ブタブタさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

テンペスト(2010年製作の映画)

2.5

CGが日本レベルなのはやっぱり監督が基本CGとか興味なくて、こんな感じでいいやと適当でチェックしてないからでしょうか。
時々本場ハリウッドなのにスゴいCG感丸出しの安っぽいCGありますね。
シェークス
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.5

とにかく主役の二人がマンガのイメージにピッタリなのでその時点で大勝利だと思う。
ただ喜屋武はるかに関しては清野菜名ではなく、もっとこう原作に忠実に色黒で小松菜奈より背が高く一見美少年に見える女優さんに
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東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

2.0

原作ファンです。
この実写版は何かそれ程酷くもないし「おお~っ!」となる所もない。
何か最近の実写漫画映画はどれも人気俳優のコスプレとそこそこのCGやアクション、作り方がマニュアル的で可もなく不可もな
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.0

スコセッシ監督ディカプリオ主演による『ドグラ・マグラ』的なサスペンス。
ドグラ・マグラ作中でかなりの章を占める「狂人の解放治療」をフルに映像化したみたいな内容。
松本俊夫監督の『ドグラ・マグラ』もこの
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ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978年製作の映画)

4.5

ダリオ・アルジェントによる監修バージョンはカット毎に細かく切って非常にテンポがよく、よりゲーム的アクション映画的。
冒頭の見せ場、SWAT部隊によるマルチネス一味のアジトへの突入作戦。
ゴブリンによる
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ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)

1.5

「タランティーノは編集の天才、色んな映画のシーンを切り貼りして見事に一本の映画にしちゃう」と町山智浩氏は言いましたが『ザ・ヴォイド』は色んな映画をそのまんまパッチワークで繋がりも何も無く切り貼りしたぶ>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

結論を言えば凄く惜しい。
あと一押しだった。
ここ迄やったのなら《ぼぎわん》を最後にハッキリと出して琴子(松たか子)とのタイマンすべきだった。
「血塗れの長い腕」「乱くい歯」「ろくろっ首」の《ぼぎわん
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

ジェレミー・レナーが高倉健に見えた。
寡黙(一部説明の為ペラペラ喋る)で淡々と獲物を追い確実に仕留める。
クライマックスで見せる遠距離射撃は、一発必中の達人の居合斬りの様な凄みがあって正に少ないアクシ
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

3.0

デヴィッド・リンチのシュールさというよりも、ハッキリとそういう描写はないのに漂う背徳感やエロスはその不条理な世界との合わせ技でドジャン・マカヴェイエフの作品の様な。
長らく未DVD化だった作品。
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

まずこの真夏の魔法ってダサい副邦題付けた奴は絶対この映画見てないでしょう。
本当にこういうのやめて欲しい。
魔法とか、この映画はそういうのから1番遠いし、そんなファンタジーを徹底的に否定して憎悪すら感
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機動戦士ガンダムNT(2018年製作の映画)

4.5

ガンダムUCがファーストガンダムなら今回のガンダムNTはZガンダムだった。
兎に角展開が早いし色々端折ってるのでワンクール分のアニメのダイジェストみたいだったけど、その分凄い濃密だったと言うことで。
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北斗の拳(1995年製作の映画)

-

『ヘルレイザー2』を撮った監督とは信じ難い。
たとえ低予算でも原作に対するリスペクトや愛に溢れてるとか、トンデモ映画として我らボンクラのカルトになったとかその両方とも無い。
単なるダメ映画。
この先に
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大日本人(2007年製作の映画)

-

思い出の映画(笑)
当時、仕事探してて就職した夜勤の仕事が「あーダメこりゃ」と真夜中の休憩時間に「ちょっとジュース買ってきます(^ω^)」とそのまま自転車にのってバックれたという(笑)
家に帰ったらこ
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

5.0

カラックス作品には必ず途中にストーリーと余り関係ない、兎に角観るものの心を鷲掴みにする「アガる」シーンが必ずあって『汚れた血』のデビッド・ボウイの「モダン・ラヴ」にのってドニ・ラヴァンが失踪するシーン>>続きを読む

狼男アメリカン(1981年製作の映画)

4.5

80年代のスプラッターホラー映画ブームの当時はその1作くらいの認識しかなかった。
しかし今見るとスゴい。
ホラーというよりアシッド・ドラッグムービー。
話しは非常にシンプルな狼男譚。
その特殊メイクの
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはオチがダメでした。
それ以外は大勝利だった。
というか、オチがあってはダメな気が。
何も謎は解けず、何も解決せず、最後は見てるこっちが「(・д・╬)はぁ?」で終わらないとダメ!
ロバート・シ
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ミステリーロード/欲望の街(2013年製作の映画)

4.0

『ノーカントリー』のコーマック・マッコッシーの作品や『ファーゴ』等の「暗黒のアメリカ神話」に通じる世界観。
『ファーゴ』が雪と青空、白と青なら『ミステリーロード』は朝焼けと荒野のオレンジと黒の世界。
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ヴェノム(2018年製作の映画)

4.0

ちまたでは「ヴェノムがなんか可愛い(♡)」と評判ですが「最悪・最凶のダークヒーローの誕生譚」ではなくみんな言う通り『ど根性ガエル』だった(笑)
ちょっと前にど根性ガエルの実写版やってましたけど。
「て
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

『おっさんずラブ』を見た後だとやはりヒロインポジションは広瀬すずでなく吉田鋼太郎。
で満島真之介がライバル。
是枝監督作品にさほど思い入れがないので世間のムーブメントにのれないのが残念。
『万引き家族
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交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

4.0

作りとしては『エヴァンゲリオン劇場版:シト新生』と同じ。
シト新生の時は同時上映の魔法学園とかいう関係ないアニメが始まったり訳わかんない総集編見せられたり、見たい新作部分がなかなか始まらずイライラした
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荒野のダッチワイフ(1967年製作の映画)

4.8

別題『恐怖人形』
町の権力者ナカは攫われた恋人の奪還とさらった男の抹殺を殺し屋ショウに依頼する。
その相手はかつてショウの恋人を殺したナイフ使いの男コウだった。
『処女ゲバゲバ』『毛の生えた拳銃』『荒
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毛の生えた拳銃(1968年製作の映画)

4.0

別題『犯す』
恋人をレイプした組織に復讐すべく司郎は組織を襲撃、ボスを刺し手下を撃ち情婦を縛り上げる。
その報復としてボスは殺し屋二人組を司郎抹殺に差し向けるが、何故か殺し屋二人組は司郎に奇妙なシンパ
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処女ゲバゲバ(1969年製作の映画)

4.5

別タイトル『ガセネタの荒野』
色んな寓話やメタファーに満ちていて『地獄の黙示録』でも引用されたフレイザーの『金枝篇』より、真の王による偽の王の追放や偽の王が真の王を殺し新たな王になる話し。
ロケ地は荒
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ハイテンション(2003年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

本作の二重人格オチについて辻褄が合わないとの意見が多いのは分かるのですが。
アジャ監督の考えを勝手に考察するに、ひたすら残酷なスラッシャー・ゴア描写の釣瓶打ち映画を撮りたい!と言うのが最初にあって、で
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煉獄エロイカ(1970年製作の映画)

5.0

吉田喜重監督「日本近代批判三部作」の中で最も難解かつ、非商業主義のATG作品の中でも最も前衛的・実験的で、シンメトリーの構図や芸術的カメラワークや白と黒のモノクロの光と闇の美しさ等々ひとつの頂点を極め>>続きを読む

エロス+虐殺(1970年製作の映画)

2.5

『人間失格』『ヴィヨンの妻』等、顔と頭がよくそのくせ生活能力のないダメ男を書かせたら太宰治の右に出るものはないし、それらのテーマを書く時は作者の「こいつはダメです」と言うハッキリと突き放す様な冷徹な視>>続きを読む

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

原作が好きなら映画も好きになれるし、ダメなら映画もダメってもう結論が出てるけどその通りでした。

ただ平手友梨奈さんに関して欅坂46やあの周辺に全く興味ないので偉そうな事は言えないのですが、欅坂46の
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.5

芳根京子さんの口にピッと線入れただけで「二目と見られない様な醜くおぞましい化け物みたいな顔」の累ってのは無理がある。
まさか芳根さんに特殊メイクして原作通りのあの顔を再現したら芳根さんがやる意味無いし
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東京流れ者(1966年製作の映画)

4.0

ウェンディング・レフン、タランティーノにも多大なる影響を与えた鈴木清順・監督作の中でも特におかしい(笑)前衛ハードボイルド・アクション・カルト・ムービー。
ヤクザから足を洗いカタギとして生きるも世話に
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ポーラX(1999年製作の映画)

2.5

映画による純文学、これぞジュンブン(←笑・このダサいカタカナ表記はマンガ『響』(欅何とかの人主演で映画化されるアレ)より)だと思う。
て言うかこれって太宰治『人間失格』ほぼそのまんまじゃ?!
主人公ピ
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

『リップヴァンウィンクルの花嫁』まで長らく岩井俊二作品とは御無沙汰だったので久しぶりに再見。
好きなんですけど、それは世界観とか設定とかメインのストーリーの部分以外のところが多い。
東京のすぐ側に移民
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アンビリーバブル号の財宝(2017年製作の映画)

3.5

ダミアン・ハーストによる70億かけた『川口浩探検隊』(笑)
とはいえピーター・ジャクソンの『コリン・マッケンジー』等とは違い、これは飽くまでもヴェネツィアでのダミアン・ハーストの大規模個展『難破船から
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バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

2.0

ティム・バートンもマイケル・キートンも去った後の続編3作目。
仕方ない事とは言え『ダークナイト』を見てしまった後では何もかも陳腐に見える。
この手の映画に出てくる「物理学者・考古学者・心理学者」の類い
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マッドボンバー(1972年製作の映画)

4.0

邦題『きちがいボンバー』(嘘)
しかしMAD MAXの邦題がもう少しで『きちがいマックス』になるとこだった事を考えると本作に関しては『きちがいボンバー』でも全く問題なし!

爆弾魔✖️強姦魔✖️暴力刑
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バクマン。(2015年製作の映画)

2.5

最高と秋人が漫画家の叔父さんが残した仕事場の鍵を受け取りそこへと初めて踏み込む場面。
二人が入るとまず漫画を描く為の机や道具、資料がある部屋ではなく、部屋中がヒーローのフィギュアを収めたショーケースが
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フリージャック(1992年製作の映画)

1.0

小学校の図書館にあったポプラ社の江戸川乱歩少年探偵全集と少年少女世界SF文学全集が自分の本を読む事の楽しさの原体験とも言えるのですが、SF文学全集の1冊ロバート・シェクリイの『不死販売株式会社』が原作>>続きを読む