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ゴダールも絶賛した「松竹ヌーヴェルヴァーグ」と称される作品。
新聞の切れ端を敷き詰めたクレジット画面が面白い。真琴と陽子の常套手段、家まで車で送ってもらう。真琴が無理やりホテルに連れ込まれそうになった>>続きを読む
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「私とあなたの中に恐ろしい波を生む」
1:1.33の画面に美しい映像が映る。銃撃戦すら映画的で見惚れるほど。象徴的に入る波打ち際のカットに弦楽の美しい音色、音楽の止め方も斬新。波の音で会話を消すとか>>続きを読む
ジャン=リュック=ゴダール×ザ・ローリング・ストーンズのドキュメンタリー。『Sympathy For The Devil』誕生の瞬間。
ゴダールパートが面白い。かなり前衛的。
マルコム信者の黒人によ>>続きを読む
元恋人の男からの電報でアメリカのアトランティック・シティにやってきたポーラ・ネルソン。元恋人・リシャールの死因は本当に心臓麻痺なのか。
市長暗殺の証拠を握ったから消された?
ベルの音などでリシャール>>続きを読む
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銀河系星雲都市のアルファヴィルに諜報員のコーションがやってきて、諜報員・アンリの捜索と亡命した科学者・ブラウン教授を救出ないしは抹殺する任務を遂行していく。ブラウン教授の娘・ナターシャが現れ…。
「>>続きを読む
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劇作家のポールの元に『オデュッセイア』にセックスなどロマンスを盛り込んだ新しい脚本製作の依頼が舞い込み、妻で女優のカミーユがなぜだか軽蔑のまなざしで見つめる。衝撃のラスト。
私の足首は好き?ヒザは好>>続きを読む
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飲食店カウンターの背後からのカットが続くのが印象的。夢を叶えるか生活を取るか。舞台女優を夢見るナナが街娼になっていく。
レジグナチオン的な思想。
「私はすべてに責任があると思う 自由だから」
「手>>続きを読む
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音がぶつ切りになるのは狙っての演出なのだろうか。大胆としか言いようがない。斬新すぎて途中から楽しくなってくる。音楽がすごい。
子どもがほしいというアンジェラに対して、反対のエミール。下の部屋に住むア>>続きを読む
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ゴダール監督の長篇第2作。
アルジェリア戦争の時代、スイス・ジュネーブでは各国の諜報機関が暗躍していた。カメラマンを装うスパイのブリュノはデンマークの女性・ヴェロニカに恋をする。写真を撮りながら彼女>>続きを読む
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ニューヨーク、ブルックリン。過保護な親にうんざりしているマイルス。彼の正体はスパイダーマン。蜘蛛に噛まれた時のビジュアル、視覚エフェクトがめちゃくちゃいい。1作目はコマや吹き出しが出てきたりアメコミ的>>続きを読む
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シングルマザーの早織の目線、学校教師の保利の目線、そして湊と依里の目線、真実と嘘の狭間に潜むふたりの確かな友情。家庭と学校、そして友情をテーマにミステリーのような形で真実に迫っていく構成は面白かった。>>続きを読む
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ナチスに捕まったユダヤ人のジル。すんでのところで一命を取り留め、ペルシャ語を話せるフリをしてテヘランで料理店を開く夢を持つコッホ大尉にデタラメのペルシャ語を教えていく。
1日4語、1年で1152語、>>続きを読む
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#Me too運動の立役者で社会を動かした記者と女性たちの実話を元にしたスクープサスペンス。
告発するのにも排泄物を送られてきたり、裁判に突入したり、声を上げることだけでも勇気が要るはずなのにそれ以>>続きを読む
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コールセンターで働く台湾系フランス人のエミリー、高校教師でアフリカ系フランス人のカミーユ、33歳で大学に復学したノラ、ポルノ女優のアンバー・スウィート。
多文化で現代のパリを象徴する13区。ルームメ>>続きを読む
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正規の殺し屋クルーを殺せば正規の席が空く。
殺し屋になるために殺し屋を殺すー
金に困っている殺し屋協会アルバイトのゆうりとまことVSジムの会費389万、保険のプラン変更、教習所代…とにかく金がかかり>>続きを読む
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宮崎駿監督作品の集大成、引き際を感じさせるような作品。意思というか強さみたいなものを感じた。過去ジブリ作品にも似たシーンやキャラクターも多く、この作品自体がジブリやアニメーション界、宮崎駿監督自身を表>>続きを読む
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ヒーローの多様性を引き継ぎながら世界が成り立つ上で「誰かを犠牲にしないと世界は救えない」という過去スパイダーマン作品の自己矛盾的、自省的な問いかけを立てられたことがこの作品の価値。セカイ系にも通底する>>続きを読む
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序盤に「謎」を提示し、引きを作ってから、イーサンの元に指令が届くお決まりの流れ。
