ブタブタさんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

禁断の惑星(1956年製作の映画)

4.0

哲学的、思索的SFの先駆作品。
かつて高度な文明を持つも滅亡した異星人の惑星に消息を絶った移民団の調査にやって来るというストーリーはジーン・ウルフ『ケルベロス第5の首』にも似ていて、古典SF映画の傑作
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クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

4.5

『ゴッドパティークル』という仮題で長らく制作だけは伝えられていたクローバーフィールド第3作。

まさか予告編すら非公開、四月公開という嘘情報(?)迄流していきなりNetflix全世界配信という思い切っ
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氷菓(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

不倫する奴はみんなちね〰️〰️〰️〰️ヽ(・∀・)ノ

どうして 不倫をするのかな🎵
(妻と)けんかを すると するのかな
(妻と)なかよし してても するもんな
かあちゃん かあちゃん
よそのおんな
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ヘヴンズ ストーリー(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「廃墟」と「団地」

舞台や背景として団地が常に画面にあって、これは何故なんだろうと考えてもよくわからない。

光市母子殺害事件をモチーフとした「妻子を殺された男」と「家族を殺された少女」の関係、この
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、警官がフラナリー・オコナーの小説『善人はなかなかいない』を読んでいる。
この小説が『スリービルボード』という作品の世界観を表していると、町山智浩氏がタマフルの解説で紹介してました。

フラナリー
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(2015年製作の映画)

2.0

富野由悠季のガンダムは「理系」
安彦良和のガンダムは「文系」
凄く大雑把に言うとこんな感じ。

なので『the origin』は自分が見たかったガンダムじゃなかった。

ファーストガンダムのファースト
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

ドラマ版『ファーゴ』に対する映画『ファーゴ』は言わばシーズン0。
「コメディ」のジャンルに入ると書いてありましたが、とんでもなく恐ろしい話しだと思います。

感想に関してはもう皆様書かれてるので(笑)
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

原題『No Country for Old Men』

『もう古き者の国ではない』(意訳)
この「古き者」とは「善き者」とも取れると思います。
同じくコーエン兄弟監督による『ファーゴ』もごく普通の人々
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.0

「現代アメリカの神話」に於けるクリント・イーストウッドが「アメリカの正義たる存在」を演じた今のところ最後の作品。
最初の映画化企画の『ダーク・タワー』のガンスリンガー、ザック・スナイダーが企画し実現な
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黒執事(2013年製作の映画)

1.0

漫画実写化ダメ映画のはしりとも言える作品。
主人公に女性をキャスティングする時点で「ファン層」をわかってない。

ブレイク前の山本美月さんのドジっ娘メイドによる二丁拳銃アクションだけが唯一の見せ場でし
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グレートウォール(2016年製作の映画)

2.5

進撃の巨人もこの位の予算と規模で実写化して欲しかった!
スターシップトルーパーズで異世界ファンタジー風底抜け中華活劇アクション。

正直こういう厨二病世界は大好きのなのでいろいろ惜しい感じでした。
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.5

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ダメだこいつら(笑)

特にダメなのが親父・葛城清(三浦友和)実を言えば自分の父親にそっくりで思い出して悪夢を見る気分でした。
中華料理店で「麻婆豆腐が辛い()」と店員にネチネチ言いがかりをつけるシー
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ゴジラ(1954年製作の映画)

5.0

この第一作目の時点ではゴジラの行動原理も目的も正体も全てが謎。
水爆実験の放射線を浴び急速に突然変異と異常成長を遂げた、人類が未発見の大古の巨大生物。
恐らくは生殖機能もなく(又は必要ない)生物の第一
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ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)

1.0

『ゴジラ』の大ヒットを受けて僅か数ヶ月の突貫工事で完成した本作品。
なるほど酷い(笑)
例えるなら『ウルトラマン』のすぐあとにセブンも新マンも全部飛ばして『ウルトラマンレオ』の最後の末期の方をいきなり
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パターソン(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

パターソンの街に住む同じ名前のパターソン(アダム・ドライバー)の1週間。同じ「詩」がテーマの映画としてどうしても『エンドレス・ポエトリー』と比べてしまうのですがホドロフスキーとジム・ジャームッシュ、二>>続きを読む

殺しの烙印(1967年製作の映画)

4.5

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SEX×厨二病×アヴァンギャルド。
そして完全にシュルレアリスム。
『アンダルシアの犬』『皆殺しの天使』に並ぶ映画。
コントラストの強烈な陰影のモノクロ画面は構図がいちいち全部決まってる。
脚本は八人
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LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年製作の映画)

2.5

期待した分正直残念だった。
確かアニメ(又は原作漫画)『ルパン三世』第1作での石川五ェ門の初登場時は五ェ門は殺し屋組織のNo.3で殺し屋No.1のルパン三世を狙う―と言う『殺しの烙印』のプロット、これ
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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

4.0

“眼帯ルパン”のカッコ良さ。
モンキーパンチの原作、初期ルパンの絵柄と之また初期ルパンのハードさをリブートしたシリーズ。
『峰不二子という女』が正直、そのスタイリッシュさとアーティスティックな雰囲気は
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RIKI-OH/力王(1991年製作の映画)

