シミステツさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

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レスリング部で高校生タイラー。父に鍛えられつつ、恋人アレクシスと充実した日々を送る中、肩の負傷による選手生命の終わり、恋人の妊娠、幸せなはずの人生が狂い始める。

恋人の妊娠の発覚で今後について揉み合
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クワイエットルームにようこそ(2007年製作の映画)

3.0

ライターの明日香はある日目が醒めると閉鎖病棟に。薬とアルコールを飲んで倒れていたという。

ステンレスなナース、拒食症のミキ、元AV女優で煙草など融通利かせてくれる西野など個性的な患者たち。
元夫が自
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.3

世界最高峰のピアノコンクール。
失踪から再起を目指す元・天才少女、”生活者の音楽”を掲げるサラリーマン奏者、人気実力ナンバーワンの大本命、ピアノの神に愛された謎の少年。四つ巴の様相を呈するキャラが濃い
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.4

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家賃の取り立て。隣人は大音量で音楽を流す。
親は薬物所持で逮捕、帰ってこない。

そこで出会ったふたり。
ゲイのルディ、ダウン症のマルコ。

「何が食べたい?」「ドーナツ」

地方検察官のポールの手助
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.4

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34歳と6歳のひと夏の交流。
うだつの上がらない独身女性34歳ブリジットは大学を中退しレストランで働きながら子守りの短期バイトを探す。子守りを任された6歳の少女フランシスとは最初ぎこちない仲。甘いもの
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.5

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強い信念を持つ英国陸軍少佐のジャック・セリアズはヨノイ大尉の慮りもあり死罪を免れる。何故ヨノイはセリアズを信じ、歩み寄ったのか。その後がとても気になって魅入っていくことになる。

切腹、舌切りのシーン
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恋は光(2022年製作の映画)

4.5

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恋する女性が光って見えるという特異体質を持つ男、西条。恋というものはとにかく邪魔なものと言いつつ、文学少女・東雲に恋をする。

9割の小説に恋が大なり小なり関わっているという東雲さん。好きという感情は
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

3.6

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死後入れ替わり系の映画。
交通事故で亡くなったアキはカセットテープを再生する間、大学生颯太と入れ替わることができるという設定。ポジティブなアキとネガティヴで気難しく人付き合いが苦手な颯太という対比。共
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RENT/レント(2005年製作の映画)

3.7

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52万5600分。
人生を測る基準は何?

愛は?愛の季節を作ろう。
オープニングめちゃくちゃアガる。
幸って感じ。

2000年代のエネルギーを感じる。
芸術家の集まりのシーンよかった。

会話劇が
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うつくしいひと サバ?(2017年製作の映画)

3.4

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熊本地震の悲惨さが胸に伝わってきた。
フランスから妻の遺骨を義理の父に届けにきたマチュー。

突然命を落とすことも、家を失うこともある。

マリエ。マチューの妻にそっくりの女性はコンテンポラリーダンス
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うつくしいひと(2016年製作の映画)

3.2

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熊本の名所旧跡で撮影された映像が美しい。

透子と謎の男との邂逅。透子を付けていた男は透子の母・鈴子の夫だった。(?)

姜尚中さんいい声だけど聞き取りづらい。

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.8

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原題はThe Bucket List。棺桶リスト。

人生の価値は量れない。
「自分を認めてくれる人がいるか」

歴史上のクイズに詳しい整備工のカーター。
傲慢な実業家のエドワード。

ふたりが病室で
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ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

4.0

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人気小説家のカルヴィン。
ある日を境に夢の中に出てくる女性を書き留めようと創作に没頭する。彼女の名前はルビースパークス。カルヴィンの頭の中で広がる人物像。

そして小説の中のはずのルビーが家に、小説の
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七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

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東京建電、結果主義の鬼、絶対的存在、北川部長。営業2課はノルマが厳しすぎるなかでの未達が続き風当たりが強い。

期待値調整とか社内営業って大事。
八角は適度にサボり、ノルマも最低限、怠惰な人間。パワハ
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

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円に夢を見て、円を求めて生きる人たち。
岩井映像らしい妖しい描写。中国語と日本語が混じったような不思議な言葉。冒頭から世界観に引き込むには十分だった。

通りがかった車をパンクさせ、修理してさらにはガ
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甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

3.2

自転車が撤去されたり、女性にしかティッシュを配らない人が自分にくれなかったり、文句ばっかブツブツ言ってるヤバいおじさんとハモったり。バーで話しかけてきたおじさんと一晩過ごす。ふた回り年下の岡本くんとの>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.5

スティーヴィーは力の強い兄からボコられ、知り合ったスケボー仲間からはサンバーン、カマ野郎と呼ばれるも徐々に仲良くなる。

アルコールにドラッグ、初体験も終えるスティーヴィーに、弟に手を出すものの友達も
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.5

虎=外界の人たち。
おばあが呪縛でありながら、外の世界へと導いてあげる。呪縛がなくなり、外に放たれた時、ジョゼを誰が守るのか。

恒夫は夢を叶えるためメキシコへ留学に。同情か、愛か。恒夫と交通事故で車
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

