先日「辰巳」を拝見した際、大好きな足立智充氏のチョイ役配置に苦笑してしまったのだが、こちらもチョイ「足立智充」の大傑作。
シグナル、ブザー、アラート、雨、風、音楽、エンジン音、衣擦れ音。
夥しい種別…
このレビューはネタバレを含みます
記録用。
セリフほぼ無いが、岸井ゆきのさんの表情や仕草で伝わってくる。
決して華やかなストーリーではないけど、人間味が出て、自分にも所々思い当たる節があり、主人公が頑張ってるなら、自分も頑張らな…
ケイコは目がいい。本当に表情の演技が良かった。ボクシングを通して自分以外のすべてと戦っている、そんなふうに見えた。戦っている人は美しい。
あまり笑うこともなく、憤りや寂しさを抱えて生きるケイコにと…
不器用なケイコが自分を囲む人々の影響を少しずつ感じながら前に進んでいく様子が本当に美しかった。取り立てて珍しい出来事が起きるわけでわないのに、没入感が損なわれないのは素晴らしい映像と臨場感のあるサウ…
>>続きを読む岸井ゆきのという女優を知るために撮られたような作品。
聴覚障害者という役をやるだけでも相当難易度が高いはずなのに、ボクシングまでこなしている姿には賞賛しか値しない。
セリフというセリフはおそらく「は…
映画という媒体を最大限利用している作品に感じた
聞こえない主人公が音の豊かなボクシングジムにいるシーン。これだけで主人公の孤独が強く感じられる。
コンビニのシーン。レジの店員がマスクをしていてコ…
耳の聞こえないプロボクサーと、廃れゆくジム、時の流れが淡々と描かれる映画。ほんとにそれだけ。でも胸の奥にじわっと熱いものが残る不思議な感覚。わたし、こういう終わり方の映画好きだわ、て思った。
主人公…
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS