ザワついたスタジオ
　
編集をするマイケル・ロンズデールの神経質な表情とタミアの瞳の輝きを見ていると吸い込まれて
スクリーンの向こうから見られてるようで
まるで密室にいるみたい

段々とシンメトリーに気づいてきた
全く違う感性を持つ2人なのに調和している
パゾリーニ「アポロンの丘」の調和

映像だけで表現できる限界に
あえて言葉を添えていたのかな
ベルイマン「ペルソナ」の政治的意味

刹那的に過ぎる美しく彩られた景色
ラストは嵌まり込んだ映画のスクリーンからシュッと飛び出た感覚

本来映画には字幕は要らない
想像すればいい
ラマルメの序文のように言葉は要らない
何を意味しているのかまだ解けません
ので備忘録でっ書きました

マルセル・アヌーンは自由だ☆★！
とても惹きつけられる


菊川にある「Stranger」に初めて行きました
できたばかりでキレイ椅子はふかふか
凄く居心地良いし席の距離が絶妙⭐️

ジャン＝リュック・ゴダールやジャン・ユスターシュに愛されたというフランスの映画作家マルセル・アヌーンの「四季」シリーズ、こちらが最後。パートカラー（ジャケ写の左下が本作「秋」）

映画監督のジュリアン（『冬』『春』にも出演するマイケル・ロンズデール）とアシスタントのアンが編集室で新作映画の編集作業をしている。
そのディスプレイに向かって並んで座る二人を真正面から見続ける（ディスプレイの中から彼らを見てる感覚）というほぼワンシチュエーション。
一旦休憩的にディスプレイがオフされるとしばらく画面が真っ暗になり、声だけ聞こえたりも。

作品や映画について意見を交わしたりしつつ、密室に隣に並ぶ男女ということで（アンは夫がいる設定）、次第にあやしげなムードも漂う。

会話はそこそこ面白いんでしょうが、さすがに二人の顔を見続けるのは飽きる。笑
「秋」については、最後に走る車窓から撮った紅葉の風景が出てきます。

秋〉春〉冬〉夏
ロンズデールの目線が微妙にこちらじゃない。編集の女性の言うこと全部面白いし、実験的かつ図々しさが満載で嬉しくなった。ラストの向こうからの風景も良い。清々しい。