3.4

「現実離れしたものが現れる瞬間みたいのが」

セックスを眺めながら魚肉ソーセージ食ってるシーンいいね。

「大丈夫、あとで吐くから」

死体を宝物にするゲイの山田、食べ物を吐くこずえ、身体の関係を続け
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家族はつらいよ(2016年製作の映画)

3.5

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妻が誕生日プレゼントにほしいもの、離婚届。

「人間関係や家族という楽譜にも時として不協和音は必要だということなんだ」

家族になるもの。浮気調査するもの。
家族会議。頑固で亭主関白な夫は妻がいないと
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アビエイター(2004年製作の映画)

3.7

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航空映画の製作からハリウッドの頂点を極めたスケール違いの実業家ハワード・ヒューズ。冒険飛行家としての側面や愛する人との関係…。夢を追い求め栄光を謳歌しつつも、飛行機のように飛び続ける訳にはいかない、波>>続きを読む

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.5

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「常に人のいい面を見なさい」
「それでもやはり限度がある」

大富豪ギャツビー邸で行われる豪華絢爛なパーティ。ドイツのスパイ、皇帝の殺し屋、誰もその正体を知らない。

裕福な家に生まれ家族と死別、オッ
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

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上司の教え。株屋はまがいもの。1日2回マスを掻け。
ブローカー初日にロスチャイルド証券が潰れ途方に暮れるジョーダン。
ペニー株のブローカーとして金を稼ぎ、そこから証券会社を設立し全米1%の富裕層「白鯨
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繕い裁つ人(2015年製作の映画)

3.4

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一点ものにはそれを着る人の想いや記憶が乗る。

祖母が始めた店。お墓まで持っていける服を。
2代目の仕事は1代目を全うすること。

挑戦や変化を恐れているのではと言う藤井。

「とっておきの服はたった
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告白(2010年製作の映画)

3.7

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「まなみはこのクラスの生徒に殺されたんです」
愛する娘の死。終業式の衝撃的な告白。
少年法で守られているあなたたちはその気になれば人を殺せますからという。
AとB。
殺意があって殺さなかった。
殺意が
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.2

「これ、親父が初めて作ってくれた料理です」

父の死。お通夜ぶるまいは自分で作ると言う母。
運ばれてきた目玉焼きをきっかけに蘇る記憶。
最初の揉め事は味噌汁。

写真が冷たい。
被写体に愛情がないと言
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新宿スワン(2015年製作の映画)

3.3

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-関わった女全員幸せにする-

馬鹿だけど真っ直ぐなチンピラ、龍彦が真虎に見初められてスカウトマンになり、新宿の街でさまざまな試練に挑む。

最初の展開早いけど、龍彦の食いっぷりとかひょうきんな顔とか
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パレード(2010年製作の映画)

3.2

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謎の男さとる。近くでは通り魔事件。
いろんな家に不法侵入して、空き巣というわけでもなく行き来して居場所にしている。人にはいろんなペルソナがあり、見える部分もあれば分からない部分もあって。関係性ってそれ
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あと1センチの恋(2014年製作の映画)

3.3

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コミカル要素は散りばめられてて面白かったけど、タイミングが合わない、別れては現れてすれ違って、っていう中でこの人たちは大丈夫か?っていう感じがあってイマイチ最後のハッピーエンドのハッピー感に共感できな>>続きを読む

#ハンド全力(2020年製作の映画)

3.3

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ハンドボールの映画とは言い難いけど、現代の若者がSNSに取り憑かれて葛藤する青春映画。

バズりたいだけで、あくまでハンドボールはツール、手段みたいな。震災復興のために、ハンドボールのためにとかじゃな
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

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鉛筆で字を書く音、ボクシングジムで聞こえてくる縄跳びの音…最初のシーンの作り込みで音をひとつの主題にしていることが効果的に分かるようになっていた。

ホテルの清掃でのやりとり、コンビニでポイントカード
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.2

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漫画原作ゆえのベタさ。屋上で急に雨降ってきて喧嘩とか普通ないよね。

アポロンは音楽の神様。
三角関係、近場で恋しすぎやろ。
薫は親に決められた医者への道があって、千太郎は捨て子だったという背景。
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

28歳のOLアズミハルコが突然姿を消す。
ほどなくして彼女の街には捜索願をモチーフにしたグラフィティアートが蔓延。そして男だけを無差別に暴行する連続事件。

「卵子は腐る」
「35過ぎたら女は終わり」
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洋菓子店コアンドル(2010年製作の映画)

3.7

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江口洋介と蒼井優が好きだからという理由だけで観た。

恋人を追って上京し、洋菓子店で働くことになったなつめ。

「俺にはケーキを作る意味がない」
伝説のパティシエと言われながらも引退した十村。
十村に
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Every Day(2016年製作の映画)

3.4

交通事故で昏睡状態のはずの恋人が突然現れるストーリー。失ってから気付く、あたりまえの日常の大切さ。

私でよければお弁当作りましょうか?みたいなのはリアリティないよなあ。屋上で弁当とかも。こういうファ
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ(2001年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヘドウィグは奴隷と自由の間、男と女の間に立ちはだかるベルリンの壁のようだと。

「セックスは2人が元に戻ろうとする行為なの?」

「私の股間に残った1インチ」

「6インチから5インチ消えて残った怒り
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