鍵の奪い合い騙し合い、走るイーサン、手錠を繋がれたままのカーチェイス、黄色いフィアット、列車の上での格闘。正直既視感も>>続きを読む
録音が上手くないなっていうのが冒頭で気になった。主人公の親の演技が下手。親がお風呂の栓を抜く→疲れ取れないから銭湯へという流れが不自然で説明的。ちょっと開始10分で萎えてしまった。
鍋岡の副島さんと話>>続きを読む
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差別的な扱いを受けていたスウェーデン北部のラップランドで暮らすサーミ人。エレはサーミ語の使用を禁じられ、成績が良くても進学すら望めない。「この学校の子は進学できないの」推薦状を書いてくれない教師。「あ>>続きを読む
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『勝手にふるえてろ』以来の大九明子×綿谷りさタッグ作品。
メタ認知、イマジナリーフレンド。おひとりさまのみつ子は脳内の相談役「A」がいて、Aと会話をしながらひとりでも楽しく、そして正しい答えを導いても>>続きを読む
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障がいを持つ兄妹。自閉症の妹が身体を許し金銭を受け取っていた事実。貧困がもたらす悪。売春の斡旋。
真理子にとって図らずも仕事が生きがいになっている様子なのも辛いし、独り身の老人や小人症の青年などのひ>>続きを読む
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「私はあなたに汚物をかけあなたを辱めあなたを見せ物とする ナホム書3章6節」
このオープニングの一説に尽きる。
ロサンゼルス近郊の牧場で起きた不可解な父親の死。
序盤で撮影班を皮肉的に描くなど、盲>>続きを読む
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6歳の時、両親に捨てられ、学校にも通わずひとりで生きてきたカイア。ノースカロライナ州の湿地帯で見つかった変死体から浮かび上がる壮絶な半生。
グローサリーの夫婦のやさしさ。靴を与えてくれたり、ドレスを>>続きを読む
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恐れ知らず、ビビらず勇敢な賞金首のネコ。
そんな彼のアイデンティティを担保していたのは、命が9つあること。そこからくる自信、死など笑い飛ばす心持ちが彼を形成していた。でももし命が残り1つだとしたら?(>>続きを読む
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若手写真家・春馬の写真に心を奪われた怜は撮影を依頼する。質問はしない、撮ったフィルムは渡すという2つの約束。自らの性器を撮ってほしいという依頼に戸惑いながら撮影を通して惹かれ合う二人。
「時間がなく>>続きを読む
尾道から上京してきた両親を厄介に想う子たち。そんな中、ひとりやさしい義理の娘とのつながりを描く。
子らは世話をしない代わりに熱海の旅館に詰め込もうと画策し、受け手(両親)は有り難く思っているのも心の>>続きを読む
「つながったたくあん」
妻を亡くした周吉。紀子と二人暮らし。父親を考えて嫁がないかと心配する周吉。それでも見合い、縁談がまとまると淋しくなるもの。娘を想って奥さんをもらうと嘘をつく父。娘を想う。父を想>>続きを読む
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1:1.33の画面比率、登場人物の日常を覗くかのようなカメラワーク、距離感が心地よい。
28歳の紀子への縁談。まんざらでもなさそうな紀子。
家族への相談なしに矢部と結婚することになり家族は不賛成。>>続きを読む
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映画館が無くなるのは悲しいね。
茂木莉子、浜野あさひ。
福島県南相馬市に本当に実在する「朝日座」なんだね。
茉莉子先生、男にだらしなくてよき。バオくんに出会って、片想いじゃなかったって死に際に分かっ>>続きを読む
リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」は有名すぎるよね。
近未来的な話かと思っていたが、人類のはじまりから描き、モノリスの存在が知能を与えたというのがおもしろい。HALのように人>>続きを読む
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ロリコンの語源になった小説を原作者ナボコフがそのまま脚本。
シャーロットの押しがすごいし、押されてる困惑感がすごいハンバート。シャーロットを抱いてるときもロリータの写真見てるの嫌だな。
空の拳銃に銃>>続きを読む
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20年ぶりにスタッフが再結集、アツい。
服役中のベグビー、遅刻を極め失業、家族にも愛想を尽かされヘロイン漬けのスパッド、ゆすりと売春を生業にするシック・ボーイ、そして大金を持ち逃げしてエディンバラへ>>続きを読む
異形の天才・犬王と琵琶法師の友魚の乱世を生きるエンターテイメントムービー。犬王の瓢箪の表面を見せても目が見えない友魚(ともな)。星空の下琵琶を掻き鳴らし心を通わせる二人。歌と舞。
唯一無二の才能、民の>>続きを読む
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寂しい時はレインマンが歌を歌ってくれた。
記憶力の優れた自閉症という難しい役回りを難なく演じていたダスティン・ホフマンには脱帽。
事業に失敗したチャーリーの元へ届く絶縁していた父親の訃報。チャーリ>>続きを読む
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発達障がい児を持つ親が困窮した場合育児放棄できるという法案に翻弄されるダイアン・デュプレの運命。
「愛だけでは救えない」
「愛情だけの問題ではないんですよ」
早口で口が悪くて黒人への侮辱や万引きか>>続きを読む