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『私たちの場所』に投稿された感想・評価

sashaice

sashaiceの感想・評価

3.9
TIFF14本目 アジアの未来部門
インドで今でもタブーのトランスジェンダーの領域をあえて主題に取り上げた意欲作。驚くほどに生き辛い。フィクションなのに現実味がすごい。偏見と理解の欠如に晒されて家すらまともに借りれない、仕事を探すのも一苦労な彼女たちの苦労が身に染みる。やはりインド作品は自分の中で特別だな、と改めて思う。大事に取っておきたい言葉や振る舞いがたくさんある。矢のような視線が心を打ち砕く。視線や言葉はそれだけで凶器のように鋭い。それを日々覚えておかなきゃ。ユニークなのはその制作手法。監督の個人名をつけずに性的マイノリティ、社会的弱者とりまく題材に関して映画を作る「エクタラ・コレクティブ」という団体によって制作されたらしい。最後の歌がめっちゃいい!!
現実にトランスジェンダーとして生きる2人の女性の、喜びや苦しみが映し出された作品。

安全な家に住んで、やりたい職業に就いて、仲間と楽しく過ごす日常のために、彼らは日々戦わなければいけない。

辛い部分も楽しい部分も、凄くリアリティを感じた。(インドに住んでないし実際に会ったことある訳じゃないけども)
特別感なく接している人も、あからさまな拒否感を表す人も当たり前のように存在していた。

監督というポジションをおかず、"エクタラ・コレクティブ"という様々な人達が集まって制作されている。
その中にも、実際にセクシュアルマイノリティの人もいるそう。

色んな映画をスタッフ・キャストと一緒に観ながら、『こういうことは私は言いたくない』などと意見交換をしながら作られたということで、フィクションであり演技でありながらも、彼女達の気持ちがたくさん込められているんだろう。


ライラ役のマニーシャさん、目元とかがめちゃくちゃVSPに似てて、もうそれが気になりすぎて堪らなかった←
てるる

てるるの感想・評価

3.8
東京国際映画祭2022 ②本

インドで家探しするトランスジェンダーの2人を通して、インド社会でのセクシャルマイノリティの生きづらさを炙り出す。

監督は個人ではなく、エクタラ・コレクティブという様々な人々が集まるクリエイティブ集団らしい。

今回は脚本と撮影監督を担当したマーヒーン・ミルザーさんが舞台挨拶とQ&Aにも回答してくれてました。

この映画を作るきっかけは、コロナのロックダウン中にミルザーさんがトランスジェンダーである主演の2人に出会ったことだそう。

劇中にも触れられてるけど、トランスジェンダーの方たちは就ける職業が限られているそう(+カースト差別もあり)。

ロックダウン中はその仕事すら無くなり、実際に食べるものにも困ったり、家が見つからなかったりしたそう。
ロックダウン解除後、ミルザーさんと主演の2人で話して、この体験を元に映画を作ろうということになったんだとか。

道理で2人ともトランスジェンダーのキャラが演技とは思えないほど真に迫ってたワケだ。

もちろん本人たちとは違うキャラクターを演じているけど、逞しく生きているなかで時折見せる哀しみや葛藤も今まで生きてきた敬虔から滲み出るものだったんだろうな。

インドの最高裁の判決で同性同士の性行為が合法と判断されたとはいえ、LGBTQの人々に対する世間の態度が急に変わる訳ではないことがこの映画を観るとひしひしと伝わってくる。

2人に対する家主や仲介業者たちの態度、ローシュニの雇い主が行った仕打ち、その雇い主の奥さんとかめちゃくちゃ腹立った。

救いなのは、彼女たちにも味方や仲間が出来ていったこと。
リキシャー運転手のシャールクがまた良い味出てたなぁ。

彼女たち、そして全てのトランスジェンダーの人々に幸あれ。

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