2.5

陸王でなく力王。
原作はヤングジャンプに連載されていたスーパーバイオレンススプラッターアクション漫画。
刑務所に入れられた主人公がそこを支配する極悪人共を制裁する、それだけ。
特にストーリーは重要では
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ホテルコパン(2014年製作の映画)

1.0

ありきたりな話しでもいっぱい入れて物量作戦なら凄い事になると思ったのか?
詰め込み過ぎで消化不良を起こしてると思う。
市原隼人の立ち姿はいい。

DOG×POLICE 純白の絆(2011年製作の映画)

1.0

やっぱり皆見てない(笑)
感想はつまんない映画です。
犯人がボイスチェンジャー使って「さあゲームの始まりです」って言うのは禁止した方がいい。

ブライト(2017年製作の映画)

3.5

“ブライトのみがワンダの力を制御できる”
オープニングでLAの街に描かれたグラフィティアートが次々に現れる。

「オークは人の為に戦う。ではオークの為に誰が戦う?」
「神は全ての種族を平等に創造した。
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ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

4.2

ホドロフスキー監督が『エル・トポ』撮影中近くでペキンパー監督が『ワイルドバンチ』を撮影しており銃や衣装小道具等を貸してもらったとか。
ありがとうペキンパー監督。

『エル・トポ』パンフレットにはその他
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何者(2016年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

就活って大変なんだな...(ひとごと)
自分は大学出てないしとりあえず就職しなきゃとDODAに載っていた印刷工になりそもそも何の興味もない職種だったので1年足らずで辞めてその後無数(大袈裟)の仕事を転
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すーちゃん まいちゃん さわ子さん(2012年製作の映画)

1.5

《共感地獄》
アラフォー(アラサーだのこのレッテル嫌い)女性三人の友情と日々の生活。
そして将来へのえも知れぬ不安や毎日の生活のちょっとした事、恋愛や悩みや小さな喜び。

一時期原作の益田ミリの漫画が
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今回の『最後のジェダイ』はスターウォーズでお馴染みの「デス・スター攻略戦」の元ネタ『ナバロンの要塞』は言うに及ばず『戦争のはらわた』『Uボート』など様々な戦争映画の集合体の宇宙版とも言える内容で、今ま>>続きを読む

ピープルvsジョージ・ルーカス(2010年製作の映画)

3.5

「エピソード1・2・3は俺の中では存在しない」
スターウォーズは“俺たちファンのモノ”でありジョージ・ルーカス、お前みたいな何も分かってない“ニワカ”にはもう用は無い。
“エピソード4・5・6オリジナ
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鋼の錬金術師(2017年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

オープニングって大事。
特にSF・ファンタジーの場合、その世界に引き込めるか否かが最初のシーンで決まる。
ただの金髪の日本人の子供が出てきた時点でダメでした。
この映画のクオリティがどの辺かハッキリ分
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新宿スワンII(2016年製作の映画)

1.0

園子温監督も三池崇史監督みたいに少しづつ少しづつ角が取れて丸くなり周りに迎合し、まあ要するに詰まんなくなって行ってるのか。

現時点では『恋の罪』が園子温監督作品としては最後だと思うのです。
才能溢れ
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アタラント号(1934年製作の映画)

4.5

当然ながらCGではない猫達はどうやって演出したのでしょう。
常に肩に乗ってる猫、何処からともなくわらわら現れるニャンコ達。

ストーリーは非常にたわいない男女のスレ違いで、それが船の上と言う非日常の舞
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エロティックな関係(1992年製作の映画)

1.0

ビートたけしの役名「オクヤマ」は当時、松竹社長の御曹司で同社プロデューサーとして気を吐いていた奥山和由から。
内田裕也の役名「篠山紀信」は宮沢りえのヌード写真集『Santa Fe』を撮った写真家・篠山
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

4.5

「最古の妄想オチ映画」と言われてますのでネタバレで悪しからず<(_ _)>
原題『カリガリ博士の箱(キャビネット)』
『砂男、眠り男―カリガリ博士』と言う非常に長文の『カリガリ博士』についての詳細な解
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狂った一頁(1926年製作の映画)

4.0

タイトル「衣笠貞之助作品 狂った一頁」と続いて出る「新感覚派映画聯盟第一回作品」のフォントのデザインが素晴らし過ぎる。

『カリガリ博士』と共に紹介されていた作品だけあってまず映像そのものが奇怪。
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

『IT:CHAPTER1』
2017年
監督:アンディ・ムスキエティ
撮影:ニコラス・ローグ(嘘)

『赤い影』の水の都ベニスと『IT』のアメリカ郊外の架空の田舎町デリー。
町の歴史や、そこにある呪い
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

『マン・オブ・スティール』『BATMANvSUPERMAN』『ジャスティス・リーグ』で3本もかかって漸く『スーパーマン誕生編』が終わった感じ。

それはさておき、あるフォロー先様も言ってたんですがオー
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GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)

4.0

本作『GODZILLA怪獣惑星』のあらすじ及び舞台設定を初めて知った時に「もしかしてこれはアレでは?!」
と驚きと共に嬉しかったのは「アレ」と言うのは『虐殺器官』で知られる早逝の天才SF作家・伊藤計劃
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