーザンホースパークなんかではお目にかかれないような馬。騎馬民族のプライド感じる。めっちゃ金かけて馬用意してるの分かる。サラブレッドのような歪な存在ではなくて生活してる馬。日常生活>>続きを読む
私これロシアの話で主演がジェレミー・アイアンズだと思ってたんですよ。以前金田一秀穂先生が「ロシアでは辞書編纂は囚人(政治犯)の仕事」と仰ってたのが印象に残っていた割にどこかにオックスフォードは残って引>>続きを読む
私これ好き。カトリック女子校の部活とか寮生活覗き見してるみたいだった。まず部屋や廊下の至る所に十字架やキリスト教絵画やマリア像置いてあるのがわかる!懐かしい!って。あの病院、私の通ってた学校みたいだっ>>続きを読む
これは舞台作品の映像化なのか低予算が故の設定なのかよく分かりませんがほぼ老女と若い男性の密室劇。俳優の演技を楽しむタイプの作品で、物理と体育を教えていた元教師である女性の貫禄と若くて若さしか持ち得ない>>続きを読む
文明開化の音がする。『反則王』(2000年)があんな感じだったのに『箪笥』(2003年)はこれ。急激に垢抜けて夏休みに何があったの!?と噂される人みたいになってる。
何があったのってそれはもう200>>続きを読む
ああそうそうあの頃の韓国映画のイメージってこんな感じ、と懐かしさが募った。21世紀、ゼロ年代初頭の韓国映画。垢抜けず暴力の振るい方含め牧歌的なユルさ。曲がりなりにも平成に馴染んだ日本と違って未だ昭和の>>続きを読む
我らがランダルことスターリング・K・ブラウンが重要な役どころで出ているということで気になっていたのですが、我らこと『This is US』ガチ勢が楽しめるかというと非常に微妙なところ。家族の描き方など>>続きを読む
父と弟は文系陰キャのダメで嫌らしいところが煮詰まって佃煮になってて母は他責的な毒母。リリー・コリンズが不憫で不憫で。
何となくふわっと皆仲直りして大団円ってこれやらかした側がやらかされた側に自分に都合>>続きを読む
クライフ信者のシャンパンサッカー愛好家(であるが故に昨今のオランダ・フランス両国には言いたいこともあります)という立ち位置の人間が配信終了間近の映画で見つけてしまったのでレアル・マドリード所属ドイツ代>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
何も知らずに観始めたんですよ。そしたらやけに生々し過ぎかつドラマチック過ぎて逆にどうかモキュメンタリーであってくれ、モキュメンタリーであってくれ、モキュメンタリーでも怒らないからモキュメンタリーであっ>>続きを読む
キャメロン・ディアスは頭が悪いわけではないのに識字障害と計算障害があることで馬鹿にされ続けて自信が全くないところに、そのルックスがキャメロン・ディアスであるために欲望の対象とされてしまう、そして彼女が>>続きを読む
ヤクの売り方も足の洗い方も教える人カッコよかったな。でもあの人ああいう生活から足を洗いたくてチャンスとタイミングをうかがっていて、たまたま他人に恩を売れる機会が来たことだしこれ幸いとムショに飛び込んだ>>続きを読む
ジェーンとマイケルが長じてエミリー・モーティマーとベン・ウィショー !ここの解像度ヤバい。特にベン・ウィショーはあの子が大きくなったらこうなるしかないように見える。この人パディントンもやってるし英国本>>続きを読む
ここのお母さん、女性参政権運動の活動家、多分サフラジェットかと思うんですけど、この人めちゃくちゃいい人じゃん。チム・チム・チェリーを改めて聴いたら明らかにクレツマー音楽のフレーバーが強目で、ということ>>続きを読む
この題材、ホラー映画の文法で撮っちゃいけないでしょう。失礼にも程がある。しかるべき政治劇の文法で撮られるべきでしょう。せめて『キリング・フィールド』並の敬意は払おうよ。たとえば今だってウイグルではこの>>続きを読む
まずマット・デイモンの人相が悪い。ヤバすぎて何の先入観もなく見たらこいつ悪役だな、と即断しちゃうほどにヤバすぎてヤバい。役ではなくて本人の内面がこうやって露出してしまうの神木隆之介もだけど私生活でどう>>続きを読む
ホアキンをお兄さんと似てると思ったことはなかったんだけど、この映画はちょっと面影があるというか雰囲気が重なるところがあったな。このモデルとなった主人公自体の兄との関係をホアキン本人の持つ物語と重ねたの>>続きを読む
ロマコメの女王やってた頃のリース・ウィザースプーンはいつもどこか苦しそうで、それが気になっていた。リリー・ジェームズのディズニープリンセスが窮屈そうな雰囲気と近いんだけども、それでもどこかまた違うのは>>続きを読む
アメリア・イアハートの物語であるのと同時にどうやって「アメリア・イアハート」という偶像が作られたか、というプロパガンダの物語でもある。この人があの時代のアメリカで全国民のヒーローでありスターでありヒロ>>続きを読む
ダサい!ダサい!クッソダサい!オリバー・ストーンが絡んでるのが良くわかるダサさ!でもオリバー・ストーンだからさ、キムチ食べて辛いとか砂糖舐めて甘いとかアイス食べて冷たいとかそういうことだからさ、それは>>続きを読む
10年前か。手緩い。『パム&トミー』や『マイク・タイソン』が世に出てる今、ヒッチコックを描くならこんなに品良くさらっとまとめることはできないし、してはならない。性暴力加害や彼の妻からの搾取はもっとその>>続きを読む
2020年正月(コロナが騒がれる直前)、インフルエンザで寝込んでいたところ大学時代の同級生から突然LINEが。曰く映画観に行ったら予告編で流れた『ムーラン』の主役が私にそっくりだったと。そんなことを思>>続きを読む
最初っからこれをやれ。前作は私と犬猿の仲のはずの宮崎駿が思わず手を取り合って怒り合うほどにアンデルセンの『雪の女王』要素がなくて話もキャラクターも支離滅裂で破綻してたじゃないですか(常々宮崎駿のパター>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
あ!キム・ユンソクニキだ!と気付いたので鑑賞。良く出来ていたので特に突っ込むこともなく北九州監禁殺害事件の松永太を思い出しつつ素直に作品世界を楽しみました。ユンソクニキがこの事件というか犯人に執着する>>続きを読む
トッテナムのファン笑
ここ何気ないけど彼の所属する社会階層を如実に表していてサッカーファンはニヤッとするところ。そうかー、スパーズサポかーって。トッテナム地区の治安考えると舞台設定がよく分かる。
『>>続きを読む
スケールの大きな『名古屋嫁入り物語』的な実家vs義実家の争いからほぼワカンダ王国に展開していってなんか親子の世代間の争いが鎌倉殿の義時vs泰時と一緒のことになって最後だけ取ってつけたようにディズニープ>>続きを読む