音楽がないので
靴と床の擦れる音
スパーリングの軽快な音
縄跳びが床に鞭打たれる音
とにかくすべての音が心地よくて、
同時にこの音がケイコには
わからない世界なのか、と。
三浦友和はほんと良い俳優…
ミット打ちの音響がよくてケイコはこの音を耳にすることなく試合をしているんだなと思い知らされる
聴覚障害のため
ボクシングの最中に
耳を澄ますのではなく
目を澄ますケイコ
最後の辺り、会長と一緒に鏡…
ただの経過に過ぎない現状というのが常に画面に示されている。時間あるいは場所の消費としての横線がところどころに存在していた。画面を横切る電車や車、自転車。
ケイコの日記を会長の妻が読むシーンで、最初、…
ミットを打つ音、アナログな筋トレ器具の金属が歪む音、ジムの床が軋む音。ケイコの世界とは対照的に、音で溢れているフレーム。強調される生活音と環境音。何より驚嘆するのは実景の使い方。リズムを構築する要素…
>>続きを読む言葉は便利だけれど、言葉にしてしまうと失われるものがある。
たとえば、ジムが閉鎖されることを知った後、ケイコがジム長と並んでシャドーボクシングするシーン。
閉鎖されるという現実について、二人はほと…
まずは岸井ゆきのの演技が凄かった。“目を澄ませて”のタイトル通り言葉がなくとも眼差しから伝わってくるものが印象的だった。
主人公を見守るジムの会長役の三浦友和の演技も良かった。
16ミリフィルム撮影…
コロナ禍の中でボクシングで、手話だったからこそ描かれるコミュニケーションの強度は強烈に高い。(口による会話で誤魔化せない)
交わす言葉も自然と少なく感じたし、汲み取ることで映画を鑑賞することがようや…
目で見て目で聴き目で語る
いつも気にかけてくれてマスクをすぐとって会話を試みる上司
最低限の手話を覚えるジムのメンバー
彼女を1人の人間として接するトレーナー
ジムと人を愛し最後まで彼女の未来のた…
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS